僕の本棚 #07|『弱さ、考える。』
この本は、高校時代の同期に勧められて読みました。
今でも強く覚えている言葉があります。
「なぜ会社は成長し続けなければいけないのか」
この言葉が、妙に心に刺さりました。
なぜなら、私はずっと、
「人は成長し続けるものだ」
と思って生きてきたからです。
今日よりも明日。
明日よりも明後日。
学び、成長し、進化することが当たり前。
むしろ、成長していない自分は怠惰なのではないか。
そんなふうに考えていたような気がします。
でも、今の私はどうでしょう。
うつ病になってから、およそ一年半が経ちました。
ほとんど数学の勉強をしていません。
職場のことも、ほとんど考えていません。
毎日考えているのは、家族のことです。
朝食を作ること。
夕食を作ること。
妻のこと。
子どもたちのこと。
成長できているのだろうか。
そんなことを考えることがあります。
正直に言えば、自分の未来は大きく崩れたと思っています。
以前のような働き方は、もうできないかもしれません。
情けない。
愚かだった。
そんな気持ちになることもあります。
だからでしょうか。
昔の友人と会う機会も減りました。
この本を読んで、少しだけ考え方が変わりました。
成長とは、何なのでしょう。
肩書きを手に入れることなのか。
会社を大きくすることなのか。
結果を出し続けることなのか。
この本の著者は、会社を立ち上げ、自分の道を切り開いています。
そこは、自分とは大きく違うところです。
でも、今の私は、少しだけ未来を見ることができるようになりました。
大学で教える仕事に挑戦してみたい。
教師を目指す学生たちを支える仕事ができたらいい。
そんなことを考えるようになりました。
もし、それを成長と呼んでもいいのなら。
私は、ほんの少しだけ前に進めているのかもしれません。
この本は、「弱さ」について考えるきっかけを与えてくれました。
きっと、また読み返すと思います。
そのときの私は、どんなことを感じるのでしょうか。
