夏休みでしょうか?いいえ、テニスで昇華です|1920(大正9)年8月20日(金)|8月21日(土)|
📗1920年、旧制中学校を卒業した祖父。小学校の先生になろうと師範学校を受けたものの、まさかの不合格。
師範学校リベンジを狙いつつ、仕方なく(?)田舎の親戚の家に下宿しながら、非正規の代用教員として小学校の教壇に立つことに。
そんな代用教員生活、初めての夏休みがやってきました。
この日記を、孫である私が106年後の2026年、同じ日付で紹介しています。
🧭 この日のあらすじ
8月20日(金)
朝4時半、下宿先の石松に向けて出発。
9時から4時まで、丹生川小学校で唱歌の講習を受ける。
8月21日(土)
今日も唱歌の講習会。
終了後は作話会。その後テニスをする。
そのまま石松家に泊まる。
📅 日記本文
8月20日(金)
朝4時半石松に出発、9時より本校にて唱歌の講習を受く。
4時に終わる。
8月21日(土)
唱歌の講習に行く。
終了後、作話会あり。後、テニスをなす。
夜、石松に泊まる。
📌 背景メモ
唱歌の講習
祖父が代用教員をしていた当時の丹生川小学校校長は、「水之上甚太郎」先生。
調べたら、師範学校の教員時代に唱歌指導についての本を書かれていたことがわかりました。
ひょっとするとこの本、この日の講習会のテキストだったかも。

中身を一部ご紹介。
下の写真は、1年生向けの「鳩」の歌の指導について(あの、鳩ぽっぽの歌です)。
「ぽっぽっぽは促音であるから、スタッカート的に」
「二分音符の次に息継ぐ場合、休止符が無いからといって二分音符を延ばさぬ様、即ち附点四分音符位にして後は休む」
みたいな指導のポイントがめちゃくちゃ細かく書かれてる。
(むしろ、ぽっぽっぽをスタッカート以外で歌う選択肢があるのかと問いたい)。
大正時代の唱歌指導、想像の100倍ガチでした。

💭 孫のつぶやき
9時から4時、2日間ぶっ通しの講習会。
講師は上司(校長)、しかもその専門分野。
多分相当張り切ってる。
逃げ場なし。
この日に使ったかどうかはわからないけど、校長先生の書いた指導書を見る限り、
(小声で)
「全っ然、面白くなさそう!」
そして終了後は「作話会」。
作話会?
たぶん「茶話会」の誤記だと思うけど、上司の前ですべらない話を披露する会だったら、脳がキャパオーバーしてしまう。
ちなみに、この後はテニスをして発散。
鳩ポッポも、空の彼方へ飛んでいったことでしょう。

