使ってはいけない言葉――「やばい」はやめておきましょう
三回連続になりましたが、今回も言葉に関してお話しします。
あなたは、「やばい」という言葉を使ったことがありますか?
ないのであれば、けっこうです。
でも、もし、今でも使っている、というのであれば、これから先の部分を読んで下さい。
「やばい」を使うと、頭が悪く見えます。
これは絶対にそうです。
なぜなら、「やばい」を使うのは、女子高生が多いからです。
社会人もしくは大学生であるあなたが、自分よりも年下の女子高生たちの言葉を使っている、という時点で、もう頭が悪く見えるのです。
女子高生らの中には、仲間外れになるのを怖れて、仕方なく学校でだけ使っている人たちもいるでしょう。
でも、もし、あなたが社会人なら、そんな仲間外れを怖れる必要はないのですし、本来社会人の使う言葉ではないのですから、今すぐにやめて下さい。
若い時は、仲間内だけで通じる言葉を使って、周囲を煙に巻いたり、わざとお転婆な真似をしてみるのが楽しいという時期があります。
それは誰でも通る道ではあるのですが、誰でも必ず卒業します。
あなたも、さっさと卒業し、「やばい」を使うグループからは、さりげなく遠ざかりましょう。
楽しい思い出の多いグループだったでしょうが、あなたはもう次のステージへ移るべき時が来ているのです。
「やばい」は俗語です。
気位の高いひとは、俗語は使いません。
なぜなら、美しくないからです。
日本語には、美しい言葉がたくさんあります。
何を見ても、「やばい」で済ませるような人は、語彙が貧困な人と見なされます。
綺麗な言葉を使う人は、綺麗になります。
丁寧でやさしい言葉を使う人は、生き方やしぐさも丁寧です。
綺麗で丁寧でやさしい言葉を使いましょう。
そして、そういう言葉を使う人を探して、お友達になりましょう。
その人の話す言葉は、その人の住んでいる世界を、如実にあらわしています。
三島由紀夫の作品に、「女神」という中編小説があります。
父親が娘を、外見も内面も美しい女性に育て上げるため、娘が子供の頃から、様々な教育をする、という話です。
その中に、娘が流行語を学校で覚えてくると、叱って、片っ端から矯正する、という場面があります。
この父親は、旧財閥系の会社の専務取締役で、海外生活も長く、旧皇族との親交もあるという、いわゆる上流階級に属する紳士です
ですが、そういう家庭の子女が通う学校(おそらく学習院)でも、子供たちは流行語を覚えるのですね。
娘に流行語や俗語を使わせないように、親は厳しいしつけを行っていた、ということです。
親たちは、自分の子供たちが、自分たちの属する階級から、はみ出したり、落伍したりすることのないよう、言葉遣い一つから注意して、目を光らせていたのです。
この作品は、昭和30年に刊行されたものなので、今から見ると、時代の感覚に合わない所も多々あります。
けれども、親は子供の幸せを願って、躾をし、教育をする、というのは、今も昔も変わらないのではないでしょうか。
あなたのお母さまが、「そんな言葉を使ってはだめよ」とか、「そんな言い方をしてはいけません」とおっしゃった時、あなたが素直に聞いていたのなら、けっこうです。
でも、もし、「ママには関係ないわ」、「皆使っているのよ、使わないと、気取っている、と言われちゃう」などと答えていたのなら、今からでも遅くありません。お母さまのご注意に、耳を傾けて下さいね。
まとめます。
気位の高いひとは、俗語を使いません。
「やばい」という言葉を、うっかり使っている人は、すぐにやめるようにしましょう。
そして、綺麗で丁寧でやさしい日本語を使うようにして、あなたの生活、あなたの住む世界を、美しいものにして行きましょう。
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