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開発を成功させたいなら、「外注」という考え方をやめる

「外注」のままだと、うまくいかない

開発を進めるうえで、意外と見落とされがちなのが関係性です。

外注という形を取った瞬間に、どうしても温度差が生まれます。

こちらは事業として成功させたい。
でも相手は、依頼されたものを納品するのが仕事。

このズレがある状態だと、
プロダクトは、完成してもなかなか成果につながりません。

仕様通りには作られるけど
良くしようとする提案などは出てこない。

もちろん、開発会社側の力不足が要因になることもあります。
ただ、関係性のあり方が結果を左右しているケースも少なくありません。


外注ではなく「自社の開発部」

このズレを埋めるには、考え方を変える必要があります。

外部の会社として扱うのではなく、
自社の開発部に近い形で扱う。

もちろん契約上は外部です。
ただ、期待する役割はより「社内」に近づけていく。

例えば、

事業の背景を共有する
なぜこの機能を作るのかを説明する
売上やKPIも開示する

など。

ここまで踏み込まないと、
プロダクトや事業への解像度はなかなか上がりません。


作るではなく成果にコミットさせる

もう一歩踏み込むと、評価の軸も変わってきます。

納品したかどうかではなく、
それが事業にどう効いたかを見るという考え方です。

どれだけ綺麗に作られていても、
現場の業務が変わらない、数字が動かないのであれば、事業としての価値は限定的です。

例えば、

  • バックオフィス業務をどれだけ削減できたか?

  • ユーザーの継続率がどう変わったか?

  • 問い合わせ対応の工数がどれだけ減ったか?

こうした成果指標に紐づけていくことで、
開発会社側も「言われたものを作る」だけではなく、
どうすれば成果につながるかまで考えるようになります。

その状態になって初めて、開発は作業ではなく投資になります。


まずは一緒に考えるフェーズから

ただし、この任せ方には注意点もあります。

いきなり「成果にコミットしてほしい」と言っても、
前提が共有されていなければ成立しません。

まず必要なのは、現状を一緒に整理するフェーズです。

どこに課題があるのか、どこに投資すべきなのか?
そして、どこまで改善できそうなのか。

ここをすり合わせを念入りに行なった上で、
初めてコミットメントの話ができるのではないかと思います。


誰が何を決めるか

もう1つ重要なのが、責任の切り分けです。

よくあるのが、
「PdM(的な人)がいないから進まない」という状態。

ただ実際には、役割の問題というより、
意思決定の所在が曖昧になっているケースが多いです。

どこまでを誰が決めるのか。
どこからが提案で、どこからが責任なのか。

ここが曖昧だと、
結局は待ちの状態を作り出すことに繋がってしまいます。


安さも大事だけど

最終的に問われるのは、誰(どこ)と組むかです。

安く作れる会社を探すのか。
それとも、事業に踏み込んでくれる会社を選ぶのか。

見積もり書のコストだけを比べると、
前者のほうが魅力的に見えるかもしれません。

ただ、開発は発注して終わりではなく、
その後の改善や運用まで続いていきます。

仕様通りに作るだけの関係では、課題が見えても提案は生まれにくい。
一方で、事業理解のあるパートナーであれば、
改善案や優先順位の相談まで含めて伴走してくれます。

後者は、短期的にはコストが高く見えるかもしれません。
ただ、長期で見ると、成果やリターンには大きな差が出てきます。


外注という考え方はやめよう

ここまでの話をまとめると、ポイントはシンプルかと思います。

外注かどうかは、本質ではありません。

開発を成功させるうえで重要なのは、
どこまでを任せて、どこからを一緒に担うのか。
その線引きと関係性を、最初に設計できているかどうかです。

「外注」という前提のまま、
言われたものを作ってもらう関係で進めるのか。

それとも一歩踏み込んで、
事業の当事者として巻き込み、成果まで一緒に考える関係をつくるのか。

この違いは、時間が経つほど大きな差になります。

開発会社を、ただの作業者として扱うのか。
それとも、事業を一緒に伸ばすパートナーとして関わるのか。

その選択が、開発の成果やプロダクトの伸びを大きく左右するのではないかと思います。


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