【12月27日〜28日開催】サバイバルアドベンチャー『冒険キッズ』活動レポート
2025年12月27日〜28日、茨城県・御前山青少年旅行村にて、冬の『サバイバルアドベンチャー 冒険キッズ』を開催しました。
参加者23名、スタッフ17名、総勢40名。
両日ともに快晴に恵まれ、澄んだ空気の中で2日間の冒険がスタートしました。
アドベンチャーシートとは
冒険キッズでは、DAY1・DAY2を通してアドベンチャーシートを使用します。
シートには、その日に挑戦できるプログラムが一覧で描かれており、
子どもたちはそれを見ながら、
• 何からやるか
• どれくらい挑戦するか
• 次は何に行くか
を自分で決めて行動します。
インストラクターやスタッフは常に近くで見守り、
必要なときには声をかけたり、サポートしたりしますが、
進む順番やペースは、基本的に子どもたち次第。
「自由にやる」ではなく、
選べる仕組みがある自由。
2日間の冒険を支える“地図”が、このアドベンチャーシートです。

▶︎Day 1|自分で選び、挑戦する
▷1.生きるために必要な命の5要素(グループディスカッション)

初日は、生きるために必要な「命の5要素」をテーマにしたディスカッションからスタート。
「水が先?」「火がないとどうなる?」
正解を教えるのではなく、考え、話し合うことそのものを大切にします
▷2−1.ナイフセーフティー&ナイフワーク

串づくり、フェザースティック、そして今回初挑戦となったバトニング。
ナイフを使う前には、必ずセーフティーの確認から行います。
どう持つのか、どこに刃を向けるのか。危険を知った上で、安全に扱うことを学びます。
▷2−2.摩擦式火おこし(弓きり・紐きり)

弓きり式と紐きり式、2種類の摩擦式火おこしに挑戦しました。
体の使い方、力のかけ方、リズム。
少しずつ条件がそろったとき、煙が立ち上がります。
すぐに火がつかなくても、仲間の成功を見て学び、何度も挑戦する姿が印象的でした。
▷2−3.デブリハット(サバイバル隠れ家づくり)

枝と葉っぱのみを使ってつくる、自然素材だけのシェルター。枝で骨組みを組み、葉を重ねていきます。
完成すると中に入り、「思ったより暖かい!」という声も。
自然の中にあるもので身を守る知恵を、体感的に学びました。
▷3.焚き火で学ぶ「火のこと」

このプログラムでは、直火で差し掛け型の焚き火をつくりながら、火の仕組みや扱い方を学びました。
ファイヤースターターで着火し、焚き火を育て、熾火の状態へ。
できあがった熾火でコーンスープを温め、火の恵みを実感しました。
▷4.野外炊飯(夕食)

夕食は味噌煮込みうどんと焚き火で焼くソーセージ。
焚き火で焼いたソーセージとともに、自分たちでつくる食事の温かさが、冷えた体に染みわたる夕食となりました。
▷5.ロングファイヤー(朗読鑑賞・マシュマロ)

一日の終わりは、焚き火を囲んで過ごす「ロングファイヤー」。
炎の揺らぎを眺めながら、声優・橋本達也の朗読に耳を傾け、静かに一日を振り返る時間です。
昼間は元気に動き回っていた子どもたちも、この時間になると自然と声のトーンが落ち着き、マシュマロを焼きながら、心も体もゆるやかにクールダウンしていきました。
▶︎Day 2|チームで挑む
▷6.ネイチャーゲーム

気温0度の朝。まずは「じゃんけんベースボール」で体を動かし、冷えた体を一気に目覚めさせます。
その後、「コウモリとガ」「カモフラージュ」の2つのネイチャーゲームを行いました。
音や動きに意識を向けるゲーム、自然の中に溶け込むように身を隠すゲームを通して、
子どもたちは楽しみながら感覚を研ぎ澄ませていきます。
冬の森の静けさの中で、自然を“見る・聞く・感じる”時間となりました。
▷7.野外炊飯(朝食)

朝食は、牛乳パックを使ったカートンサンドとコンソメオニオンスープ。
火を扱うことにも少しずつ慣れ、パックが燃えていく様子を観察しながら、作りました。
温かい朝食が、2日目の活動へのエネルギーになります。
▷8.ロープワーク

ロープワークでは、ツーハーフヒッチ(ふた結び)とトートラインヒッチ(自在結び)を基本に練習し、できる子は巻き結びや本結びにも挑戦しました。
結び方を覚えるだけでなく、「どんな場面で使えるのか」をイメージしながら進めていきます。
この後のサバイバルクエストに向けて、大切な準備の時間となりました。
▷9.サバイバルクエスト
これまで2日間かけて学んできたことを、チームで力を合わせて実践する最終プログラムが「サバイバルクエスト」です。
一人ひとりが得意なこと、できることを持ち寄り、役割を相談して決めながら挑みます。
① シェルター対決

インストラクターが作った見本のシェルターをもとに、再現度を競います。
ロープワークを駆使し、ペグの打ち方やタープの張り具合までが審査対象。
「ここを引っ張ろう」「この結びでいけるよ」と声を掛け合いながら、形にしていきました。
② 弓きり火おこし対決

チームで役割を分担し、いち早く火をおこしたチームの勝利。
弓を引く人、押さえる人、火種を育てる人
一人では難しい火おこしも、協力することで成功へと近づいていきます
③ ナイフでアート対決

ナイフで削った木端を使い、「葉っぱ」をテーマに作品づくり。
全員が制作した中からチーム代表を1つ選び、最終決戦でインストラクターが優秀作品を選びました。
技術だけでなく、発想力や感性も光る対決となりました。
▶︎イベントを終えて
今回の冒険キッズでは、寒さのある冬のフィールドだからこそ、
「生きるために必要なこと」を、頭だけでなく体で感じる場面が数多くありました。
火をおこすこと、体を温めること、仲間と協力すること。
どれも特別な技術ではなく、状況に向き合い、考え、行動する力です。
冒険キッズでは、できた・できなかったという結果以上に、
「どうしたらできるか」「次はどうするか」を考えるプロセスを大切にしています。
失敗しても、すぐそばに仲間や大人がいる。
その安心感の中で挑戦を重ねることで、子どもたちは少しずつ自信を積み重ねていきます。
この2日間で見られたのは、
自分で決めて動く姿、仲間のために力を使う姿、
そして「できた!」と誇らしげに笑う表情でした。
冒険キッズは、アウトドア体験そのものが目的ではありません。
自然の中での体験を通して、日常につながる「生きる力」を育むこと。
それが、私たちがこの活動を続けている理由です。
参加するごとに集まる冒険バッジ。
5つ集めると、刺繍入りのオリジナルキャップが贈られます。
今回は、2名の子どもたちがこのキャップを手にしました。
また次の冒険で、少し成長した姿に出会えることを、心から楽しみにしています。
✍️ 文:小池

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