切腹は今だ──待ち遠しい「ごめんね」
心の奥の それは
いつまでたっても消えない
「ごめんね」
あの時は なぜだか言えなかった
「ごめんね」
時を経て 遅れてやってくる
「ごめんね」
時を巻き戻せたなら、と
胸がぎゅっと縮む
「ごめんね」
余計に相手を苦しめてしまいそうで
結局言えずじまいになった
「ごめんね」
その一言、
たったその一言が
言えたなら──

もう届けることは
できないのかもしれないけれど
「ごめんね、
そして、ありがとう」
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時を失った今となっては、
もう謝れない人やシーンがあり、
そのことが、ふいに自分を苦しめることがある。
相手への礼儀や思いやりはもちろんだけど、
そこにはきっと私の
「許されたい欲」も混ざっている。
その人に許されたい、というより
もしかしたら
自分が 自分を赦したい
のかもしれない。
“後悔”という、
チクチクと肌触りの悪いものから
そっと離れたくて──
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼
昨日、私は
生徒とのマンツーマンレッスンの日にちを
思い切り勘違いして、すっぽかしてしまった。
あろうことか、、
その時は久しぶりのセールにウキウキと出かけていて、
一緒にいた姪と盛り上がっていたところに
その連絡は来た。
あの瞬間、
全身の血液が一気に蒸発するかと。笑
幸い、笑いながら数日後にリスケしてもらえたけれど、
忙しい中、無駄足を踏ませてしまったことへの
申し訳なさは、しっかり残る。
でも、
ほどなく会ってちゃんと謝れる。
それは、“救い”だ。
──そうだ。
今こそ、あの謝罪の定番土産
『切腹最中』の出番ではないだろうか。
忠臣蔵にちなんで、
皮から餡がはみ出す姿を「切腹」に見立てたこの最中は、
仕事のミスや失言のときに
誠意を見せたい東京のサラリーマンたちの間ではわりと有名みたいです。
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人生には、切なる「ごめんね」がもう届かない瞬間もあるし、
謝っても済まない出来事にも出会う。
謝ることは、楽しいことではない。
でも、謝れることは尊いタイミングのひとつで、
ときには、
「ありがとう」よりも
大切な言葉になる気がしています。
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仕事帰りの熱を帯びた人たちで賑わう
新橋駅の裏を抜けて、
目指す和菓子屋さんへ。
趣のある店内、
ガラスケースにずらりと並ぶ切られたお腹たち。
切腹最中、
はじめまして。
季節限定の最中もあって、
ふむふむ、
切腹にも季節があるのね、などと思う。
お腹から溢れる餡は、なかなかの量で、
ひとつが、ずっしり重い。
それは、誠意の重さ。

甘いもの好きの生徒の顔と、
謝れることの静かなよろこびを
胸の中で行ったり来たりさせながら、
私の“切腹”の時を、
ちょっとだけ待ち遠しく思っています。
enyo*
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切腹最中のお世話になることが今後増えないよう願いつつ…
お付き合いくださりありがとうございました◡̈
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