僕が、会社経営で“幸福度”に本気で向き合っている理由
会社を経営するうえで「メンバーの幸福度」を、とてもとても重視しています。
今でこそ「ウェルビーイングな働き方」は注目されていますが、2020年の創業当時からフルリモート・フルフレックスで働くなど、仕事と生活を両立できる働き方を推奨していたので、「なんだか奇抜なことをしている会社」といった印象を持たれることも多くありました。
ロールモデルにしているのは、フィンランドの働き方です。
2年前に実際にフィンランドを訪れ「やっぱり、僕たちはフィンランドの人たちの考え方に倣ったほうが良いな」と、さらに健康経営に力を入れることを決意。
▼フィンランドに行ったときの様子
ホームページや名刺などのデザインにも北欧的なテイストを取り入れるなど、大きな影響を受けています。
僕がなぜ、ここまでウェルビーイングに注目しているのか、改めて書いてみます。
ウェルビーイングは、多くの人が「やりたかった」働き方だった
ウェルビーイングは、日本では「自分らしく生きながら働く」といった言葉で表現されることも多いですが、僕はこの考え方は「最近できた」ものではなく、昔からあり、口に出せないだけで、実は誰もが憧れているものだったのではないかと考えています。
「ウェルビーイングな働き方」は、本当は誰もがやりたいことだったけど、これまではやる手段がなかった。それだけなんじゃないかと。
ちょっと考えてみてください。
・やりたくないことを長時間「仕事だから」と仕方なくやる
・やりたいことを集中できる時間だけやって、やるべきことを終えたら遊んでも良い
この2つの働き方があなたの目の前にあって、ともに同じ金額をもらえるのであれば、ほとんどの人は後者を選ぶと思いませんか?
少なくとも僕は、後者のほうが絶対にいいです。
ただ、これまでは自分らしく生きながら働く方法をごく一部の人しか実現できず、選択肢としても選べませんでした。
コロナ前では在宅勤務中心の働き方はありえないものだったと思いますし、もしウェルビーイングな働き方を推奨しようものなら、「怠惰だ」「自分勝手だ」と受け入れてもらえなかったかもしれません。
でも、今は時代が変わりました。
スマホやインターネットの進化によってリモートワークは気軽になり、SDGsの普及によって、ジェンダーレスなファッションが生まれたり、男性でも育休を取りやすくなったりと、自分らしい生き方を実践できる時代になりました。
今はSNSでさまざまなロールモデルを発見することができ、より自分の人生を自分好みにカスタマイズできます。
ウェルビーイングに働けるインフラが整ったのなら、やるしかない!
とてもシンプルですが、これが僕が会社にウェルビーイングの考え方を取り入れる理由です。
僕は満員電車に乗りたくなくてフルリモートにしたし、明日の朝が早いからという理由で飲み会を断りたくなくて、フルフレックスでできる仕事をすることを軸に起業しました。
一方で、ウェルビーイングを実践したうえで、しっかりとメンバーが成果を上げるシステム・ルールを会社に実装したいと思っています。世界には僕らより働く時間が少なくても、生産性の高い人たちがうんといます。残業時間ではなく、労働生産性。つまりは効率よく、最大価値を発揮する働き方を実現しないと、人口減少の著しい日本の未来はないとも思っています。
理念で終わらせないために。ウェルビーイングを取り入れた行動指針と事業
たとえば僕の会社では、12個の行動指針を設けています。
「数字が標準語」「的確な言葉選び」などは、フルリモートでも円滑なコミュニケーションを実現するために欠かせない要素ですし、「強みを成果に」「学ぶより真似ぶ」は自分らしい働き方を守るために大切にしたいこと。
この行動指針はもともと、キャリアとしてはまだ若手のZ世代を中心としたメンバーが成果を出し続けるために設計しましたが、
「会社としてウェルビーイングを体現していこう」と決めたとき「フルリモート・フルフレックスでも成果を出すために必要なアクション」「不健康になりがちだからこそ、健康管理はしっかり」といった想いを込めて、刷新しました。(むしろ、いまはそれがほとんどです)
また、会社での事業も、ウェルビーイングに寄ってきています。ここ2年ほどでオープンした4店舗は、実はどれも「幸福度」が関連したもの。
「これがメンバーの生活にあったら豊かになる!」そう考えたサービスが、店舗として形になりました。
たとえば、2025年11月にオープンした「精神と時のジム 恵比寿店」。
実はこの店舗を開くことになったのは、僕自身がこのジムに惹かれて別の店舗に入会したのがきっかけでした。それまで筋トレの経験なんてほとんどなかった僕ですが、体力がつき、姿勢も良くなり、日々のパフォーマンスが上がるのを実感したわけです。
「この体験をメンバーをはじめ、いろんな人に届けたい」
そう思い、ブランドオーナーのもとへ直接足を運び、想いを伝え続けた結果、初のFC店としてこの店舗をオープンすることができるようになったのが、この店舗です。(本当に、ありがとうございます!)
肌を整えるサロン「Belle」渋谷店や、思考をオフにして仲間と語り、笑い合えるバー「8jikai」、しじみだしをベースとした飲み干せるほど優しい和風だしの「転転麻辣湯」。
他にもオープンした店舗たちは、多忙でパソコンの前に長時間座りがちなメンバーの身近に、心身をケアする拠点があってほしいという気持ちから生まれています。
会社のルールだけでなく、事業の内容からも「ウェルビーイング」を体現する会社でありたいところです。
健康じゃなきゃ、ハッピーじゃない
ここまで「ウェルビーイング」という言葉で語ってきましたが、結局僕が大切にしているのは、とてもシンプル。
健康であること、そして「働く時間が不幸」にならない環境であること。
どれだけお金があっても、どれだけ楽しい出来事があっても、自分や大切な人が健康でなければ、心から幸せだとは言えません。
まずは健やかに生きること。そのうえで、お互いが気持ちよく、自分の強みややりたいことを軸に、好きな場所・好きな時間で働ける環境をつくりたい。そんなことを考えながら、日々会社を経営しています。
実際、ピラティスやジムなど健康領域への関心は高まり、心地よい働き方を実践する企業も増えてきました。健康に自分らしく働くことへの意識は、確実に広がっていると感じます。
ただ。メンバーが自分らしく、健康に、楽しく働きながら成果を出し続ける会社をつくるのは、正直かなり大変!(笑)
会社の基盤が整っていることはもちろん、互いを尊重し、ルールを守って働ける関係性が欠かせません。(その分、一人ひとりに求められる水準も高くなります)
創業当初からウェルビーイング経営に向き合ってきた僕としては、制度や働き方は更新し続けたいところです。
これからもメンバーが自分の時間を主体的に選び、健やかに走り続けられるチームをつくり、その過程で得た知見を、少しずつ共有していけたらと思っています。
▼有名企業でも、ウェルビーイングを意識した経営の動きは加速しているようです。ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください!
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