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《闇夜に刻まれた印》外伝:仮面の日(I)~天使に触れられるとHPが減る件について~/《烙印於黑夜之印》外傳:面具日(I)~關於被天使摸會掉HP這件事~(和訳付き)

作者便り(26年2月)


日本語訳

【仮面の日(I)~天使に触れられるとHPが減る件について~】

闇夜騎士団第II小隊、年二回の全体会議。
名目は会議、実態は儀式に近い。

第I小隊が仮面を着けて当番に入るその日は、
団内では「仮面の日」と呼ばれている。

しかし今回の議題は、
通常業務の報告から始まり、
いつの間にか「天使の接触は実質的被害にあたるのか」という話へ。

――この組織、本当に大丈夫だろうか。

(たぶん、まだ大丈夫である。)

第II小隊は、毎年二回、全体会議を開いている。

とはいえ、毎回およそ一時間ほどで終わる短いものだ。
日常業務に関しては、緊急案件があればその都度直接連絡を取り合うため、
この会議はどちらかと言えば、象徴的な意味合いが強い。

もっとも、第II小隊はいわゆる「公開組」であり、
本部の大広間は基本的に第II小隊が管理している。

そのため、全体会議を開く際には、
第I小隊の仲間に留守番を頼まなければならない。

しかし、第I小隊の身分は公にできない。
以前は外部からの来訪者も少なからずいたため、
その一時間のあいだは、
彼らには外勤時と同様、仮面を着けて応対してもらうことになる。

やがてこの日は、
闇夜内部で「仮面の日」と呼ばれるようになった。

たった一時間とはいえ、
当日、本部を留守番する第I小隊の隊員は必ず仮面を着ける。

そしていつの間にか――
仮面はどんどん派手になっていった。

今回の担当は、ヘレン、ミルダイア、そしてフレイディスの三名。

ヘレンは龍の尾を模した装飾付きの仮面。
残りの二人は、縁取りが悪魔の尾の形をした仮面を身につけている。

……大丈夫だろうか、第I小隊。
来訪者を驚かせなければいいのだが。
(もっとも、最近はほとんど来ないのだが。)


とはいえ「会議」と言っても、
生活区画のラウンジで軽く集まって済ませる程度のものだ。
普段から顔を合わせる機会は十分にあるし、
どちらかと言えば、儀礼的な確認作業に近い。

……ただし。
時には、彼らの日常が垣間見える場でもあるのだろう。

「はいはい、みんなー、会議始めるよー!」
エルールは車椅子を漕ぎながらテーブルの前に出て、
明るく声をかける。

初めてこの光景を見た者なら、
きっとその面子に度肝を抜かれるに違いない。

メデューサが一人。
首なし騎士が一人。
巫女が一人。
そして――

「エルール、陛下は今日は出席しないのか?」
ノットディス――首なし騎士――が、
自分の頭部を片手で抱えたまま椅子を引きながら問いかける。

もっとも、ここで言う「陛下」は王国の王ではない。
先王崩御以来、その座は空位のままだ。

彼女たちが指しているのは――
「魔王のことなら、しばらく目を覚ましてないよ。」
エルールは書類を整えながら、あっさりと言った。
「だから今日は、私がやるね。」

ノットディスは特に驚きもせず、
「そうか」とだけ呟いて腰を下ろす。

やがて全員が席に着くと、
今度は巫女のユリが遠慮がちに手を挙げた。

「えっと……殿下は?」
「殿下は、たぶん来ないんじゃない?」
レイノールが代わりに答える。
「前に二回だけ来たのは、
 あの“メモ帳”に書き込むためだろ?」

彼は小さくため息をつき、続けた。
「だってさ、あのときの議題、あまりにも突拍子もなかったろ?
 書き留めておいて、機嫌が悪い日に読み返して笑う気なんだよ。たぶん。」

そう言って、テーブルの上のノートを指で叩く。
「とはいえ、議事録はちゃんと提出するけどな。
 一応、名目上は団長なんだから。」

「……了解です。」
ユリは静かに頷き、そっと手を下ろした。


「よし、全員揃ったね。」
エルールは座席をひと通り確認した。
「それじゃ、会議を始めます。」

彼女は書類をめくり、ふと何かを思い出したように顔を上げる。

「ノットディス、エリンはもう天界に帰った?」

ノットディスは一瞬きょとんとし、手に抱えていた自分の頭を落としかけた。

「え? ああ、数日前に帰ったよ。」
「どうしたの?」

エルールは深くため息をつく。その声にははっきりと疲れが滲んでいた。
「ミエがさっき、また文句を言いに来たの。」
「エリンが彼を見ると、また叩くわ撫でるわ揉むわで、」
「もう“札を下げようか”って言い出してる。」

彼女は一瞬間を置き、無表情で読み上げた。
『叩かないでください。餌を与えないでください。』

卓上に、半秒ほどの沈黙が落ちる。
「……ぷっ。」
誰かが吹き出した。

「しかも問題はそれだけじゃないの。」
エルールは淡々と続ける。

「エリンは聖属性。ミエは触られるたびにHPが削られていく。」
「この前は本当に危なくて、オルフィーナのところに補給に行ったの。」
「……吸血でね。」
さらりと補足する。

ユリの表情が一瞬固まった。
「……それ、単なるセクハラじゃ済まないのでは?」

「はあ……」
ノットディスは額を押さえてため息をつく。
「ミエもなあ。ほぼ毎日私とシフト被ってるんだから、直接言えばいいのに。」

「で、エリンは……?」
レイノールが何気なく問いかけた。

ノットディスは少し考え込み、
ふいに、ひどく疲れた声で言った。
「……あの子、年下が好きなんだ。」
「しかも、ものすごく分かりやすく、年下好き。」

卓上が、再び一瞬だけ静まり返る。

「……ショタ?」
ユリが恐る恐る確認する。
「そう。ショタ。」
ノットディスは頷いた。まったく隠す気はない。

「昔の部下なんて、ほぼ一巡してる。」
「最近は帰還頻度が少なくて“手応え”が足りないのか、標的を変えたみたいだな。」

「ちょっと待ってください。」
ユリが眉をひそめる。
「でもミエって、百歳超えてますよね?」

ノットディスはくすりと笑った。
「エリンは、私よりさらに百年以上前に生まれてる。」
「彼女の感覚では、ミエはただの“子ども”だ。」

少し間を置いて、付け足す。
「しかもあいつ、時々処刑人のことを『お姉ちゃん』って呼んで、わざと若ぶるだろ。」
「正直、目をつけられても不思議じゃない。」

エルールは書類を閉じ、淡々と結論を下した。
「とにかく、次にエリンが来る前に——」
「必ず伝えて。」
「隊友に実害を出すのは禁止。」


「それなら、レイノールのほうが適任じゃない?」
メデューサが、ふいにそう言った。
まるで天気の話でもするかのような、淡々とした口調で。
「それに、うちは全員女性だし。
 彼、会うたびに抱きしめられてるでしょう?」

空気が、一拍だけ止まる。
そして、全員の視線が、
同時にレイノールへ向いた。

――そうだ。
今この部屋で、
唯一の「男性」は、彼だけだ。

レイノールはペンを置いた。
動作は落ち着いている。

「僕は問題ありません。」
顔を上げ、いつもの冷静な声音で言う。

「ですが……エリンは天使、ですよね?」
「そうだ。」
ノットディスが頷く。

「聖属性だ。」
腕に抱えた首も、こくりと頷いた。

レイノールは軽く頷き、
何か計算を確認するように目を伏せる。
「それは無理ですね。」

「僕は陛下によって造られた人造魔族です。」
まるで技術仕様を読み上げるかのような、平板な口調。
「魔力残留が強すぎます。」
「一般人相手なら問題はありませんが、」
「聖属性にとっては、完全に相剋です。」

ユリが瞬きをした。
「……つまり?」

レイノールは少し考え、真面目に答える。
「彼女が僕に触れた場合――」
「危険なのは、エリンのほうです。」

再び、室内が静まり返る。
今度は、さきほどより長い沈黙。
ゆっくりと、
全員の視線がエルールへ移った。

エルールは一瞬だけ黙り、
それから頷く。

「理論上は、そう。」
「一応、陛下にも確認はするけれど。」
「たぶん、結論は変わらない。」

メデューサが首を傾げ、付け加える。
「それなら……オルフィーナに特別任務を組んでもらう?」
「ミエにエスコート。念のため。」

誰も、すぐには答えなかった。
一分ほど、沈黙。

「……それしかないか。」
「少なくとも、エリンを野放しにするよりは安全だ。」

エルールは書類を閉じる。
「では、その方向で。」

会議室に拍手はない。
あるのはただ――
「世界、どんどん面倒くさくなってない?」
という、無言の共通認識だけだった。

だが。
これはまだ、
この会議の――最初の議題にすぎない。


ミエグリとエリンの初対面はこちら:

初めて「闇夜騎士団」の世界に入る人はこちら:


以上の翻訳は ChatGPT による翻訳文をもとに、自ら校正・監修した形でお届けしています。
もし文体や語調などに不自然な箇所がありましたら、ぜひご指摘いただけますと幸いです。
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にてお知らせください。できる限りお返事させていただきます。
改めまして、本作品をお読みいただき、誠にありがとうございます。


中国語本文

【面具日(I)~關於被天使摸會掉HP這件事~】

闇夜騎士團第II小隊,一年兩次的全體會議。
形式上是會議,實際上更像一種儀式。

當第I小隊必須戴上面具代班的那一天,
闇夜內部稱之為──「面具日」。

只是這一次,議題從例行報告,
一路歪向了「天使接觸是否屬於實質傷害」的討論。

──這個組織,真的沒問題嗎?

(答案是:暫時還好。)

第II小隊每年都會開兩次全體會議,
雖然每次大約都只有一小時,
一下子就開完了,
而且由於日常業務上緊急的事情自然直接溝通,
所以這種會議就比較像象徵性質。

但是,由於一般日常得力於第II小隊是所謂的「公開組」,
團部大廳基本上都是由第 II 小隊負責看著。
而遇到要開全體會議的時候,
只能麻煩第I小隊的夥伴幫忙顧著。

只是,第I小隊的身分是不能公開的。
而之前依然會有洽公的外部人士,
所以這一個小時中,只能讓他們比照到外面出勤的方式,帶著面具上班。

久而久之,這天就被闇夜內部稱為「面具日」,
雖然只有一個小時,但是當天要看家的I小隊隊員都會帶面具。
然後就不知不覺,面具就越來越花俏了。

像這次,剛好是赫倫和彌爾黛雅、弗蕾迪斯這三位,
結果一個戴有龍尾巴裝飾的面具,
其他兩位都戴有惡魔尾巴型邊緣的面具。

……不要緊吧?第I小隊。
希望不要嚇到來洽公的人。(雖然已經很少)


說是會議,其實也是在生活區的交誼廳開一開就算了,
畢竟日常的接觸就已經夠多,
比較像是行禮如儀的程序,
但是--
有時也可以一窺他們的日常(?)吧。

「大家,來開會嘍!」
艾露爾一邊自己划著輪椅到桌子前面,
一邊招呼著大家。

但是第一次看到的人,
應該會被這個小隊的陣容嚇到––
一位梅杜莎、一位無頭騎士、一位巫女,還有––

「艾露爾,陛下今天不來開會嗎?」
諾烏蒂斯–無頭騎士–一邊捧著她的頭,一邊拉開椅子問道。
不過這邊指的不是王國的王
(自先王離世起從缺,直到現在。)
而是指––

「魔王的話,她已經沉睡一段時間了,」艾露爾一邊整理文件一邊説,「所以我先來開。」
諾烏蒂斯也沒說什麼,拉開椅子坐下。

不過等人陸續就座,這次換巫女的由莉舉手發問:
「請問...殿下呢?」

「殿下應該不會來了吧?」萊諾爾應道,
「她來那兩次只是為了記她的小本本吧?」

他嘆了口氣,繼續說:
「因為那幾次的東西實在太荒謬了,她記起來,等哪時候心情不好拿出來笑笑,況且...」
他指指桌上的本子。
「我還是得交會議記錄給殿下阿,畢竟她是名義上的團長嘛。」
「了解。」由莉默默的坐了回去。

「好了,人都到齊了,」艾露爾確認了一圈座位,「那我們開始開會。」
她低頭翻了一下文件,又像是忽然想起什麼,抬起頭。
「諾烏蒂斯,艾琳回天界了嗎?」

諾烏蒂斯愣了一下,手上原本捧著的頭差點沒接穩。
「嗯?她前幾天回去了啊。」
「怎麼了?」

艾露爾嘆了一口氣,語氣裡滿是無奈。
「米耶剛剛又來跟我們抱怨了。」
「他說艾琳一看到他,就又拍又摸又捏的,」

「弄得他已經在考慮要不要掛一塊牌子寫──」
她頓了一下,面無表情地念出來:
『請勿拍打、請勿餵食。』

桌邊一瞬間安靜了半秒。
「……噗。」
不知道是誰沒忍住。

「而且問題不只是這樣,」艾露爾繼續補刀,
「艾琳是聖屬性。米耶每被她摸一次,生命值就開始往下掉。」
「上次差點直接撐不住,只好跑去奧菲娜那邊補給。」
「就是吸血。」
她冷靜補充。

由莉的表情瞬間變得有點僵。
「……這聽起來不是單純的騷擾了吧?」

「唉,」諾烏蒂斯扶額嘆氣,
「米耶也是。明明排班幾乎天天會見到我,直接跟我說就好了。」

「那艾琳是……?」萊諾爾順口問。
諾烏蒂斯想了一下,語氣忽然變得很疲憊。
「她喜歡年下。」
「非常明確地喜歡年下。」

桌邊又安靜了一瞬。
「……正太?」由莉遲疑地確認。

「對,正太。」
諾烏蒂斯點頭,毫不避諱。
「她以前的部下幾乎都被她玩過一輪。」
「最近可能是因為回來次數少,手感沒滿足到,就轉移目標了。」

「等等,」由莉皺眉,
「可是米耶不是一百多歲嗎?」

諾烏蒂斯笑了一下。
「艾琳比我還早出生一百多年。」
「在她眼裡,米耶就是個『小孩子』。」

她頓了頓,又補了一句:
「況且那傢伙有時候還會喊處刑人『姊姊』,自己裝嫩。」
「老實說,被盯上也不算完全意外。」

艾露爾合上文件,語氣平靜地下了結論:
「總之,下次艾琳再來之前,」
「請務必提醒她——」
「不要再對隊友造成實質傷害了。」


「那萊諾爾不是更適合嗎?」
梅杜莎忽然丟出一句,語氣平淡得像是在討論天氣。
「何況我們全團女性,不是見他一次抱一次?」

空氣安靜了一拍。
然後,所有人的視線,同步轉向萊諾爾。
——對。
現在整個房間裡,只有他一個「男性」。

萊諾爾放下筆,動作很鎮定。
「我沒問題。」
他抬起頭,語氣一如既往地冷靜。

「但是……艾琳是天使,對吧?」
「沒錯。」
諾烏蒂斯點頭。
「聖屬性。」
她懷裡的首級跟著點了一下。

萊諾爾點了點頭,像是在確認某個計算結果。
「那不行。」
「我是陛下製造的人造魔族。」

他語氣平鋪直敘,彷彿在念技術說明書。
「魔力殘留太強。」
「對一般人可能還好,」
「但對聖屬性來說,是完全相剋。」

由莉眨了眨眼。
「……意思是說?」

萊諾爾想了一下,很認真地回答:
「她如果摸我,」
「比較有可能是艾琳出事。」

全場再次陷入安靜。
這次更久。

眾人的目光,慢慢移向艾露爾。

艾露爾沉默了一下,然後點頭。
「理論上是這樣。」
「不過我還是會問陛下一次。」
「但結論大概不會變。」

梅杜莎歪了歪頭,又補了一句:
「那……要不要讓奧菲娜排個特殊任務?」
「專門陪米耶,以防萬一?」

沒有人立刻回答。
一分鐘過去。

「……好像也只能這樣了。」
「至少比放艾琳自由活動安全。」

艾露爾合上文件。
「那就這樣辦吧。」

會議桌上,沒有掌聲。
只有一種——
「這世界真的越來越麻煩了」的默契。

但這只是這場會議的第一個議題而已。




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