なぜカーショウはレジェンドになれたのか?
映画の1シーンを観ているようだった。
カーショウが初回のグラウンドに姿を現すと
スタンドから割れんばかりの拍手と歓声。
そして、野手は誰も出てこない。
一人マウンドで手を挙げて観客の拍手にこたえるカーショウ。
この1シーンにカーショウが
どれだけドジャースファンと
チームメイトに愛されているかが表れていた。
今日は引退を表明したカーショウの本拠地最後の登板日だった。
――クレイトン・カーショウが「レジェンド」と呼ばれる理由は、ここにある。
クレイトン・カーショウ(37歳)は、ただの好投手ではない。
実績だけでなく、
人柄・ドジャース愛・苦難を超えた物語、
それらすべて揃っているからこその
「レジェンド」なのだ。
誠実で熱い人柄
カーショウを語るうえで、
外せないのが人柄である。
1試合にかける思いは誰よりも熱く、
若手選手より早く来てハードなトレーニングを行う。
「こういう選手が18年活躍するんだな」
と山本投手は感じたという。
また、若手投手たちにアドバイスを惜しまない ”兄貴分”。
昨年、山本投手が怪我から復帰後、
カーブが定まらないとき、
「リリースポイントを手前にしてはどうか。」
とアドバイスをしたのもカーショウである。
家族を大切にして、
オフには奥様と共に慈善活動を行い、
ファンの声にも耳を傾ける。
誠実で熱い人柄がファンやチームメイトから愛されるのだ。
ドジャース一筋18年
FAのたびに他球団から大型契約の誘いがあったにも関わらず、
カーショウは常にドジャースを選んできた。
「Dodger for life(永遠にドジャースの一員)」
という言葉は、
ファンにとって何よりも誇りだ。
移籍が当たり前の時代に、
カーショウはドジャース愛を貫いている。
苦難を超えた物語
かつてレギュラーシーズンでは無敵でも、
ポストシーズンになると結果を出せず、
「勝てないエース」と揶揄された。
だが彼は逃げなかった。
現状を理解し、分析した。
球速に頼る投球から、
緩急と頭脳で打者を翻弄する投球へ、
彼は自らを進化させた。
そして2020年、
ついにワールドシリーズ制覇を果たしたとき、
彼の苦悩は「伝説」へと昇華した。
ありがとうカーショウ
カーショウがファンの心に残したものは、
勝利の数でも、記録の数字でもない。
それは、苦しみと向き合いながらも歩みを止めなかった、
その姿そのものだった。
今日の投球も、決して好調とは言えない出来だった。
それでも、彼の逃げない姿勢が投球に表れていた。
だからこそ、心が掴まれた。
5回の見逃し三振にした投球は圧巻だった。
彼が“レジェンド”と呼ばれるのは、
偉大な投手ということだけではない。
弱さを抱えながら、
それでも挑み続けたからこそ、
我々の心を打ち続けたのだ。
そして、その物語は野球を超えて、
私たちの胸に残り続けるだろう。
今季、カーショウの活躍がなければ
ドジャースはここまで勝ち残れなかった。
今日、ドジャースはポストシーズン進出を決めた。
残り少ないカーショウの現役姿が
1人でも多くの方の目に映ることを願う。
おまけ
何か大事な試合の時に必ず結果を出すのが
我らが大谷翔平。
今日もカーショウの負けをかき消す
逆点3ランを打ってくれました!
これでトップとのホームラン数まで1本差。
頑張れ翔平。負けるな翔平。
おばさんは、明日も応援するぞ。
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