イチ、ニのサン! 最後の頼みは…🙀【99】地底の嵐⑦~じゅんねえ救出編~
鬼退治どころか、ノンストップ寝台トロッコ旅😪🚃💨
さあ、どうやって脱出する!?💥
(前回のお話)
トロッコは、矢のような速さで疾走していた。
急カーブもその勢いで突っ込み、遠心力で振り落とされそうになった。
車内は激しく揺れ、車体を必死につかむのが精いっぱいだった。
「あ・あ・あのまま歩いてたら、とっくに鬼界に着いてたね」。さっちー師匠がラオにゃんをにらんだ。「ず・ず・ずるしちゃだ・だ・だめね」
「ず・ずるじゃねえ。こ・こ・効率化だよな」
ラオにゃんは、のぼにゃん師範に言った。「そ・そんなことより、ど・ど・どうすんだ。のぼ?」
「ど・どうするったって…ど・ど・どうしましょう」
「と・と・飛び降りるか」
「こ・こ・こんなスピードで飛び降りたら、せ・先輩以外は死んじゃいます」
ひ〜〜〜っ。
いったい、どうなるの。
トロッコは風のように走り続ける。
スピードはますます加速していく。
丸一日もたったころ、のぼにゃん師範が飛び上がった。
「線路が切れてる!」
「どこだ」
「あそこ」。前方を指さした。
「崖の上じゃねえか」
線路の両側が、ねじ切れて跳ね上がっていた。
真下の谷が、奈落の底にみえた。
トロッコは一直線に近づいていく。
「お、手前に木の枝がある。あいつに飛び移るんだ」
ラオにゃんが言った。
「あれは枝でなく、根っこです」
タケにゃんが冷静に訂正した。
「どっちだっていいんだよぉ。いいから飛べっ。木にしがみつけ」
ラオにゃんが、タケにゃんを放り投げた。
あれ〜ええぇぇぇ。
タケにゃんは、叫びながら飛んで行った。
「イチ、ニのサン」
それっ。
僕たちも床を蹴って飛び上がった。
(次回に続く)
