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《闇夜に刻まれた印》外伝:処刑人日記II(中):夜空の下の撤収(処刑人シリーズ)/《烙印於黑夜之印》外傳:處刑人日記II(中):夜空下的撤離(處刑人系列)(和訳付き)

前篇

作者便り(26年2月)


日本語訳


処刑人日記II(中):夜空の下の撤収

この章に描かれるのは、戦闘ではない。
それは夜のうちに完遂しなければならない撤収だった。
悼む時間も、立ち止まる余裕もない。
ただ――
連れ帰るべきものを、確実に連れ帰るための記録である。

第一飛行場に駆けつけたとき、
ヘレンはすでに竜鞍の装着を終えていた。
ヴァルレーナは彼女の背に跨り、
行嚢を固定している最中だった。

私は目尻に残った涙の跡を拭いながら、駆け寄る。

「ヘレン、竜鱗は――」
魔導通信を開いて確認する。
「持ってる。」
即答だった。

ヴァルレーナが、油布で厳重に包まれた竜鱗の包みを掲げる。
それを見て、私はようやく少し息をついた。

「もし無ければ、現地で取るつもりだった。」
私は言う。
「棺は、何もないところから生えてくるわけじゃないから。」

「心配するな。」
ヘレンが鼻を鳴らす。
「本当に必要なら、私が抜いてやるさ。」

私は前の鞍に飛び乗った。
武装女官が手を振り、発令する。

ヘレンは翼を広げ、
私たちを乗せたまま夜空へと躍り出た。
風切り音が、
耳元で一本の線へと圧縮されていく。


星の光が、鱗の上を滑っていく。
私は前方で進路を確認し、
ヴァルレーナは後方で書類をめくっていた。

「処刑人。」
彼女が、不意に口を開く。
「――あなた、そのクレアという人物と接触したことがある?」
「……たぶん。」

私は少し考えてから答えた。
「父親に、最後の面会をさせた。」

ヴァルレーナの、資料をめくる手が止まる。
「処刑前の面会?」
「それは珍しいわね。
 普通、あなたが直接連れて行くことはない。」

「その日は、殿下の命令だった。」
私は前方の夜色から目を離さない。

「判決自体は、
 とっくに出ていた。」
「ただ――
 彼が戻ってくるのを待って、執行しただけ。」

ヴァルレーナは再び資料に目を落とす。
「“数多く斬ってきた”割には、
 その事件、よく覚えているのね。」
同業者同士の、冗談だ。
互いに、意味は分かっている。

「金貨を一枚、渡そうとした。」
私は淡々と言った。

「……執行前の賄賂?」
ヴァルレーナは即座に察する。
「隣国の風習。」

「断った。」
私の声は、わずかに低くなる。
「彼の父親は、すでに恩赦を受けていたから。」

「――方法は?」
「非公開で斬首。」
「首級は三日間掲示。その後、埋葬を許可。」

ヴァルレーナは頷いた。
「それは、確かに“恩典”ね。」
「彼も、今回が何を意味するか、理解するでしょう。」
夜空に、短い沈黙が落ちる。

そのとき、不意にヘレンが口を挟んだ。
「……ねえ、今あたしの背中に乗ってるのって、
 二人とも“合法的に人を殺せる免許持ち”?」

「おい。」
「黙れ。」
私とヴァルレーナは、ほぼ同時に言った。

ヘレンは、低く喉を鳴らすように笑う。
竜の翼がひときわ大きく打ち振られた。

私たちは星明かりの下、
オルパキへ向かって飛び続ける。



オルパキへ接近すると、
ヘレンは一度高度を上げ、城壁の外周をぐるりと回った。

「……あそこ、森がある。」
彼女は遠方を指す。
「ここに降りれば、見つかりにくい。」

「目的地までの距離は?」
私が問う。
「徒歩圏内。」

「なら急ぎましょう。」
ヴァルレーナが言った。
「領主側が、まだ事態に気づいていない可能性がある。
 反応される前に撤収するわ。」

「でないと、緋焰と碧嵐が引き継いだ時、
 そのまま内戦になりかねない。」
ヘレンが付け加える。
「……まあ、長引かないとは思うけど。」

誰も、笑わなかった。

ヘレンは降下を開始する。
低空で森を掠め、
やがて小さな空き地へと降り立った。

彼女は竜の姿を解き、制服を顕現させる。
手にした竜鱗は、佩剣へと変じた。

私たちは同時に剣を抜き、
足音を殺して、リシナの家へ向かう。

「ヘレン。」
私は低く尋ねる。
「彼女の家の近く、
 そのまま離陸できる?」

「できる。」
彼女は首を傾げ、記憶を探る。
「すぐ横に広場がある。」

「あとで棺を運ぶことになる。」
「竜鱗で作った棺は軽い。」
ヘレンは歯を食いしばった。
「同袍の棺だ。
 重くても、私が担ぐ。」

「来たときは二人だった。」
ヴァルレーナが振り返る。
「帰りは、大人一人と子ども一人、
 それに棺が一つ。
 重量配分は変わるわ。」

「……あなた、
 そこまで重くはないでしょう。」
ヘレンは言いかけて、
はっとした。

「あ。
 ……今、誘導したでしょう!」
「サンキュー!」
ヴァルレーナが淡く笑う。

私は手を上げ、制した。
「静かに。――着いた。」
遠くの通りは、まだ夜の底に沈んでいる。

「……今日は、
 パン屋が少し寝坊してくれるといいんだけど。」
私は低く呟いた。
誰も、答えなかった。

私はアドレスを頼りに、
パン屋の隣にあるその家を見つけた。

闇夜の合図に従い、
「――コツ、コツ、コツ、コツ。」

扉が開いた瞬間、
見覚えのある顔が、目の前に現れた。
目尻には、まだ乾ききらない跡。
「……あなたは……」
クレアが、わずかに言葉を詰まらせる。

私は小さく頷いた。
「殿下の命による。」
声を、極力低くする。
「リシナと、アストルを
 王都へ撤収させる。」

一拍、間を置いた。
「……リシナは、どこだ?」
「中だ。」
クレアが身を引く。
「寝室だ。アストルも、そばにいる。」

私はヘレンへ目配せした。
彼女は竜鱗を取り出す。

金属が掌の上で成長し、折り畳まれ、
やがて――
簡素な棺の形を取った。
飾りのない。
無駄のない。
ただの、箱のような棺。

「細部は、王都に戻ってから整える。」
私は低く告げる。
「……今は、少し我慢してもらおう。」

扉が、背後で静かに閉じられた。
ヘレンはすでに剣を抜き、
屋外で警戒に入っている。

私は棺と器具を携え、
寝室へ向かった。

扉を押す。
ベッドの上に、
青髪の少女が静かに横たわっていた。
――眠っているだけのように。

その腕を、
一人の少年が、強く抱きしめている。

私は荷を下ろし、
ベッドの脇へ進み、
ゆっくりと膝をついた。

「……君が、アストルか?」
声を、できる限り柔らかくする。

少年は目元を擦った。
「お姉ちゃん……
 あなたは……?」

「私は、
 君のお姉さんの仲間だ。」
そう告げる。

「少し、彼女を整える必要がある。」
「外で、少し待っていてくれるか。」
「終わったら、
 また会わせる。」

アストルは、少し迷った。
それから――
小さく、頷いた。

「……じゃあ、
 外に出る。」
私は手を差し出す。
彼は、その手を握った。

二人で、部屋を出る。
扉は、
音を立てずに閉じられた。

居間に出ると、
ヴァルレーナは、ちょうどクレアに指示を終えたところのようだった。

私はアストルに視線を落とし、
静かに告げる。
「先に、お姉さんを整えてくる。」
「ここで待っていてくれるか?」
「……うん。」

私はそっと、彼の頭に手を置いた。
「いい子だ。」

子どもの顔には、
まだ鼻水と涙の跡が残っている。
私はしゃがみ込み、
ハンカチでそれを拭った。

「それでこそ、
 お姉さんの自慢の弟だろ?」

彼は何も言わず、
近くの椅子に腰を下ろした。
目は、まだ赤く濡れたまま。

「処刑人。」
ヴァルレーナが私の耳元に寄り、
声を落とす。

「リシナは、亡くなる前に言っていた。」
「報告書は、引き出しと、
 スカートの内側に隠してあると。」
「探してほしい。」

「了解した。」
「……頼む。」

私は一度だけ頷き、
再び寝室へ戻る。
扉が、背後で静かに閉じられた。

室内は、驚くほど静かだった。

ベッドの上に、
青髪の少女が横たわっている。
胸の中央。
焦げ付いたような、黒い孔。
――「抜剣」の痕。

それ以外に、外傷はない。
争った形跡もない。

まるで、
そのまま眠りについただけのように。

私は、彼女の腕を持ち上げた。
「……やはり、駄目か。」
関節は、すでに硬さを帯びている。
死後硬直が、始まっていた。

私は、
ミエから「提供」された血液を取り出す。

針を、静脈へ。
暗い赤が、ゆっくりと流れ込む。
蒼白だった肌に、
かすかな血色が戻っていく。

もう一度、腕を動かす。
――柔らかい。

私は、ほとんど囁くように言った。
「……ごめんね、リシナ。」
「待たせてしまった。」

私はまず、彼女の衣服を脱がせた。
外衣。
下着。
動作は、徹底して慎重に。
関節に、二度目の負担をかけるわけにはいかない。

スカートに手をかけたとき、
指先に、二つの異物が触れた。
一つは、見覚えのある位置。
――報告書だろう。

もう一つは。
そこにあるはずのないものだった。

私は鋏を取り出し、
内側の縫い目を切り開く。
紙片は、深く縫い込まれていた。
まるで、最後の保険のように。

広げる。
――やはり、報告書。

三つの名前。
三つの命。
付された印は、
「法外処刑済」。

裁判ではない。
判決でもない。
――領主による、恣意的な私刑。

指先が、わずかに震えた。
「……やっぱり、あなたが。」
「ごめんなさい。」
「……間に合わなかった。」

だが、立ち止まっている場合ではない。
私は自分の頬を軽く叩いた。
そして、低く言い聞かせる。
「……全部、王都に戻ってからだ。」
作業を続ける。

腰のあたり。
また、異物。

縫い目を切る。
――闇夜の徽章。

私はそれを掌に載せた。
言葉にできなかった遺言を、
受け取るかのように。

そして、
決して公にされることのない誓句を、
小さく口にする。

「流星は殞ちても、
 絆は失われない。」
「真なる身分を、ここに示せ。」

徽章が、指先で展開する。
冷たい金属の、身分票へと変わった。

表面:
リシナ・プリエウピス
闇夜騎士団 第IV小隊
殉職

裏面:
闇夜の制服を纏った王女の刻像。

この一枚は、
彼女の胸から抜かれた黒剣と共に、
遺族へと渡される。
――彼女が、無名の死者ではないことを示すために。
――王に認められた存在だったことを、証明するために。

私は、簡易的な清拭を行った。
血痕。
埃。
凝固した魔力の残滓。
それらを丁寧に拭い去り、
遺体袋へと収める。

そして、
竜鱗から成った棺へ。

礼楽はない。
灯された蝋燭もない。
あるのは、
金属の蓋が閉じる、
小さな音だけ。

私は棺の前に立った。
今、最優先すべきは撤退だと、
分かっている。
それでも――

どうしても、
顔を背けずにはいられなかった。


以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。


中国語本文

處刑人日記II(中):夜空下的撤離

這一章記錄的不是戰鬥,
而是一次必須在夜裡完成的撤離。
沒有時間悲傷,也沒有餘裕遲疑。
能做的,只有把該帶走的人,
確實地帶回來。

當我趕到第一飛行場時,
赫倫已經裝好龍鞍。
瓦爾蕾娜坐在她背上,正在固定行囊。

我一邊擦著眼角殘留的水痕,一邊跑過去。

「赫倫,龍鱗——」
我開啟魔導通訊提醒。
「帶著了。」
她回得乾脆俐落。

瓦爾蕾娜舉起那一包用油布封好的龍鱗。
我終於稍微放心。

「若沒有,現場取。」
我說。
「棺材總不能憑空長出來。」

「放心。」赫倫哼了一聲。
「真要拔,我也拔得動。」

我翻身坐上駕馭位。
武裝女官揮手發令。

赫倫展翼,帶著我們衝入夜空。
風聲在耳邊壓成一條線。


星光從鱗片上滑過。

我在前方觀測方向。
瓦爾蕾娜在後方翻閱文件。

「處刑人。」
她忽然開口。
「妳和這個克雷亞接觸過?」

「好像有。」
我想了想。
「帶他見過他父親最後一面。」

瓦爾蕾娜翻資料的手停了一下。
「處刑前探視?」
「那不常見。通常不會由妳親自帶。」

「那天是殿下命令。」
我看著前方的夜色。
「判決其實早就下來了。
只是等他趕回來,才執行。」

瓦爾蕾娜繼續看資料。
「以『殺人如麻』來說,
妳居然還記得這個案子?」
這是同行間的玩笑。
我們彼此都懂。

「他想給我一枚金幣。」
我淡淡說。

「行刑前賄賂?」
瓦爾蕾娜立刻反應過來。
「鄰國的習俗。」

「我拒絕了。」
我的聲音低了一分。
「因為他父親已經得到恩典。」

「方式?」
「非公開斬首。」
「首級懸掛三日,可下葬。」
瓦爾蕾娜點頭。
「那確實是恩典。」
「他會明白這次意味著什麼。」

沉默在夜空中維持了一會兒。

忽然,赫倫開口:
「……我現在背上載著兩個合法殺人執照持有者嗎?」

「喂。」
「閉嘴。」
我和瓦爾蕾娜幾乎同時說。

赫倫只是低低笑了一聲。
龍翼一振。
我們在星光之下,
朝奧爾帕奇飛去。

當我們接近奧爾帕奇時,
赫倫先爬升高度,繞城牆一圈。

「……那邊有樹林。」
她指向遠方。
「降落在那裡,不容易被發現。」

「距離目的地?」
我問。
「步行能到。」

「那就快。」
瓦爾蕾娜開口。
「還不確定領主那邊是否已察覺。我們得在他們反應前撤離。」

「否則緋焰和碧嵐接手時,可能直接變內戰。」
赫倫補了一句。
「雖然應該很快就會結束。」
沒有人笑。

赫倫開始下降。
低空掠過樹林,
最後落在一塊空地。

她解除龍形,變出制服。
龍鱗在她手中化為佩劍。

我們同時拔劍出鞘,
壓低腳步,向露西娜的家前進。

「赫倫。」
我低聲問。
「她家旁邊能直接起飛嗎?」

「可以。」
她歪頭回想。
「旁邊有廣場。」

「妳等下要載棺材。」
「龍鱗變的棺材很輕。」
她咬牙。
「是同袍的棺材。再重,我也會扛。」

「我們來時是兩個人。」
瓦爾蕾娜回頭。
「回去是一大一小,加一具棺材。重量會不一樣。」

「……妳沒有重到那種程度。」

赫倫話說到一半,才反應過來。
「啊。妳在套我話。」
「謝了。」
瓦爾蕾娜淡淡一笑。

我抬手示意。
「安靜。到了。」
遠處的街道仍沉在夜色裡。

「……只能希望今天麵包師傅晚點起床。」
我低聲說。
沒人接話。

我依照地址找到麵包店旁的那棟房子。

按照闇夜的暗號。
「扣、扣、扣、扣。」

門打開時,
一張似曾相識的臉出現在眼前。
眼角仍有未乾的痕跡。

「你是……」
克雷亞遲疑了一下。
我點頭。

「奉殿下命令。」
我的聲音很低。
「我們要將露西娜與阿斯托爾撤回王都。」

我停了一拍。

「露西娜在哪?」
「裡面。」
克雷亞讓開身子。
「臥室。阿斯托爾在她身邊。」

我對赫倫點頭。
她取出龍鱗。

金屬在她掌中生長、折疊,
最後成形為一具簡素的棺。
簡單。
乾淨。
像一個沒有裝飾的盒子。

「細部回王都再處理。」
我低聲說。
「只能先委屈她。」

門在身後闔上。
赫倫已提劍到屋外警戒。

我提著棺與器具,
走向臥室。
推門。

床上,
藍髮的少女靜靜躺著。
像只是睡著。

她的手臂被一個男孩緊緊抱著。
我將東西放下,
走到床邊,
緩緩蹲下。

「你是阿斯托爾嗎?」
我放輕聲音。

男孩抹了一下眼睛。
「大姊姊……妳是?」

「我是妳姊姊的同伴。」
我說。
「我需要替她整理一下。」
「你先出去坐一會兒,好嗎?」
「等整理好,我會讓你再見她。」

阿斯托爾遲疑了一下。
最後點頭。

「那……我們出去。」
我伸出手。
他握住。

我們一起離開房間。
門輕輕闔上。

到了客廳時,
瓦爾蕾娜似乎剛和克雷亞交代完畢。

我低頭對阿斯托爾說:
「我先替妳姊姊整理一下。
你在這裡等,好嗎?」
「……好。」

我伸手摸了摸他的頭。
「乖。」

孩子臉上仍掛著鼻涕與眼淚。
我蹲下,用手帕替他擦乾。
「這樣才是姊姊的好弟弟,嗯?」

他沒說話,
只是找了張椅子坐下。
眼睛仍紅得發亮。

「處刑人。」
瓦爾蕾娜靠近我耳側,壓低聲音。

「露西娜離開前說過,
報告書藏在抽屜與裙子內側。
麻煩妳幫我找出來。」
「了解。」
「拜託了。」

我點頭,轉身回房。
門在身後闔上。

房內很安靜。
床上,
藍髮的少女躺著。

胸口正中央,一個焦黑的洞——
「拔劍」的痕跡。
除此之外,
沒有外傷。
沒有掙扎。
彷彿只是睡去。

我先伸手抬起她的手臂。
「……果然不行。」

關節已開始僵硬。
屍僵正在形成。

我取出米耶「捐獻」的血。
針頭刺入靜脈。
暗紅緩緩流入。
蒼白的皮膚逐漸浮起淡淡血色。

再動一次手臂。
柔軟了。

我輕聲說:
「抱歉,露西娜。
讓妳久等了。」

我先替她脫下衣物。

外衣。
內襯。
動作必須輕,
不能讓關節再受一次撕扯。

當脫到裙子時,
指尖碰到兩個異物。

一個位置熟悉。
應該是報告書。
另一個——
不該出現在那裡。

我取出剪刀,
剪開內側縫線。
紙片被縫得很深,像是最後的保險。

展開。
果然是報告書。

三個名字。
三條命。
標記為「已遭法外處決」。
不是審判。
不是裁決。
而是——
領主恣意的法外清算。

我的手顫了一下。
「果然是妳……」
「對不起。」
「我還是來晚了。」

但現在不是停下來的時候。
我拍了拍自己的臉頰。
低聲對自己說:
「所有事情,回王都再說。」

我繼續檢查。
腰側。
又一個異物。

剪開。
一枚闇夜的徽章。

我將它托在掌心,
像托著一段未能說出口的遺言。

低聲念出那條從不對外宣讀的誓詞:
「流星殞落,羈絆長存。」
「請揭露妳真正的身份。」

徽章在指尖展開,
變成一片冷金屬的身分牌。

正面:
露西娜・普列烏皮斯
闇夜騎士團 第IV小隊
殉職

背面:
王女身著闇夜制服的刻像。

這一枚,
會與她胸口拔出的黑劍一同交給遺屬。
——證明她不是無名死者。
——證明她曾被王所承認。

我替她做了簡易的清潔。
血痕。灰塵。凝固的魔力殘渣。
然後將她放入遺體袋。
再入殮進那具由龍鱗變成的棺。

沒有禮樂。
沒有燭火。
只有金屬蓋闔上的一聲輕響。

我站在棺前。
知道此刻最重要的是撤離。
但仍忍不住——
別過頭去。


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