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「気位」を持つには、まず自尊心を育てましょう

さて、前回では、「あしながおじさん」を例にとって、「気位」を持つためには、まず「自尊心」が必要、ということをお話ししました。
では、「自尊心」を持つためにはどうすればいいのでしょう。
キーワードになるのは、「誠実」と「責任感」です。

他人にも自分にも「誠実」であること。
嘘をつかず、正直に、自分の力を尽くすこと。
真面目に、精一杯努力すること。
この「自分の力を尽くす」ことで、あなたの実力はどんどん伸びて行きます。
そして、それが自信につながります。

「責任感」とは、何かをした時に、やりっ放しにするのではなく、最後まで、洩れやミスがないかをチェックして、整えること。
誰かがやってくれる、とか、最終チェックは私の仕事じゃないし、などと思うのではなく、自分が手がけたことは、最後まで手を抜かずにする、ということです。
この最後のひと手間で、あなたの能力はぐんと伸びます。
世間には、この最後のひと手間を惜しむ人、――いわゆる「詰めの甘い人」が案外多いので、最後に全体を見直す、というそれだけのことですが、効果は大きいのです。

ただ、そこまでしても、人間のすることですから、ミスの出ることはあります。
そんな時に一番大切なのは、他人に責任転嫁をしないこと。
「○○さんの計算した部分が間違っていたから..」とか「△△さんの用意した資料が一部抜けていたせいです」などと言わず、「申し訳ございません」とひと言わびた後は、「直ちに修正いたします」と言って、ミスした部分を直しましょう。

大抵の人は、言い訳をする人を嫌います。
時間の無駄だからです。
言い訳をする時間をなくし、すぐにやり直してくれれば、それでいいと思っています。
また、ミスをした人を責めようとは思っていません。
なぜなら、ミスは誰でもすることなので、一々他人のミスを責めていたら、きりがないからです。

ただし、ここは大事なことですから、覚えておいて欲しいのですが、同じミスを繰り返す人は責められます。ここは間違えないで下さい。
積極的に挑戦した結果の失敗は、誰も責めませんが、不注意のせいで失敗を繰り返す人は、能力の低い人と見做されるのです。

「誠実」に努力し、「責任感」を持って行動する、この二つのキーワードを実行していくと、あなたの実力はどんどん伸びていきます。
自分のする仕事に責任感を持っているあなたは、たとえそれが雑用であっても、決して手を抜きません。
どんな仕事でも、「自分がする以上、自分の名誉がかかっている」と自分に言い聞かせ、そうすることを、決して大げさだとは思いません。
本来、責任感とは、そういったものだからです。

その責任感の強いあなたは、万一ミスをしたとしても、決して他人のせいにはしません。
言い訳をしないあなたは、周囲から一目置かれるようになります。
そういった周囲の目が、あなたに自信を付けさせ、新しい仕事に挑戦しようかな、という意欲を引き出します。

挑戦の結果、上手くいけば、あなたはますます自信を深めるでしょう。
上手く行かなかった時は、その原因を探し、再び挑戦します。
あなたは、反省はしますが、必要以上に自分を責めることはしません。
あなたは常に前向きです。

以上述べてきたように、「誠実」と「責任感」によって、あなたは実力を身に付け、自信を深めて行きます。
あなたは自分のことが好きだし、誇りに思っているし、何より自分のことを大切にしています。
あなたの振る舞いは堂々としていて、常に前を向いており、誰に対してもにこやかに愛想良く接しています。

「自尊心」を身に付けたあなたは、あと一歩で「気位」に手が届くところまで来ているのです。

まとめます。
あなたの中の「気位」を呼び覚ますには、まず、自尊心を持つことです。
自尊心とは、自らを大切にあつかう気持ち。
あなたはこの世に生まれてきた、というだけで、祝福された存在です。
あなたはあなたである、というだけで、価値のある存在なのです。
自尊心のキーワードは、「誠実」と「責任感」。
ぜひ、この二つのキーワードを身に付けて下さい。
そして、そこから生まれた自信によって、あなたをますます輝かせて下さい。

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