葉山有樹ってどんな人? ポケモン工芸展でも話題!さんを見に行ったら、空いた口が塞がらない 細密の極限と物語を紡ぐ 唯一無二の自己IP化作家かも!【展覧会レポ】
ポケモンファンの皆さまも、ポケモン未履修の皆さまも「ぜひ!」葉山有樹さんの展覧会があったら行ってほしい!
細密と青の世界。
横浜そごう美術館にふらりと入って見た葉山有樹さんの展覧会には、空いた口が塞がらず、「えっ?」「えっ?」と1人で思わず喋るぐらい驚きました。
どんな作家か調べてみると、本能の向かう方へ誠実に突き進む一方で、退路を立って自己IP化へ進んだ今最も新しいタイプのプロジェクト型作家では? と感じたポイントについて書きたいと思います。
葉山有樹さんとは?
プロフィールなどをみると、葉山有樹さんは、伝統的な有田焼の技法を基盤にしながら、神話・歴史・自然・生命を壮大な物語として器の上に描き出す現代陶芸家。
一般的にイメージする工芸家の枠を超えて、ファンタジー的な世界観を構築するストーリーテラーとしての側面の際立ちが光ます。
#ポケモン工芸展 の作品が大変話題になっており、嬉しい広報担当です。ご紹介いただいた #葉山有樹 #森羅万象ポケモン壷 をはじめとした作品は、#長崎歴史文化博物館 で展示中です!また、作品をモチーフとしたグッズも多数ございますので、ぜひショップもあわせてお楽しみください🥰 https://t.co/G89tNFD1XJ
— れきぶん☆長崎歴史文化博物館☆NagasakiMuseumOfHistoryAndCulture (@ngs_rekibun) October 12, 2025
最近では、全国を巡回している「ポケモン工芸展」の「森羅万象ポケモン壷 h35.8 φ35.3cm 磁器、染付、上絵付 2022年」で、一つの壺に500匹以上のポケモンが描かれている! と、度肝を抜かれたと言う声がXなどでも溢れていました。
葉山有樹さんの人物像を感じるキーワード
1. 「模様は世界の記憶」と考える探究者
葉山さんは、伝統文様をそのまま写すのではなく、
「文様の本来の意味やルーツを探り、自分の感性を加えることで普遍的な美に近づく」
という考え方を大切にしています。
そのため作品には、
古代文明
神話
植物
動物
宇宙
人間の営み
などが一体となった独特の世界が広がっています。

動画には入れたのですが、作品の前に世界を物語のような世界として捉え直し文章化する段階をふみます。
解説には以下のようにありました。
「歴史の研究過去に生きた人たちの知恵生き方を検証し、作品の基礎となる「物語り」を創造します。
その過程は、歴史の統計的な研究、生活様式、民族性などを調査し、一定の基盤が整えば、物語りの執筆に入ります。
長編小説では原稿用紙で563枚に及ぶものもあります。
執筆しながら浮かんでくる情景を頭の中で作品の形状や文様へと変換し、作品の構想が浮かびます」
作品を制作前に物語をつくる、絵本をつくる、作家のインタビューを読むと時々出会います。
2. 圧倒的な職人気質
作品制作では、



5種類以上の色釉を重ね、
約70色以上を表現し、
色を完成させるために10回以上焼成することもある
と紹介されています。
そのため、一つの作品に非常に長い時間をかけるタイプの作家として知られています。
3. 「物語」を描く芸術家
葉山さんは陶芸家であるだけでなく、
作品集
絵本
小説
も出版しています。
器は単なる器ではなく、
「物語を宿すキャンバス」
という考え方が作品全体から感じられます。
作風の特徴
余白がほとんどない
表面いっぱいに文様や動植物が描き込まれます。
花
鳥
魚
神獣
人物
幾何学模様
が細密画のように重なり合い、一つの宇宙を形成しています。
東洋と西洋を融合

作品を見ると、
有田焼の色絵
更紗文様
ペルシャやイスラムの装飾
ヨーロッパの植物画
日本神話
などが自然に溶け合っています。
「文化を越えた普遍性」を目指していることが特徴です。
「―虹の彼方に―」から読み取れる世界観
タイトルの「虹」は、
希望
境界を越えること
多様性
現実と幻想をつなぐ橋
を象徴しているように読めます。
葉山作品では虹や植物、鳥などが生命の循環を示すモチーフとして扱われることが多く、
「目に見える世界の向こう側にある豊かな生命や物語を感じてほしい」
というメッセージ性が感じられます。
アーティストブランディングの視点で見る葉山有樹さん
葉山さんの活動は、現代のビジネスにも通じる特徴があります。
ブランド
有田焼の伝統を守るだけでなく独自の世界観を構築
差別化
技法ではなく「物語」で唯一無二になる
グローバル性
日本文化をベースに世界共通の神話・自然・生命をテーマ化
継続性
文様や歴史を研究し続け、新しい作品へ発展させる
一言で表すなら
「伝統工芸の技術を使って、神話・自然・歴史・未来を一つの器に描き出す、物語を紡ぐ陶芸家」
と言えると感じる。
その人物像は、職人・研究者・画家・小説家・デザイナーという複数の顔を併せ持ち、「工芸を通じて生命の美しさを語る表現者」として国内外で高く評価されています。
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