貫一キックと宿題チェック|1920(大正9)年7月29日(木)|7月30日(金)|
📗1920年、旧制中学校を卒業した祖父。小学校の先生になろうと師範学校を受けたものの、まさかの不合格。
師範学校リベンジを狙いつつ、仕方なく(?)田舎の親戚の家に下宿しながら、非正規の代用教員として小学校の教壇に立つことに。
そんな代用教員生活、初めての夏休みがやってきました。
🧭 この日のあらすじ
7月29日(木)
(小学校は夏休みなので、実家にて)
午前中は英語と数学の勉強、
午後は図書館で「金色夜叉」を読んだ。
(明日は登校日のため)夕方、下宿先の石松家へ。
7月30日(金)
今日は明治天皇祭で登校日。校長の訓話があった。
子供たちより、夏休みの宿題を受け取り、新たにまた夏休みの宿題を渡す。
下宿先の石松家で、五ならべなどをして遊ぶ。
📅 日記本文
7月29日(木)
午前中は英語、数学の勉強をなし、午後図書館に行き、金色夜叉を読む。
夕方、石松に行く。
7月30日(金)
校長より明治天皇祭につきお話あり。
児童より宿題をとり、新たにまた宿題を渡す。
石松にて5ならべ等なして遊ぶ。
📌 背景メモ
金色夜叉
尾崎紅葉の未完小説(読売新聞、1897〜1902年)。
貫一を捨てて玉の輿に乗るフィアンセお宮を、貧乏書生の貫一が熱海の海岸で蹴り飛ばす、というだいぶバイオレンスな名場面で有名。
1920年当時すでに大ヒット作で、今もその場面の銅像が熱海に立っている。

おーっとお宮!
ここでアンクルホールド!
逆転だぁ〜
明治天皇祭
7月30日は明治天皇の命日で、この日を祭日とする「明治天皇祭」が大正2〜15年まで続いていた。
ついでに言うと、大正という元号が始まったのも、同じ7月30日。
祝日で学校が休みになるかと思いきや、逆に登校日というオチ。
💭 孫のつぶやき
ユニコーンの「大迷惑」で、カンイチ・オミヤの名前だけ知ってた金色夜叉。
読んだことはないけど、熱海の浜辺に、カンイチがオミヤを蹴っている銅像があるらしい。
コンプライアンス的に大丈夫かしらと思っていたら(ほら、二宮金次郎くんだってながら歩きで問題になっていたし)、今は「暴力を肯定する意図はありません」って注意書きが添えられているそう(上の写真の右下にプレートが写ってる)。
Micheal Jacksonの「Thriller」MVの冒頭にも「オカルトを推奨する意図はありません」って入ってるよね。
名作には、時代とともに注釈が増えていくものなのかもしれない。
7月30日、明治天皇祭で登校日。
はからずも、夏休みの宿題を回収して新しい宿題を配るのにちょうどいいタイミングだなぁ。
大正時代の小学生、夏休みも気を抜けないですね。

