連載「菌活ボーイがゆく」㉞仏のご加護
こうじの魅力にはまった猫サラリーミャンの菌活実践記です。
「育て上げた醤油こうじを食べてしまうのが心苦しくて」の心境で菌との触れ合いの日々を送る。
さっちー師匠ににゃんだかんだ巻き込まれながら“菌友”づくりに励む。
文/菌活ボーイ
イラスト/ちぐ

鼻がむずむず。くしゃみを連発。
僕のうわさしているのは、誰だろう。
思いを巡らせていたら、小包が届いた。
かぐわしい味噌の香り。
10年前に定年退職した先輩から。
さっそく味見。
いつから名人になったのか。
びっくり仰天して電話した。
菌活に目覚め、数年前から手作りしているという。
久しぶりに聞く声は弾んでいた。
「今までで一番いい感じに仕上がった」
去年の夏が暑すぎて、味噌の置き場を仏間に変えたら大正解だったという。
まさに仏のお導き。
味噌づくりに、興味がむずむず湧いてきた。
材料は大豆と塩と米こうじ。
幸せは手の届くところにある。
(続く)
