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たのきんトリオを静岡県の市町村に例えると、トシちゃん=静岡市、マッチ=浜松市、じゃあ、ヨッちゃんは?|エッセイ(1324文字)

今回のお話、たのきんトリオと静岡県のことをご存じない方からは共感を得られそうもありません。あしからず。

たのきんトリオ――昭和のアイドル文化を語る上で欠かせない三人組だ。田原俊彦、近藤真彦、野村義男。それぞれがまったく違う個性を持ち、だからこそ絶妙なバランスだった。

で、私、静岡県出身なので、そんな彼らを、「静岡県の市町村に例えたらどこだろうな…」などと考える妄想遊びをすることがあり、かつて運営していたブログでも記事にしたことがあった(別名で運営・閉鎖済み)。

まずは田原俊彦。デビュー曲「哀愁でいと」の売り上げは約70万枚。静岡県の県庁所在地・静岡市の人口も約70万人。もうこの時点でぴったりだ。県の中央に位置し、文化の中心、上品で華がある。県を代表する“顔”でありながら、都会すぎないたたずまいもトシちゃんっぽい。

次に近藤真彦。キャラクターもトシちゃんとは大きく異なる。男っぽくて、どこか暴走気味。そうなるとやっぱり浜松市だ。スズキやホンダなどがゆかりの自動車のまち、ものづくりのまち。スピード感と熱量があるマッチにふさわしい。「浜松まつり」は、すぐに「ヤイショ! 」「オイショ!」と“練り”を始めるが、マッチも「ヨイショ!」って歌ってたしね。デビュー曲の「スニーカーぶる〜す」の売り上げ枚数は「哀愁でいと」を上回っており、人口が県庁所在地の静岡市を上回り、堂々たる存在感なのも浜松との共通点である。

当時はトシちゃん派、マッチ派にクラスが二分されると言われていたことも、常に「静岡vs.浜松」で県内トップを争う両市の関係と一致する。このことから、トシちゃん=静岡市、マッチ=浜松市はあっさり落ち着く。

問題は野村義男である。ここがあっさり決まれば、私も何回もこの想像を巡らせることは無い。

ヨッちゃんは、ほかの二人が中部と西部なので、やはり東部の市町村から選びたい。そうすると、一般に静岡県の三大都市は静岡、浜松、沼津となるが…。
ヨッちゃんのソロデビューアルバム「待たせてSorry」の売り上げは約10万枚。そうすると、御殿場市か三島市あたりが妥当だ。

御殿場は別荘地もあり、のどかなエリア。ヨッちゃんの癒やしのイメージとも合致する。アウトレットもあって周りに人が集まってくる感じも悪くない。

一方の三島市は人口約10万人。新幹線も停まる。「たのきんトリオ」という当時王道のアイドルである。新幹線の停まる三島が良いかもしれない。

ギタリストとしての技術、裏方としての信頼感、そして根強いファン人気。三島市は文化も香るまちだ。そしたら、周辺の清水町、長泉町、函南町といっしょに「The Good-Bye」結成だな。いや、グッバイの他の三人を市では無く”町”に例えてはあまりにも失礼か…。

じゃあ、熱海市、伊東市、伊豆の国市、伊豆市でザ・グッバイ?熱海と伊東のツインボーカルで…。伊豆半島には独自の文化があるので、アイドル事務所にいながら独自路線を歩んでいた点と類似して…。

ヨッちゃんの立ち位置をああでもない、こうでもないと考えていると、この妄想遊びには終わりがないのでした。

ちなみに静岡県には新幹線の駅が6個あるのですが、「6駅をV6のメンバーに例えると誰がどこ?」と妄想してもあまり楽しめないのは、私の世代のせいなのか、「たのきんトリオ」があまりにも偉大だからなのか…ちょっと分かりません。

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五十嵐雉虎(イガラシ・キジトラ)|準文筆家|掌編小説・ショートショート作家 よろしければ、ぜひ応援をお願いします!