安心してください。着ています。|1920(大正9)年5月17日(月)|5月18日(火)|5月19日(水)|
📗 1920年(大正9年)の日記です。書いたのは18歳の祖父、読んでいるのは106年後の孫(私)。
旧制中学を出たばかり。小学校教員を目指して師範学校を受験したものの、残念ながら不合格。
来年こそ!と思いながら、親戚の家に居候しつつ、田舎の小学校で代用教員をしていた、初夏のころの話です。
🧭 この日のあらすじ
5月17日(月)
修身の授業、どうやら成功した模様。(珍しい!)
放課後は平塚武の家へ。
5月18日(火)
職員会議あり。明日から洋服着用とのお達し。
牡丹の写生、
あられ(謎)、
利平さんのお教(謎)。
謎×2
5月19日(水)
朝ちょっと寒い。洋服を学校へ持参。
今年初うど!
初物につき75日分のライフ延長ゲット。
📅 日記本文
5月17日(月)
修身の時間は成功したように思った。
放課後、平塚武の家に行く。
5月18日(火)
打合せ会あり。
明日より服を着ること。
ぼたんの写生、あられ、利平のお教(原文ママ)をつとめらる。
5月19日(水)
朝はちょっと寒かった。
服を持って行った。
初物も食う。(うど)
📌 背景メモ
平塚武
受け持ちのクラスのガキ大将のところへ家庭訪問でしょうか?
違ったらごめん、武くん。

明日より服を着ること
え?今まで、服着てなかったわけじゃないよね?
和服→洋服への切り替え令、でしょうか。時代の転換期を感じます。
牡丹の写生
未来の話で恐縮ですが、このさき、5月30日の日記に「図画にかきつばたの花を描く」と書いています。
牡丹からかきつばたへ。
先生の気まぐれか、はたまた季節の都合か。
あられ
「あられ」または「あらくれ」と読めるのですが、お手上げです。
天気のあられ?
お菓子のあられ?
それとも全然別の何か?
利平
同時代の医師・郷土史家である岡村利平さんのことかと思いましたが、「利平のお教(お経?)をつとめた」という文章に違和感があり、こちらも謎です。
有識者求む!
初物
初物とは、その季節に最初にとれた旬の食材。
食べると75日長生きすると言われています。
うど
山菜。葉先は天ぷらに。茎は酢味噌あえなどにするそう。
私はあまり食べたことありませんが、この時期ならではの味なんだそうです。
祖父が下宿していた丹生川村は山菜採り放題だったでしょうね。

💭 孫のつぶやき
これまで授業関係のことは「失敗す」「よく言えなかった」みたいな書き方をしていたので、「成功したやうに思った」のは良かった!
今回の記事はいつもにまして謎が多い。
祖父はうどを食べたようですが、孫の頭の中は消化不良です。

