【設計者インタビュー】黒が映す静けさ ― 木鏝仕上げが宿す奥行きと佇まい
黒い塀がつくる、静かな余白
九十九里浜にほど近い別荘地に建つセカンドハウス。色鮮やかな外観が並ぶエリアで一際異彩を放つ、黒と白のシンプルモダンな佇まい。外構を手掛けた鎌形祐太さんに、黒い塀を選んだ理由と、夜の光に照らされる美しい表情について伺った。
インタビュイー紹介
株式会社パインズガーデン
エクステリアプランナー/鎌形祐太
2017年設立。デザイン・設計・施工まで、一貫したトータルサービスを提供。豊富な専門知識と高い技術力を持ったエクステリアプランナーがお客様のライフスタイルに合わせた世界に一つだけの庭づくりを提案している。

商品紹介

採用商品 :パレットクリーム HG
用途 :外装材(塀・外構の仕上げ)
インタビュー
■シックな外観に合わせて黒を選択

別荘地として開発され、海も近いので南国をイメージさせるヤシの木が立ち並んでいる。別荘らしいカラフルな板張りの外観の住まいが多い中、今回訪れた家は黒と白を基調としたシンプルモダンな佇まい。オーナーのセカンドハウスとして建てられたと言う。
エクステリアを手掛けたのは、株式会社パインズガーデンのエクステリアプランナー鎌形さん。千葉県を中心に活動を続ける地域密着型のエクステリア・庭づくりのプロフェッショナル。
今回はハウスメーカーからの依頼により、外構全般を手掛けることとなった。
「取引のあるハウスメーカーさんからの依頼で外構をトータルプランしました。この辺りは傾斜地なのですが建築条件等の規制があり、高低差のあるプランは容易ではありませんでした」と語る。
「この御宿町というのは別荘地なんですよ。近くに海があって、夏は観光地として賑わいます。サーファーも多いですね」
広々とした道路があり、美しく区画が整理されている。緑が多く、鳥のさえずりが聞こえる。のどかな光景が広がっている。

オーナーの方からは「全部お任せします」と言われて、家のデザインに合うように、住まいのファサード部にアクセントとなる黒い塀を設えたそうだ。
「この塀は、全体的にシックな建物の外観に合わせて黒をチョイスしました。駐車場と玄関を分ける役割を果たしています。オーナーさんからはすごく気に入ってもらっています」と語る。
■夜間は光のシャワーでライトアップ

しかし、高低差のある土地での施工は難しかった。
「御宿町という町は山を切り崩して作った場所で、地盤がものすごく硬くて大変でしたね。高低差があったので、アプローチ階段を作るなど施工は苦労しました。建物に面している塀は土留めを兼ねています。階段があるので夜は安全のために照明を配置しています。オーナーさんにはとても喜んでいただきましたよ」
別荘として使用していて普段は人がいないため、防犯という意味で照明にも工夫したそうだ。

「夜間は植栽をライトアップして建物の外観に照らしています。照明で照らした方が防犯にもなるんです」
階段に設置したスポットライトが下から塀を照らし、夜の外観に軽快なリズムを与えている。綿密に計画された照明配置によって、光のシャワーが住まいのエクステリアに降り注ぎ、誰もが目を惹く素敵な外観に仕上がっている。パインズガーデンは庭の光の専門家でもあるそう。
「デザイナー全員がライティングマイスターの資格保有者で植栽を照らす幻想的な光から、防犯性や安全性を考えて光や照明を効果的に配置しています」
■塗り壁を使って世界で一つの庭に

鎌形さんが手掛けるエクステリアでは塗り壁を使用するケースが多いと言う。
「今回は木鏝で壁をゴリゴリこすってランダムな柄に仕上げました。職人さん次第でオリジナルな柄になるのが良いですね。四国化成さんのパレットクリーム HG を使うことが多くて、白、グレー、黒をよく選びます」
四国化成の製品を使用するメリットを伺うと
「色味が多いですね、シーラーもまとめて発注できるのもいいです。ローラーや吹付けで作れるパターンがあるので使いやすい。親切かなと思います」
千葉県を中心にデザイン・設計・施工まで、一貫したトータルサービスを提供するパインズガーデン。お客様のライフスタイルに合わせた、世界に一つだけの庭づくりのために、塗り壁は欠かせない素材のようだ。
