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手を止めて話を聞く。

新婚生活を始めて少し経った時、妻の話をよく聞いていない自分がいることに気がついた。

例えばダイニングでご飯を食べている時。

我が家ではテレビがついていて、タレントたちが話す楽しそうな音が聴こえてくる。結婚当初の私は、妻に話しかけられてもテレビを見ながら話半分で聞いていた。


特にきっかけはなかったが、
それではよくないと思い至った。


私の場合、ドラマや映画、バラエティ番組でもいいのだが、一度見始めたら話をきちんと把握したい。だからテレビから目を逸らさずに全ての情報を吸収しようとする。把握したいから。


そこに妻が話しかけてくる。
「こんなことがあって、こう思ったんだよね」とかなんか、そんな些細なこと。


正直、テレビを集中して見ていたいが、それでは良くないと思い、ある時から妻の話を聞く時はテレビから視線を外して、あるいは何か作業をしていたらその手を止めて話を聞くことにした。テレビ番組の内容把握は諦めることになるが。


こうすることで何かが劇的に変わった気はしていない。劇的に変わってはいないけど、ちゃんと聞いているよ、という意思表示は出来るようになったと思う。


当然、結婚生活で妻から
「ねぇ、あたしの話聞いてる!?」
と怒られることは一切ない。なので、手を止めて話を聞くのは大事なことだと思われる。


ちなみに私が何かを妻に話すときも、この考えが伝わってかどうなのかはわからないが、妻も手を止めて聞いてくれる。私が話し終わるまで黙って聞いてくれる。


そういった会話のやり方を、2人で話し合って取り決めたわけではない。自然とそうなった。


手を止めて話を聞くということは、上司と部下の関係や、子どもとの関係でも同じことが言える気がする。どんなに忙しい時でも、話しかけられたら手を止めて聞く。話し手に集中する。聞いてくれるという安心感を相手に与える。


ただ、こんな当たり前のことを、学校では教えてくれない。だからそういうことを子どもに教えられるような親でありたいね。


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