GWS vs MS365 vs JustOffice(前編)
このnoteは、特別なスキルや資格を持たない「普通の公務員」が、日々の業務で奮闘する経験談です。平凡な職員がもがく試行錯誤の記録として、気軽にお読みください。
先日、県庁にて標記の内容の勉強会が行われました。
Officeツールの紹介、各サービスの使い勝手やメリット・デメリット、費用感まで様々な内容を、実際に使っている方から発表して頂きました。
と言っても、資料や内容をここに転載するのはよろしくないので、内容をふわっと書きつつ、Office製品の色々思うところを書いていこうと思います。
MicrosoftOfficeという呪縛
まずは、こういうことをやることになった背景について長々と。
Officeと言えばMicrosoftのWord、Excel、PowerPoint。これはもはや世の常識で、警備システムをONにすることを「セコムする」、検索することを「ググる」、消臭スプレーを吹きかけることを「ファブる」、ステープラーで紙を止めることを「ホッチキスする」、食器用ラップフィルムを使うことを「サランラップする」、おしりをきれいにすることを「ウォシュレットする」、くらい圧倒的。(どんだけ例え出すねん
もちろん、MS Officeで不満があったわけではありません。いや、正しくは「なかった」のです。
あえて過去形にしたのは、外的要因の変化でここ数年、地方公共団体はMS Officeという呪縛から逃れたいと、もがいています。(代表して言ってるみたいになってるけど、多くのところがそうだと思います)
では、なぜ私たちはこれほどまでに「脱・MS」を願うようになったのでしょうか。自治体のみなさまには釈迦に説法ですが、理由は大きく4つあります。
買い切り型からサブスクリプション型への方針転換に伴う継続的な財政負担
クラウド時代と、取り残される自治体のネットワーク環境
そのギャップを埋めるために必要となる、さらなる追加コスト
そして毎年のように続くOffice製品の値上げ
では、少しずつお話します。
1.買い切り型からサブスクリプション型への移行に伴う継続的な財政負担
かつて弊社では、パソコンを調達する際に「プレインストール版Office」を必須仕様としていました。一度PCに入れてしまえば、そのPCが壊れるまで使い続けられる。シンプルで、非常に分かりやすい世界でした。
しかし、時代は変わります。認証にMicrosoftアカウントが必須になり、プロダクトキーが付属しないデジタルアタッチ版が登場し…と、これまでのやり方が通用しなくなってきました。
そこで浮上するのが「Microsoft 365(以下、MS365)」への移行です。しかし、これまでの「買い切り」と違い、MS365は毎年ライセンス費用が発生するサブスクリプションモデル。これまでと同じことをしたいだけなのに、毎年数百万円の負担が増えることに対し、財政部門は簡単には首を縦に振ってくれません。
また、プレインストール版は必ずサポート期限の問題が出ます。まぁこれは今に始まった問題ではないですが。
さらにMS365を導入すると、同時に次の問題が出てきます。
2.クラウド時代と、取り残される自治体のネットワーク環境
仮に予算の壁をクリアできたとしても、次なる問題が待ち構えています。それは、自治体特有のネットワーク環境です。
MS365はインターネット接続が前提です。しかしお役所のネットワークはαモデルと言われる、インターネットにから分離された閉域環境であるところがまだまだ圧倒的多数派。
よって365を導入してめでたしめでたし、とはならない。
必ず何かしらの対応と対策が求められます。(次に書きます)
ちょっと横道に逸れますが、このαモデルであることによる支障はホントえげつないです。
Adobeなんかもインターネット接続必須だから基本無理
オフラインモデル高くなりがち〜
インストールにインターネット接続が必須だと基本無理
オフラインインストーラー探しがち〜
オンラインアップデートも基本無理
もはや諦めがち〜
「仕事させる気ある?」と叫びたくなるこの環境。昔、外部から来た方にこの不便さへの嫌味を言われ続け、堪忍袋の緒が切れたことがあります。今思い出しても腹が立ちますが、そう言いたくなる気持ちも痛いほど分かります。
その方の退任の日も嫌味を言われたため、送別会のときにブチ切れてペットボトルを投げました。
やめて!僕はタイで僧侶の格好をして怒られた人じゃないです!
一方で、そんな不便極まりない環境に慣れてしまっている人間の適応力が怖くもありますが、やはり非効率なものは非効率。
国もようやくこのモデルの見直しに動き出していますが、全国の自治体に行き渡るにはまだ時間がかかります。(果たして、追加の財政負担を極力削りつつ移行できるのか、正直不安です。
3.そのギャップを埋めるために必要となる、さらなる追加コスト
ならば、先に自分たちで変えよう!となるわけですが、そこにはさらなる壁が立ちはだかります💸💸💸💸💸💸💸💸💸
αのままMS365を使う
セキュリティ対策費用、ローカルブレイクアウト製品がたけぇ
ネットワークをβに移行する
NW改修費やセキュリティ対策費用、監査費用がたけぇ
αでLTSC版を買う
シンプルにたけぇ
以上、何をするにも高いのです(ドーンッ!!!!!!
ということは、予算を通すためには、今までと同じOfficeが使える、だけじゃないプラスアルファの価値を説明しなくてはなりません。少なくとも弊社はそうでした。
4.そして毎年のように続くOffice製品の値上げ
仮に、無事に予算が通ってMS365を入れたとしましょう。そうすると次なる罠が待ち受けています。罠ではないけど、罠と言いたくもなります。
MS365に移行させておいた後の毎年のような値上げ…
大盤振る舞いキャンペーンでシェアをかっさらって逃げられないようにして、満を持して手数料を値上げをする…アレみたいですね( ´◔‸◔`)
もう移行しちゃったら元に戻すっていう選択肢はなかなか取れない、足元を見透かされているかのような値上げが本当に恐ろしいです。
GWSもそうならないようにひたすら媚びへつらうばかりです。
だから私たちは、本気で代替案を探すのです
こうした背景があるからこそ、私たちはMS Officeからの脱却を真剣に検討するのです。そう簡単ではないけども、それでも検討するのです。
国から来るイカついマクロがなくならないかぎりMS Officeは無くせないけど、限りなく減らすことはできる。
そのための情報が欲しいから冒頭の勉強会が開催される運びとなったのです。(ようやくスタートライン)
シンプルにMS Officeの代替に、JUST Office
やっぱりそこはMicrosoft、そこに各種ツールを追加してより便利に、MS365
そもそもの働き方を根底から変革する、GoogleWorkspace
みたいなイメージでしょうか。
前置きが長くなりすぎたので、この続きは後編にしたいと思います。
