《闇夜に刻まれた印》第二十章:「流星よ、どうか我に力を」/《烙印於黑夜之印》第二十章:「流星啊,請賜給我力量」(和訳付き)
前篇
日本語訳
第二十章 「流星よ、どうか我に力を」
オルパキで静かに過ごしていたリシナの日常は、
三つの浅い墓を目にした瞬間、音を立てて崩れ始めた。
暗夜の一員として、勝手な行動は許されない。
だが──家族を守れるのは自分しかいない。
追手に道を塞がれ、逃げ場を失ったその夜、
彼女は禁じられた術式を選ぶ。
力を与えると同時に命を奪う、「抜剣」を。
私は、闇夜騎士団第IV小隊――
……騎士見習い、リシナ・プリエウピス。
今はオルパキ市庁舎の収発室で働いている。
仕事は穏やかで、日々は規則的。
弟はまだ幼いから、私がミスするわけにはいかない。

本来なら、今ごろ家で弟と夕食をとっているはずだった。
けれど今日、領主の私兵……じゃなくて、「侍衛」が
朝の点呼のとき、突然こう言ったのだ。
北倉庫で「古い帳簿を整理しろ」と。
北倉庫はほとんど使われない場所で、
普段、人が近づくことさえ珍しい。
……どうして私が呼ばれたのか分からない。
それでも、断れなかった。
なぜなら、母はかつて武装女官団の一員で――
そして私は、その唯一の娘だから。
その身分が、私を“行かざるを得ない立場”にしている。
当初、私が闇夜騎士団に入った理由は――
……母がかつて身につけていた武装女官団の制服に、ずっと憧れていたからだ。
だから、家の扉を叩いて
「あなたの力が必要です」
と言われたとき、迷う理由なんてなかった。
その後の“研修”は、想像していたよりずっと厳しかった。
でも、私は耐えた。
これが新しい生活になるのだと、そう信じていた。
――一週前までは。
その夜、ヴァルリック(Varlik)――
幼い頃から一緒に育った幼馴染が、真夜中に私の窓を叩いた。
目は真っ赤に腫れ、まるで火にあぶられたみたいで……
部屋に入った途端、酒を流し込んで、流し込んで、
最後には崩れ落ちるように机に突っ伏した。
そして、彼は自分の声とは思えないほど震えた声で言った。
「……俺、人を殺した。」
その瞬間、頭の中が真っ白になった。
何があったのか問い詰めると、
彼はすべてを吐き出した。
領主の“侍衛”に入ったあとで気づいたこと――
あれは軍隊なんかじゃなく、
チンピラとならず者の溜まり場だということ。
彼は毎日いびられ、汚れ仕事にも手を染めさせられそうになり、
それでも選べる道はなかった。
そして――あの夜が来た。
眠っていたところを無理やり引きずり起こされ、
地下牢に連れて行かれた彼は、そこで剣を押しつけられたという。
隊長は、口枷をされ手を縛られた三人を指し示し、こう言った。
「斬れ。
……嫌なら──
お前の家も知ってる。
母が死んでも“誰も不自然に思わない”からな。」
ヴァルリクは、その場で本当に壊れかけていた。
それでも彼は訊いたという。「……命令書は?」と。
隊長は今にも崩れそうな、ボロボロの紙切れを投げつけてきた。
そこには領主の印章が押されているだけだった。
「領主の命令だ。言われた通りにやれ。
何を聞いてる? 死にたいのか?」
……そして彼は、斬った。
手は震え、何回振り下ろしたのかも覚えていない。
ただ――
血が顔に飛んだ瞬間、吐きそうになったことだけは、はっきりしている。
そのあと、彼らは死体を引きずって行き、どこかに埋めたらしい。
ヴァルリクはその話をするとき、
まるで迷子になった子どものように、床に崩れ落ちて
息が詰まるほど泣きじゃくった。
「……後悔してる。
でも、あの状況じゃ、俺……俺、本当にやるしかなかったんだ……」
彼は私の手を掴んだ。
掴むというより、縋りつくように。
「お前、王都に行ってから……なんか違う人みたいになって。
リシナなら……助けてくれるだろ……? なぁ……?」
私は本来なら何も言ってはいけなかった。
闇夜としての情報も、身分も、口にできない。
だから私は、ただこう答えた。
「王都に……知り合いがいる。
もしかしたら、力になれるかもしれない。」
でも、「殺した」というそれだけでは王都は動けない。
必要なのは“確かな証拠”。
すると――彼は本当に私を連れて行った。
郊外の森。
人の気配はまったくない。
月光さえ遮るような場所。
そして……
あの三つの浅い墓を見た瞬間、胃がひっくり返った。
こんな場所、普通の人が見つけられるはずがない。
まして埋め方も、素人ではない。
……私はその場で確信した。
私は闇夜だ。
殿下の流星であり、王国の剣。
それでも、あの瞬間――膝が震えた。
子どもの頃、蟻すら踏めなかったヴァルリクが、
今は泥の上で魂を砕かれるように泣いている。
私はただ、しゃがみこんで声を絞った。
「誰にも言わない……
だから、まず家に戻って。
必ず……私が何とかする。」
どれだけ時間がかかったか覚えていない。
ようやく彼を落ち着かせ、帰らせた。
そのあと――
私は二晩、一睡もできなかった。
目を閉じれば、浅い墓。
ヴァルリックの顔。
彼の震える手。
血の跡。
そしてあの言葉。
「……俺、死にたくない。」
怒りの矛先は彼ではない。
悪いのは、彼を縛り、追いつめた者たちだ。
でも……私は人間だ。
怖いものは、怖い。
翌日はちょうど大掃除の日だった。
私は書架の整理を任された隙に、
あの三枚の「死刑執行報告書」をそっと抜き取り、
公文書用の封筒に滑り込ませた。
誰も見ていないタイミングを狙って、
その封筒を決算書類の束に紛れ込ませた。
──あの書類なら、王宮へ直送される。
正式な報告経路よりも早く、そして……安全だと直感した。
もし途中で見つかっても、
「掃除で出てきた古い書類を、うっかり混ぜてしまいました」
と言えば済む話。
だが王宮側が開封すれば、
この三枚が“何を意味するか”は必ず理解される。
そして……
処刑人なら、きっと分かってくれる。
(……処刑人、本当に格好いい。好き……)
王都からの返答を不安なまま待っていた昨日、
突然、係長に呼び止められた。
「南倉庫の整理を頼む。あそこの人事と給与の資料をまとめて報告書にしてくれ。」
「でも……あの資料って、もう何年も前に封印されたものじゃ……?」
思わず聞き返すと、課長は眉をひそめて肩をすくめた。
「俺も知らん。領主閣下のご指示だそうだ。」
後ろに控えていた侍衛をちらりと示し、
「量が多い。今日中に整理して、そのまま帰っていい。提出は明日でいいから。」
と告げたあと、周囲を気にするように声を落として耳元でささやいた。
「……お前、何かやったか? とにかく気をつけろ。」
その一言で、背筋がぞくりと冷えた。
鍵を受け取り、南倉庫へ向かう。
扉を押し開けると、厚い埃がふわりと舞い上がり、
長いあいだ人の気配がなかったような、湿った古い匂いが鼻を刺した。
必要な書類を見つけ、併設された小さな事務室の机に座って作業を始める。
だが、係長の「気をつけろ」という声だけが、いつまでも頭の中を回っていた。
……そのとき、ふと「研習」で聞かされたことを思い出した。
闇夜の正式団員には、加入時に“ある魔法”がかけられる。
呪文を唱えれば、胸から剣を抜くことができ、
力も技量も一時的に五倍へ跳ね上がる──
ただし、それは三十分ほどしか保たず、
その後は衰弱し、そして死ぬ。
教官はそのとき、本当に恐ろしい顔で何度も言い聞かせていた。
「絶対に抜くな。
……守るべき誰かがいて、逃げ場のない絶境に立たされたとき以外は。
二度と戻れん。」
そして、誰かが剣を抜いた瞬間、
その情報は中枢の“掲示板”へ即座に送られる。例外はない。
必ず、闇夜の誰かが向かう。
生きていようと、死んでいようと──
必ず、その者を「迎えに行く」。
……そこまで考えたところで、
私は背中を強く震わせた。
きのう、資料整理が終わった頃には、
もう夜の十時近くだった。
書類を袋にしまい、
倉庫の鍵を閉めながら考える。
弟のアストル……
夕食は温めて食べられるだろうか。
普段は私が作っているのに……
昨日だって帰りが遅すぎた。
足を速めて帰路につく。
夜風は冷たく、
昼とは違う静けさが街を包んでいた。
……気のせいだと思いたかった。
でも、誰かにつけられている気がしてならなかった。
私が早歩きすると、気配は薄くなる。
曲がると、一瞬止まる。
街路を三度迂回した頃には、
影は消えていた。
「……思い過ごし、だよね……」
自分に言い聞かせ、家の扉を開く。
アストルが子犬みたいに飛びついてきた。
抱きしめて、落ち着くまで背を撫でる。
寝かしつけたあと、
私は眠れなかった。
ヴァルリックの告白。
三つの浅墓。
血の跡。
あの夜の「生きたい」という声。
全部を報告書にまとめた。
一通は机の引き出しへ。
もう一通は── スカートの裏地に縫い込んだ。
もし私が生き残れなくても、
証拠だけは消えないように。
針を置いた時、
指が震えていた。
ただの報告書なのに──
まるで遺言書を書いているようだった。
だから今日は、
鞄に小さな短剣を忍ばせた。
教官が言っていた。
「闇夜は王国の剣だ。
だが剣は折れる。
折れるまでの間に……護りたいものを護れ。」
私は短剣を握りしめ、
眠る弟を見つめた。
──弟が生きていてくれるなら、
それだけでいい。
資料の整理が終わったころには、すでに夜の十時近くになっていた。
幸い、今回の北倉庫は家からそう遠くなく、歩いて十五分ほどで帰れる距離だ。
アストルのことを考えながら、倉庫の鍵をかける。
頭がぼんやりする。
……きっと疲れすぎているのだろう。
集中力が、少しずつ散っていくのが分かった。
歩いているうちに、気づけば細い路地へと入り込んでいた。
そして――足が止まった。
前に二人、後ろに一人。
三人の男が、ゆっくりと、しかし確実に私の退路を塞いだ。
領主付きの私兵たちだった。
「お前がリシナだな? へぇ、思ったより可愛いじゃねぇか。」
一人が、侮蔑を隠そうともしない笑みを浮かべる。
指が震えるのを感じながらも、私は短剣を抜いた。
「……何のつもりですか。」
「そんな玩具、やめとけよ。」
別の男が鼻で笑う。
「足、もうガクガクじゃねぇか。」
三人目が剣を抜いた。
鉄の匂いが、夜気の中にじわりと広がる。
「さっさと大人しく死んどけ。今なら手早く一思いにやってやる。」
「おい、ちょっとくらい遊んでもいいだろ?」
誰かが舌で唇を舐めながら言う。
「温かいのは……悪くねぇし。」
「早くしろよ。あと十歳のガキも片付けねぇとなんねぇんだ。」
三人目が苛立ったように言い放つ。
心臓が、ぎゅっと縮んだ。
――十歳。
アストルは、今年ちょうど十歳になったばかりだ。
「何を怖がってんだよ。あのガキは逃げ切れねぇさ。」
男は地面に唾を吐き捨てる。
「今日は忙しいんだ。まずはこいつを終わらせるぞ。」
……そういうことか。
……完全に舐めてるな、あいつら。
なら――
まとめて、全部片づけるしかない。
私は手を放した。
短剣が地面に落ち、カラン、と乾いた音が響く。
三人は同時に、わずかに動きを止めた。
「じゃあ──いただ……。」
そう言って、ゆっくりと距離を詰めてくる。
私は深く息を吸った。
──怖い。
本当に、心臓が痛むほど怖い。
でも私が死ぬより怖いのは……
アストルが生き残れない未来だ。
──ごめんね、アストル。
お姉ちゃん、もう帰れないかもしれない。
だけど……
あなたは、必ず守る。
私は、かすれた声でそっと呟いた。
「流星よ、どうか我に力を。
愛するこの国と、殿下と、家族を守らせ給え。
そして──
どうか、この身をあなたの後へと連れていって。」
「抜剣(ばっけん)。」

胸の奥が、力ずくで裂かれたように開き、
漆黒の剣が心臓のあたりから引き抜かれる。
幻覚なんかじゃない。
実体のある、喉が声を失うほどの――裂ける痛み。
その次の瞬間——
(――抜剣システム起動。
生命反応:急速低下。
戦闘モード、開放。
目的:殲滅。)
冷たく、まるで“自分とは関係のない誰か”の声が脳に流れ込む。
神でも魔法でもない……
もっと古く、もっと無慈悲な“仕組み”が強制的に走り出したような音。
まだ足元もおぼつかないうちに、
身体が勝手に前へと飛び出していた。
足運びは私のものじゃない。
呼吸も私の速度じゃない。
手に握られた黒刃が空気を裂くたび、
それはまるで“他人の手”が振っているかのようだった。
風の音、血の匂い、鼓動――
そのすべてが重なり、研ぎ澄まされ、
世界は異様なまでに鮮明になりながら、
同時に、ガラス越しのように遠くなる。
(流星よ……
どうか早く……
……私を、受け止めて。)

以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。
中国語本文
第二十章 「流星啊,請賜給我力量」
露西娜在奧爾帕奇看似平靜的日常,
在那三座淺墳被揭開後,徹底改變了方向。
作為闇夜的一員,她深知不能任意行動;
作為母親遺留的最後一名家人,她更不能倒下。
而當追捕者逼近、退路被封死的瞬間——
她選擇啟動闇夜最終的禁術。
那道會帶來力量,也會奪走生命的「拔劍」。
我是闇夜騎士團第IV小隊——
……見習騎士露西娜・普列烏皮斯。
現在在奧爾帕奇市政廳的收發室服務。
工作平淡、日子規律,弟弟還小,我也不敢出什麼差錯。

照理說,我現在應該已經在家陪弟弟吃晚餐了。
但今天,領主的私兵...不是,「侍衛」在早上簽到的時候突然通知我,讓我去北倉庫「整理舊帳冊」。
北倉庫很少使用,也很少有人走動。
……我不知道為什麼要我去。 但我不能拒絕。
因為我母親曾是武裝女官團的一員,而我,是她唯一的女兒。
這個身份,讓我不能不出去。
當初之所以會加入闇夜,是因為……
因為我一直嚮往母親曾經穿過的那套武裝女官制服。
所以當有人來到家門前說「我們需要妳」時,我沒有猶豫。
後來的「研習」比我想像得更嚴格。
但我撐下來了。
我以為——這就是新的生活。
直到一週前。
瓦爾利克(Varlik)——我從小一起長大的青梅竹馬——深夜敲我窗。
他的眼睛紅得像被火烤過,一進屋就拿酒灌,灌到他整個人崩潰。
他趴在桌上,用不是他的聲音說:
「我殺人了。」
那一瞬間,我的腦子一片空白。
我問他發生什麼事。
他把事情全部倒出來。
他加入領主的侍衛後才發現——
那裏不是正常的軍隊,是地痞流氓的集合所。
每天都在欺負他,他不想沾染那些狗屁,但他沒得選。
直到那一晚。
他被從睡夢中拖起來,押到地牢。
隊長塞給他一把劍,指著地上被上口塞反綁的三個人:
「砍了。不然——
我知道你家在哪。
你媽死也不會有人覺得奇怪。」
瓦爾利克當場嚇瘋了。
他說他還是問了:「命令呢?」
隊長丟給他一張破得快散掉的紙,上面只有領主的印章。
「領主的命令,你做就對了。
問什麼?想死?」
他最後還是砍了。
他手在抖,他不記得砍了幾下,只記得血濺到臉上那一刻他差點吐出來。
然後他們把屍體拖去埋。
他說這句話的時候,整個人跪在地上。
像小時候跌倒找不到大人那樣,哭到喘不過氣。
「我好後悔……
可是那個狀況,我……我真的不得不砍……」
他抓著我的手。
「妳去過王都……妳回來之後整個人都不一樣……
露西娜,妳一定能幫我……對吧……?」
我知道我不能透露任何情報。
我只能對他說──我在王都有認識的人,也許能幫到他。
但光靠他一句「殺了人了」,什麼都不能做。
我需要證據。確實的、能讓王都介入的證據。
結果他真的帶我去了。
郊外的樹林,人煙罕至,連月光都稀薄。
看到那三個淺墳的瞬間,我只覺得胃整個揪住。
那不是隨便找得到的地方。
也不是一般人會知道的做法。
……我馬上就相信了。
即使我是闇夜。
是王國的劍,是殿下的流星。
但我的腳還是在那瞬間抖了。
小時候連螞蟻都不敢踩死的瓦爾利克,此刻卻跪在泥地上,像要把自己的靈魂摔碎似的哭。
我只能蹲下來,試著讓自己的聲音穩定,輕聲安慰他。
「別說出去……拜託,先回家。我會想辦法。」
我不知道自己講了多少句、用了多少力氣,才把他勸走。
然後──
我失眠了整整兩個晚上。
眼前一直反覆浮現那三個淺墳、瓦爾利克的臉、他手上的血印、他那句「我不想死」。
我知道不能遷怒他。
錯的是逼他的人。
但……我也是人。
我也會怕。
隔天剛好是大掃除。
我趁著整理書架的時候,把那三張「執行死刑用的處刑回執」悄悄抽了出來,塞進一個制式信封裡。
趁大家不注意,我把信封夾進決算文件的堆裡。
──那份文件,會直達王宮。
比起走正式管道報告,我總覺得這樣更快,也更……安全。
如果被攔下來,大不了說掃除時清出舊文件,一時糊塗放錯了。
但只有王宮的人打開,才會看懂這三張回執到底意味著什麼。
而且……
我相信處刑人一定明白。
(……處刑人真的好帥。心動)
在忐忑地等待王都的回音時,昨天,主管突然叫住了我,要我去整理南倉庫,並把那邊的人事、薪資資料做成報表。
「可是那邊的資料……不是封存很久了嗎?」我忍不住問。
「我也不知道,是領主閣下的指示。」
他向後方站著的侍衛比了比,「妳就跑一趟吧。資料多,妳整理完就直接下班,明天再交。」
說完,他又壓低聲音湊到我耳邊:
「……妳是不是做了什麼事?總之,注意安全。」
那句話讓我背脊微微發冷。
我拿著鑰匙,前往南倉庫。
推門時,厚厚的灰塵被震得飄起;裡面的味道陳舊得像是很久沒有人類的氣息。
找到要整理的檔案後,我坐進倉庫附設的小辦公室開始動工。
主管那句「注意安全」不斷在我耳邊打轉。
然後,我想起了當初「研習」時教官提過的事。
闇夜的成員在正式加入後,體內會被施加一種魔法。
只要唸出咒語,就能從胸口拔出劍來,力量與技術會在短時間內提升五倍──維持大概三十分鐘。
之後,便會衰弱而死。
教官當時語氣非常嚴厲,反覆警告:
「除非是絕境,除非你必須保護誰,否則……永遠不要拔劍。」
而且,一旦有人拔劍,情報會立刻出現在面板上。
沒有例外。
一定會有闇夜的成員前往協助──
生前也好,死後也好,一定會有人去「接住」那個人的。
想到這裡,我忍不住打了個寒顫。
整理完資料時,已經接近晚上十點。
我把整理好的紙張收進包包,鎖上南倉庫的門,一邊想著:
阿斯托爾應該……會自己加熱湯喝吧?
平常都是我準備晚餐。
昨天真的太晚了。
我加快腳步往家裡走。
夜風有點冷,巷道比白天安靜得太多。
……不知是不是心裡作用。
一路上,我總覺得後面有人跟著。
腳步聲會在我加速時變慢,我轉彎時又停一下。
但我在街巷間繞了幾次,影子消失了,只能說服自己──
應該是多心了吧。
回到家時,阿斯托爾像小狗一樣撲到我身上。
我蹲下來抱住他,安撫他到睡著,才悄悄把門關上。
但接下來的時間,我完全無法睡。
我把瓦爾利克哭著告訴我的一切,再加上我在樹林裡看到的三個淺墳……
全部寫成了報告。
一份放在書桌抽屜裡。
另一份──我縫進了裙子的內襯。
如果我撐不到王都派人,至少得讓證據跟著我走。
我深吸一口氣,把針線放下。
手指抖得厲害。
只是寫字而已,我卻覺得自己像在寫遺書。
所以今天,我把一把匕首放進包包。
教官曾告誡我們:
「闇夜是王國的劍,但劍也是會折的。
你們只能盡量在折斷前,保護應該保護的東西。」
我把匕首握在手心,看著睡著的弟弟。
──只要他活著,那就夠了。
今天整理完資料時,已經接近晚上十點。
幸好這次的北倉庫離家不遠,走回去大概十五分鐘。
我一邊想著阿斯托爾的事,一邊鎖上倉庫的門。
腦袋昏沉沉的。
也許是太累了吧──
注意力開始有些散。
走著走著,不知不覺就拐進了一條窄巷。
然後,我愣住了。
前面兩個,後面一個。
三個男人不疾不徐地堵住了我的路。
是領主的私兵。
「你就是露西娜吧?長得不錯嘛。」
其中一人露出輕蔑的笑。
我的手指微微發抖,還是把匕首抽了出來。
「……你們想幹什麼?」
「那把小東西算了吧。」
另一人嗤笑,「妳的腳都在抖了。」
第三個人拔出了劍,鐵味在空氣裡散開。
「快點乖乖受死吧。現在過來,我還能給妳個痛快。」
「喂,等下還可以玩一下吧?」
有人舔著嘴角,「溫溫的也挺不錯。」
「快點啦,等下還有個十歲的要處理。」
第三個男人不耐煩地說。
我心臟猛地縮了一下。
十歲——
阿斯托爾今年剛滿十歲。
「怕什麼,那小鬼跑不掉。」
他吐了口唾沫,「今天會很忙,先把這個女的解決。」
……原來如此。
他們完全把我看扁了。
既然如此──
我就把他們全部解決掉。
我鬆開手,匕首掉落在地上,清脆一聲。
三人同時怔住了一瞬。
「那我們就開──」
他們向前逼近。
我深吸了一口氣。
──我真的好怕。
但比起我死去,我更怕……阿斯托爾沒活下來。
──對不起,阿斯托爾,我的弟弟。
姊姊可能回不了家了。
但我會保護你。
我低聲吟道:
「流星啊,請賜給我力量,
助我保護摯愛的國家、殿下和親人,
然後──
讓我隨您而去。」
「拔劍。」

胸口像被硬生生撕開,一把漆黑的劍從心口拔出。
不是幻覺,是實體,是疼得讓喉嚨發不出聲的那種撕裂。
下一瞬間——
(拔劍系統啟動。
生命反應:急速下降。
戰鬥模式──開啟。
目標:殲滅。)
冰冷、彷彿與我無關的聲音鑽進腦中。
那不是神,也不是魔法……
更像某種古老而無情的機制被強行啟動。
我甚至還沒完全站穩,
身體就自己衝了出去。
腳步不是我的節奏,
呼吸也不是我的速度,
手中的黑刃劃破空氣,像是別人的手在揮。
風聲、血味、心臟的跳動全部重疊在一起。
世界變得極度清晰──
卻也遠得像隔著玻璃。
(流星啊……
請快點……
……來接住我吧。)

