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AIに「それっぽい発信」をさせないために、オーナーの価値観を渡す

コミュニティのSNS発信はしたいけど、コミュニティへの理解が足りていない。


安易にSNS運用を始めてしまったら、どれだけの労力がかかるか分からない。


AIを使えば効率化できそうだけど、どう使えばいいのか分からない。


そんな状態だった6月から準備を始め、今ではAIを活用した発信の仕組みが少しずつ形になってきました。


労力は減らしつつも、コミュニティの温度を外に伝える。


コミュニティの文化やオーナーの価値観を、きちんと発信に載せる。


今回は、そのためにオーナーの価値観をAIへ渡した方法について書いてみます。

価値観を完全に理解する前に、コミュニティの発信を始めようとしていた

6月、コミュニティの運営スタッフとして何か貢献できることはないか。


そう考えたときに、もっとOWN WAYについて知ってもらい、イベントへの参加につなげるというアイデアが浮かびました。


ただ、当時のOWN WAYは立ち上げから2ヶ月


コミュニティの方向性や価値観は、まだまだ発展の途中でした。


私自身も運営スタッフとして活動を始めてからの期間が短く、コミュニティを十分に理解できているとは言えません。


そんな状態でSNS運用。


現実的ではありませんよね。


投稿を一つ作るたびに、オーナーとの確認と修正のラリーで消耗することが簡単に想像できました。


それでも、個人の発信で使っていたAIワークフローを応用すれば、勝算はあるかもしれない。


そう考えて準備を始めました。

自分とオーナーの考えを、32問の質問で言語化した

個人の発信なら、自分の考えをAIへ渡し、やり取りをしながらコンテンツを作っていけばいい。


でも、コミュニティの発信となると話は変わります。


コミュニティの価値観やオーナーの考えを理解した上で、コンテンツを作る必要があります。


そして、私はそのどちらも100%理解できているわけではない。


それなら、この機会にオーナーへヒアリングをして、コミュニティとオーナーへの理解を深めてしまうのが一番。


ということで、オーナーに聞くべき質問リストをAIに作ってもらいました


事前に、私が知っている情報をすべて渡した上で質問を考えてもらったのです。


出てきた質問は合計32個


コミュニティの価値観に関するものが15個、SNS運用に関するものが17個。2つの質問リストができあがりました。


そして、その質問リストをオーナーへ渡すだけでなく、私自身もすべての質問に答えました。

回答を、AIが参照する価値観ドキュメントに変えた

オーナーから回答が返ってきたので、内容を読みながら私の回答と合わせてAIワークフローに組み込むことにしました。


それぞれの回答をAIへ渡して、

この回答から、コミュニティの価値観や SNS発信の設計・運用ルールを整理してください。

プロンプト

と伝えました。


その結果、コミュニティの価値観や概要をまとめておいたドキュメントに回答が反映されました


さらに、公開前のチェック項目や、外へ出してはいけない情報を判断するためのルールについても提案してもらいました。


AIにOWN WAYの情報を蓄積した保管庫・資料を全て公開して不足している部分を整理したことで、必要なドキュメントの提案が出てきたのです。


もちろん、AIの提案をそのまま採用するわけではありません。


AIから提案をもらい、必要かどうかは人が判断する


必要ならワークフローへ実装する。


その繰り返しで、ワークフローは少しずつ改善されていきました。


AIを組み込んだワークフローは、人だけで作るものではなく、AIと一緒に育てていくものなんだと思います。

AIの出力に文化が乗り、確認のラリーを減らせる手応えを得た

このワークフローを初めて実践投入したのが、OWN WAYのSNS発信をスタートするための一本目のnoteでした。


コミュニティへの理解が足りないと言っていた私には、少し荷が重い記事です。


本来ならオーナーに書いてもらうのが一番だろうなと思いつつ、スタッフミーティングの中で話を聞きながら書き上げることにしました。


構成は、事前に渡した情報をもとにAIに考えてもらいました。


その構成に沿って、見出しごとに私が感じているOWN WAYを綴る


記事を書き上げるまでにかかった時間は、1時間程度でした。


そして、書き立てほやほやの記事をオーナーに読んでもらいました。


最初の確認では、まだ改善の余地が残っていました。


そこで、書き上げた記事をAIワークフローで修正し、もう一度オーナーに読んでもらいました。


すると、OWN WAYの価値観や伝えたいことが記事に盛り込まれている、と評価してもらえました。


私自身も、修正をしながらここまで変わるんだと驚きました。


この経験から、AIへ価値観と判断基準を渡しておけば、確認と修正のラリーを減らせる手応えを感じました。

AIに任せるのは加工まで。最後に作り、検品するのは人

このワークフローを使う上で、大事にしていることがあります。


それは、AIに任せるのは部品を作るところまでということ。


最後は必ず、人が手を動かす


実は、比較のためにAIにすべて書いてもらった記事も用意していました。


それと、人が構成に沿って書いた記事を読み比べてみると、AIだけで書いたものは一般論が多く、コミュニティの体温があまり伝わってきませんでした。


AIワークフローで修正した記事を読んでからAIが執筆した記事を見ると、なんだか物足りない内容だなと感じました。


もちろん、AIに任せても上手に記事を作る方法はあるのかもしれません。


「AIっぽさを消す」プロンプトや仕組みも、SNSで見かけます。


それでも、プロンプトだけでコミュニティの体温まで伝えきるのは難しいと感じています。


体温は、コミュニティの中にいる人が感じるものだから。


それを外へ出そうとするなら、やっぱり人が真心を込めて、AIの作った部品を組み上げていく必要がある。


私はそう考えています。


すべてをAIへ渡して、全自動化して楽になることが目的ではありません。


AIを使ってSNS運用の負荷を減らし、足りないリソースでもチャレンジできるようにしたかったのです。


そして、この仕組みを改善していく中で生まれた時間は、やっぱり人と人との関係を育てるために使いたいと思っています。


まだ稼働して間もない仕組みですが、人が「やるべきこと」・「やりたかったこと」を実現するための仕組みとして、これからも大切に育てていきたいです。


誰かの発信をAIに手伝わせるなら、まずは「大切にしたい価値観」と「避けたい表現」を3つずつ聞くところから始めてみてください。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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