あたりさわりのある話を
「えいやっ! と飛び出すあの一瞬を愛してる」小山田咲子・著
2005年に24歳で事故死した小山田咲子さんの
21歳から24歳までのブログに綴った文章をまとめて載せた本です。
本当に素晴らしい本。
本質的なことをとらえている、というか……。
わかっている人は、はじめから全部わかっているんだな。と思わせる。
以前スティーブンソン(イギリスの作家、「宝島」の作者)が26歳のときに書いた文章を読んだときも
「この人は、最初から全部わかっていたんだな」と感じたのですが
小山田咲子さんの文章にもそういう感じを受けます。
20歳過ぎでこの状態だったとは。すごすぎる。
たとえば:
「できるだけわかりあうには、正直でいるしかない」
「(サンタクロースを信じたことがあるなら)目には見えない大きな不思議な存在を、一度まっすぐに信じた事実は消えないし、それは同じ誠実さで他の何かを信じることができる場所を心の中に培うということだ」
「年をとるたび、自由になっていく気がする。社会的な責任は生じているはずだが、子どもの頃の、夏休みのプール教室に行かなきゃいけない、とか学級委員をやらなきゃいけない、とかいう拘束に比べればほんとたいしたことない。自分で選んでやってることばかりというのは幸せだ」
「そもそもものごとに本質なんてあるのか。少なくとも私はまだ見たことがない」
「人が本当に何かをやろうと決めた時にはそれを邪魔するような強大な壁って実はあんまりなくて、環境はむしろびっくりするような偶然を用意して背中を押してくれる」
「私は、今、目の前で生きて変化し続けている人と話をしていたい。あたりさわりのある話をしたい。本気で泣いたり怒ったりできる関係の中でないと、本当に美しいものも分かち合えないと思うから」
……という感じです。
20代前半で本当のことに到達していた人なんですね。
1冊でも本が残ってよかった。

