本番前のクライマックス──0から始まり、0へ還る場所で
朝
まだ街が
完全には目を覚ましていない頃
おもむろに
搬入口の扉が開く
温度や色のなかった空間に
さまざまな形の箱や機材が
運び込まれてくる
トン、、
トントントン
空っぽだった舞台に
“場”が 現れていく──
ワンツー、ワンツー、
ツーー……
やがて
“音”作りが始まる
──なかなか
音が決まらない時もある
照明が吊られたバトンが
上がったり下がったり
“灯り”が
作られていく──
灯りというより
影を象っていく
私はこの独特の空気感や
モノづくりの音が
異常に好きだ
それはモノだけど "人" の音
幕を上げるために
研ぎ澄ましていく 音と光
無事に幕が降りれば、まるで
最初から何事もなかったかのように
"撤去されていくため" に作り上げる
という
不思議な作業
表に光を届けるための
裏側のパフォーマンス
幕が上がる前に
もう既に、
一つの
クライマックスがある──
再び戻った
空っぽの舞台は
ただ、
満たされている
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はしがき:
「0」から「100」に向けて全霊を注ぎ、
そしてまた新たな「0」に戻る──
企画を生み、表と裏が感動で結ばれる瞬間へと運び、心に残る響きだけを置いて跡形もなく片付くまでを見届ける仕事にも携わってきました。
「舞台の裏側」と一言で括られてしまいがちですが、
そこには、スポットライトは当たらずとも光を生み出す“種”や、大切な“根っこ”となる、色鮮やかなストーリーがあります。
「裏」が「表」を支え、
「表」の光が、また「裏」を灯す
どんな人生にも、
光と音を生み出している"裏舞台"のクライマックスがあると思います。
皆さまそれぞれの
裏側のパフォーマンスに敬意を込めて
──enyo*
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最後までお読みいただき光栄です。
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裏側の美しさと尊さをお伝えしたかったこの話、
マガジンへ取り上げで下さりとても嬉しいです💕
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