もしも素数が元カノだったら。
素数。1とその数以外で割り切ることができない数。いや、そんな語れるほど素数について詳しくもないし、素数について「そこがダメだよ素数」みたいな意見なんてないんだけど、素数は好きだ。不思議な魅力がある。
日常的に「素数」というワードを使う自分が好きなんだと思う。一般社会で「素数」は出てこないから、人と違っていたいんですね。
「あ、じゃあコロッケ素数個くださーい」と言ったことはないけど、言ってみたいし「うーんじゃあ23の次の素数枚のカードをもらおうかしら」も言ってみたい。自分の年齢が29歳の頃は、友だちと「29かぁ、次の素数はすぐでつまんないなぁ」と言ったことは、ある。
それは、ある。
noteを本格的に書き始めたのは31歳。
「私は31歳の男性会社員で」という書き出しを、私は記事でよく登場させるが、この31も素数である。1と31以外では割り切れない、絶妙なアンバランスさ。31。我が道を行く感じで、私は好きな数だった。
が、
おかげさまで今日32歳になった。
32…。
なんて簡単な数だ…。
偶数だし、約数がめっちゃありそうな浅はかな感じ。浮気をめっちゃしそう。31がよかっただけに、32はツラい。
31が元カノだとしたら私だけを1番に考えてくれそうな純粋な方な気がする。が、32、お前はダメだ。
32は絶対友だちが多い。そういう人を恋人にすると疲れる。「明日、4と6と飲んでくる!途中で12も合流するって!」って偶数フレンドと毎晩飲んでたと思ったら「24からのLINEがしつこくて…」と謎の元カレの存在を示唆して不安にさせてきそう。
あと、32と聞くと、すぐに4×8が浮かんでくるあたり「ねぇ、この前さ、〇〇社長と飲みに行ってさ」と聞いてもないのに謎のマウントを取ってきそうな底の浅さを感じそうだ。
要は32の割り切れる感じが気に入らない。
ん?
でも?
4×8?
てことは、2×2×2×2×2ではないか!
つまり、2の5乗!
2の1乗=2
2の2乗=2×2=4
2の3乗=2×2×2=8
2の4乗=2×2×2×2=16
2の5乗=2×2×2×2×2=32
2の6乗=2×2×2×2×2×2=64
…
こ、これは!!!
う、美しい!
しかも、31の次の素数は37だから、「やっと素数歳になったよ」と言えるまで約5年かかる。しかしどうだ。2の5乗のつぎ、2の6乗は64である。32年後だ!なんか知らんけど「次のハレー彗星は〜」的なロマンがあるじゃないか。
そう考えると途端に32という数字が、ずいぶんとバランスの良い人であるような気がしてきた。32、言いすぎてごめん。どこまでいっても割り切れない人間でありたいが、とりあえず32も悪くないかも。

〈あとがき〉
せっかくのお誕生日なのに少し体調が悪いです。体にいいものを食べて寝ます。にしても32歳って、もう「お兄さん」では通じないよなぁ、なんて「おじさん」に対して少しだけ抵抗している自分がいます。割り切れる感じでいくのも悪くないかもしれません。それでは良い日曜日を。
【関連】素数が登場する私の記事と言えば
〈記事から引用〉
>一瞬でも痛くなったのが怖くって、私は心を落ち着けるために素数を数えた。こういう時にインテリとかアメリカ人は素数を数えるよな。よし、俺も素数を数えてみよう。
