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作った本人には使える。でも初心者には? スターターキットを手動で9回試した記録

AIエージェントがすごいらしい。


Claude Code、Codex、Kimi K3。


SNSでAIの情報を調べると、時代の最先端を走る人たちの情報が次々と目に入ります。


でも、その情報を見ても、自分のAIの使い方はそこまで劇的に変わらなかったりします。


なぜ、情報を見ても自分の使い方は変わらないのでしょうか。


私の場合は、見つけた情報を試し、蓄積し、次の仕事へ反映する場所がありませんでした。


最先端を走る人たちには、これまでAIを使ってきた経験や、自分なりに育ててきた仕組みや環境があります。


スポーツでたとえるなら、「超一流の選手が実際に試してよかったテクニック」を見て、自分も同じようにやろうとするようなものです。


その方法が悪いわけではありません。


ただ、今からAIエージェントを学び始める人とは、前提となる基盤が違います。


そこで私は、AIエージェントに慣れていない人でも、自分の環境を育て始められるスターターキットを作っています。


今回は、そのスターターキットを自分で9回試して分かったことを書きます。

AIにも、働きやすい環境が必要だった

ここでいうAIエージェントは、通常のチャットのように質問へ答えるだけではありません。


CodexやClaude Codeのように、利用者が許可したフォルダ内のファイルを読み、編集し、仕事を進められるAIです。


ただし、AIエージェントを使い始めるだけで、すぐに思いどおりの仕事をしてくれるわけではありません。


お掃除ロボットも、床に物が散らばっていたら、うまく掃除できません。


AIも同じです。


ファイルがいろいろな場所に散らばっている。

ファイル名と中身が一致していない。

AIに渡してよい情報と、渡したくない情報が整理されていない。


この状態では、AIも必要な情報を見つけにくくなります。


そこで、メモやルール、過去の仕事を蓄積する場所としてObsidianを使い、AIと人の両方が扱いやすいフォルダや最低限のファイルを用意しました。


これまで私が、自分のSNS発信やコーチング、コミュニティ運営で実際に使ってきた環境がベースになっています。

作った本人に使えるだけでは足りなかった

ここからは、実際に開発している過程についてお話しします。


AIエージェントに慣れていない人でも、途中で迷わず環境を作るにはどうしたらよいのか。


この問いに向き合いながら、1か月近く改善を続けています。


Ver0.1から始まったキットも、0.1ずつ刻みながら、いまはVer1.0まで育ちました。


最初はAIの自己検証や異なるAIを組み合わせたテストを行いました。


その後、私が手動でスターターキットを実際に使用するテストを9回行いました。


テスト中に気づいたことをメモし、その内容をもとに課題を直す。


この記事を書いている時点で、スターターキットを立ち上げる動きを9回確認しました。


それでも、まだ確信は持てていません。

作った本人が使えることと、初めての人が使えることは別でした。


私は、このキットの仕組みを知っています。


多少説明が足りなくても、AIが何を意図しているのかを無意識に補えます。


そのため、本当に初めて触る人がどこで詰まり、何が分からなくなるのかを、自分だけでは見つけきれません。


次はモニターの方に実際に使ってもらい、そこで得た気づきをもとに改善する予定です。

先に学ぶ設計から、AIと話す設計へ

私も、この仕組みを本格的に作り始める前は、SNSの情報を見るたびに取り残されているように感じていました。


「Claude Codeがすごい」

「いま使っていないと時代遅れになる」


そんな情報に触れても、何から始めればいいのか分かりませんでした。


実際にAIワークフローを作り、使い始めてからは、SNSの情報との付き合い方が変わりました。


流れてきた情報を全部取り入れるのではなく、自分の環境に必要なものだけを選べるようになったんです。


でも、この環境をゼロから作るのは、やはりハードルが高いです。


フォルダ構成を考える。

必要なファイルを作る。

AIが何を参照し、どのように動くのかを理解する。


最初からすべて自分で行おうとすると、使い始める前に疲れてしまいます。


そこでスターターキットには、ある程度の基盤を最初から入れています。


利用者は専門知識を先に覚えるのではなく、普段のChatGPTやClaudeと同じようにAIへ話しかける。


その会話をもとに、AIが次にできることを提案する。


使いながら、少しずつ自分用に変えていく。

そんな体験を目指しています。

ここでいう「AIを育てる」は、AIモデル自体を学習させることではありません。


AIが参照する自分のメモ、判断基準、ルール、過去の仕事を増やしていくことです。

7回目で、伴走の形が少し見えてきた

スターターキットの肝になるのが、AIによる伴走です。


最初のバージョンには、チュートリアルがありませんでした。


フォルダと必要なファイルを渡し、「では使ってみましょう」という状態です。


作った私には分かります。


でも、初めて触る人は、何をすればよいか分からず離脱してしまうかもしれません。


そこで、どの説明を、どのタイミングで出せば分かりやすいかを、テストのたびに調整しました。


チュートリアルを終えたあとも、利用者の目的に合わせて次にできることを提案する。


その動きが、5〜6回目のテストで少しずつ見え始めました。


一度、私自身がAI役をやったこともあります。


AIには利用者役をしてもらい、私はAIとして「ここでは、こう答えてほしい」とロールプレイで示しました。


初めて触る人がどこで迷うのかを確かめるためです。


一度に大きく変わったわけではありません。


小さな改善を積み重ねたことで、ようやく伴走の形が見え始めています。

40分で終わっても、まだ残ったつまずき

私は開発者として何度もテストを重ねたため、現在は40分ほどで一連の流れを終えられます。


ただし、これは前提知識がある私の場合です。


初めて使う人がどのくらい時間を使うのかは、まだ測れていません。


私の想定だと、1時間半から2時間はかかるだろうと見込んでいます。


私自身が違和感を感じた場面が完全に解消された訳ではありません。


特に迷ったのは、AIが作ったファイルを探し、加工したあとにどこへ置くかを決める場面でした。


ファイルの位置をツリーで示す。


関連するファイルへリンクをつなぐ。


そうした改善を進めていますが、まだ安定して案内できる状態ではありません。


9回試したからといって、「初心者でも迷わず使えます」とは言えない。


だからこそ、次はモニターの方に使ってもらい、私には見えなかったつまずきを一緒に見つけたいと思っています。


すでにOWN WAYのメンバー3名が快くモニターを引き受けてくれました。

今日できるのは、疑問を一つAIに話すこと

AIエージェントを使うための教材やスターターキットは、すでにいくつもあります。


体系的に整理された教材へ触れることも、よい方法だと思います。


でも、教材を買う前にできることがあります。


今日、気になったことを一つAIに話してみてください。


メモアプリを選ぶ必要はありません。

テンプレートを決める必要もありません。

「今日こんなことがあって、私はこう感じた」


それだけで大丈夫です。


AIへ話すと、考えていたことが言葉になり、そこから新しい気づきが出てくることがあります。


その会話は、気づきを残す最初のメモになります。


ただし、会話履歴だけを長期的な保管場所にはしません。


あとから確実に使いたい気づきは、Obsidianなどの保存先へ移していく。


会話を入口にして、自分の文脈を少しずつ蓄積する。


私が作っているのは、ObsidianやAIの仕組みを先に理解しなくても、普段の会話からこの蓄積を始められる環境です。


9月に公開予定の有料noteでは、現在テストしているスターターキットをお届けします。


まずは今日、気になったことを一つAIに話してみてください。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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