中島健人が“途中下車”した先「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」
夢のような時を過ごした、ケンティーのソロライブ「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」。グループ卒業の発表があった2024年1月8日から1年経って、ようやく“ケンティーがやりたいこと”に納得し始めている。
この1年、ケンティーやSexy Zone、timeleszに対する想いを、自分の言葉でうまく表現できなかった。自分の頭で整理できてないことを書くのが怖かった。
ケンティーのソロライブが終了した今、私の中でさまざまな感情が生まれたのでこの感情を残しておきたいと思う。この1年のことを振り返りつつ、ライブを観て感じたことも綴ってみたい。
*
1年前の自分は、天国から地獄に突き落とされたメンタルであった。というのも、卒業発表の数日前に東京ドームで最高に幸せな時を過ごして、前向きな気持ちで“Sexy Zone”との別れを受け入れていた頃だから。
こんなnoteを書いている。
グループ名が変わることは寂しかったけど、それよりもグループ活動を続けてくれることが嬉しかった。このメンバーならきっと大丈夫だとも思っていた。そんな矢先で、卒業発表である。
ケンティーがグループを抜けるなんてことがあっていいのか?!ちゃんと引き止めたのか?!グループ全員で追いかけた夢はどうするつもり?!当時はマイナスなことばかり考えてしまって、グループを抜けるという選択を下したケンティーの思考が全く理解できなかった(理解しようともしてなかったかも)。
国立(競技場)やハワイなど彼らが目標として掲げた場所に関する何かを見るたびに胸がざわっとして、もうこのメンバーで立つことはないのだと思うと泣きそうになった(1人の時はたまに泣いていた)。冠番組も、紅白もそう。まだまだ道半ばだった。これからだと本気で信じていた。
悶々としている間に時はすぎ、3月31日を迎えてメンバーはそれぞれの道へ進む。
ソロとしてケンティーがどう歩むのかは全く想像できなかったけれど、実際のケンティーはソロになっても私が好きになったケンティーのままだった。それが救いだったというか、安心したというか。段々と、ケンティーが卒業しなければ訪れたかもしれない“if”の世界を想像して悲しむ時間が減っていった。
7月からはGEMNとして活動がスタート(これまで見たことがなかったケンティーの姿を見せてくれたキタニティーには、感謝でいっぱい)。「しょせん他人事ですから」では保田理役が見事にはまっていた(お菓子に目がない先生、ケンティーと被る)。WOWOW 『中島健人 映画の旅人』では私が大好きなインド映画をがっつり特集してくれた(インド映画と中島健人にも通ずるものがあると思っていて、またどこかで書きたい)。Huluオリジナル「コンコルディア/Concordia」で他のキャストの中に違和感なく溶け込んでいる様子は見事であった(ケンティーが手掛けた楽曲「THE CODE」はとてもお気に入り)。
ざっと書いただけでも、アーティスト活動やドラマ、バラエティなど幅広く活動していて、この1年、“1人になって寂しい”を感じさせる間もないくらいたくさん見えるところに登場してくれた。
*
そして迎えた「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」。
ライブの演出以外でまず思ったのは、“1人だけど1人じゃない”。
今回のアルバム制作が発表された時、全曲【作詞・作曲:中島健人】になると思っていた。そのための“グループ卒業”だと思っていたからだ。ケンティーも今回のライブのパンフレットで「できることなら今回のアルバムは自分で全部作詞作曲したいと思ってた」「他の人に任せるなら、何のためにグループを離れたんだって思いもあった」と語っている。
『N / bias』でケンティーが手掛けた楽曲(3形態で合計16曲中9曲)
ピカレスク(作詞)
Scene29(作詞・作曲)
Unite(作詞)
jealous(作詞 ※R. Tyler氏と共作)
CANDY ~Can U be my BABY~(作詞)
迷夢(作詞・作曲)
THE CODE(作詞・作曲)
ROSSO (作詞)
ヒトゴト(作詞 ※Nas1ra氏と共作)
ディレクターから「もっといろいろ学んでみてほしい」と言われ、「トレンドをよく知っている音楽IQの高いチーム」によって、結果的に「バリエーション豊かなアルバムになった」そう。
ファンのひとりとして、この“チーム”の存在がとても心強かった。ケンティーが実現したい夢に向けて、一緒に良いもの作るために妥協せず動いてくれる人たちがいる。Sexy Zoneの時は5人で同じ夢に向かって走っていたが、ソロになったことで1人で走ることになると思っていた。が、実際は“チーム”も一緒に夢を追いかけてくれる。そしてステージ上でも、N's performers(ダンサー)たちが一緒に踊ってくれていた。こうしたチームの存在は、本人も随所で感謝をしている。1人だけど1人じゃない、チームで作り上げたことによって、ケンティーが目指したい世界観を実現できたのだと思う。
もうひとつ。私が思っていた以上にアイドルという職業に強いこだわりを持っていた。
ケンティーが“グループ卒業“を発表した時、ファンには、「グループは抜けるが事務所は出ないし、アイドルは続ける」というスタンスを丁寧に説明していたから、私もそのまま受け止めていた。
だが世間からは“グループを抜けるのにアイドルは続ける“ことはすんなり受け入れられず、「退所するのか?」「アイドルを辞めるのか?」様々な形で噂された。ファンである私も、友人からケンティーの今後について質問されたことがある。その度に「グループは抜けるけどアイドルは辞めないみたいよ」と答えていたが、「どういうこと?」と聞かれると口ごもってしまった。ケンティーは何を目指しているのだろうか。
そんなファンや世間からの問いへの答えを体現していたのが、まさに今回の「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」であった。本人がよく言っていた「新しいアイドルの形」がそこにあった。
ライブの中で印象に残っているのが、泣くのを堪えながら言った「アイドルでいられるかなって思った時期もあった」という言葉。悲しいことに、グループ卒業を発表してからSNSでケンティーに対するキツい言葉が飛び交っていた。その中でも「アイドルを辞める」と思われたことが1番辛かったのだろう。その様子からケンティーがいかにアイドルという職業に誇りを持ち、真剣に向き合ってきたのかが思い知らされた。ケンティーはこれからも自分が作りたいものを追求し続けてほしい。
*
最後に、(全部よかったのは大前提として)今回のライブで“中島健人“が炸裂していて個人的に特に良かったところを残しておきたい。
①Nフライング
発表当時、コロナ禍のため無観客で初披露だった「SHE IS...LOVE」。念願だった“ケンティーコール”をできたのは嬉しかったのだが、この曲でまさか飛ぶとは…。中島健人によるフライングを「Nフライング」と命名し、「これまで有明アリーナで大先輩がライブをやってきたけど、飛んだのはおれが初!」と興奮気味に話していたのは凄くケンティーらしくて良い。なにより、“遠い席のファンに会いに飛ぶ”という発想が素晴らしい。
②Sexy Zone時代のソロ曲
「Teleportation」「カレカノ!!」「Love風」「Hey!! Summer Honey」「Black Cinderella」…まさかこの曲もやってくれるとは!と、イントロが流れた途端に友達と半泣きで飛び跳ねた曲ばかり。ケンティーの原点といっても過言ではない「CANDY ~Can U be my BABY~」も、当時から変わらないきらめきとともに披露していて大歓喜(そもそも、録りなおして「N / bias」に収録してくれたことに感謝)。
③Nocturne
今回のライブ演出の中で一番好きだった、「Nocturne」→「THE CODE」パート。「N」という巨大なオブジェに乗って降りてくる「Nocturne」は、まさに歌詞に出てくる“混沌の夜明け前”を彷彿とさせる荘厳な雰囲気から始まる。ダンスに加えて旗を振るパフォーマンスもあり、力強い“Nの意志”(?)を感じた。「THE CODE」はディスプレイと連動してドラマ「コンコルディア/Concordia」にちなんだ世界観だったのがかっこよかった印象。
④ファタール
オーラスではなんとキタニティーが登場。正直どこかで期待していた部分もあったが、実際に登場すると信じれらないくらい嬉しかったし、会場の盛り上がり方も凄かった。さっきも書いたけど、当時、先が見えなかったソロ活動の起爆剤にもなったGEMNの存在は感謝しかない。その後「カレカノ!!」でトロッコに乗って“ピカレスクの銃口”(ペンライト)に推し(ケンティー)を入れてはしゃいでいるキタニティーが最高だった。ケンティーも、キタニティーとは事務所の先輩後輩とは違った話し方をしているのが新鮮で良い。
⑤RUN
ちょっとこれは……思い出すだけで泣きそうになる。「RUN」はファンにとって特別な一曲。さすがにSexy Zoneの曲は歌わないよね、と思っていたらまさかのオーラスのダブルアンコに入れてきた。イントロだけで大号泣したので、正直まったく思い出せない。これからも止まらずに走り続けるであろう、ケンティーの覚悟を感じた。
*
このnoteのタイトルに入れた“途中下車”は、新曲「迷夢」の中に出てくる歌詞。ケンティーは「迷夢」についてこう紹介している。
(「迷夢」は)別れと出会いの歌。
分岐して何かを追い求める人生の中、
それは途中下車に思えるかもしれないけど
もしかしたら霧の中、晴れた先には自分が本当に求めている真実(夢)があるかもしれない。
ここからは勝手な解釈だけど、ケンティーにとって“途中下車”とはSexy Zoneとして掲げていた夢からの途中下車なのかも。だけどその先には、「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」があった。なにより本人は今とても輝いている。1年前の自分はケンティーの途中下車が本当に辛かったけど、ケンティーはこの未来を信じていたのかもしれない。
*
長々と書いてしまったが、要するにケンティーのファンになってよかった。誇張なしで書くと、「KENTO NAKAJIMA 1st Live 2025 “N / bias”」を参加した後、「これ以上幸せなことってある???」と本気で感じた。
2025年はファンになって10周年イヤーなので、ちょこちょこnoteやらでケンティーについて書けたらいいな。
4,500文字に及ぶいちファンのまとまりのないnoteに、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

