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船員、正直きつい、でも辞めなかった理由

ありがたいことに、コメントで「機関士の仕事について知りたい」と言っていただきました。
正直、この仕事はほとんど知られていません。
だからこそ、今回は“良いこともきついことも”そのまま書こうと思います。

私は現在、タンカー船で機関士として働いています。
船のエンジンや機械を管理、トラブルの際の修理、故障しない為のメンテナンス、漏れなどを見つけやすくする為の掃除、錆びないようにペンキを塗るなど色々な作業があります。

ただ、「機械を見てるだけでしょ?」と思われることもありますが、実際はそんなに甘くありません。
でも気持ちは分かりますし、実際言われたこともありますね。

船のエンジンは一度止まれば大問題です。
海の上で動けなくなるということは、そのまま事故に繋がる可能性もあります。
大きなエンジンは車のようにすぐにエンジンをかけ直すことが出来ません。
各ポンプが止まり、運転できる状態に戻すまで時間がかかります。
だからこそ、日々の点検や確認は一つひとつがとても重要です。

機関室に入ると、まず感じるのは音と熱です。
大きな機械音が常に響き、気温も高い。
機関室の温度は、44℃を超えます。
正直、最初は「想像してたより全然きつい」と感じました。

勤務はシフト制で、0-4、4-8、8-0の三直。
4時間働いて、また数時間後に仕事。
深夜に働くことも当たり前で、生活リズムはバラバラになります。
身体の不調なども長く乗船していれば少しずつ出てきます。
睡眠を十分に取るのが、どれだけ身体に良いかよくわかりますね。

慣れるまでは本当に大変でした。
寝たい時間に寝れない、起きたくない時間に起きる。
それが毎日続きます。
これは社会人の皆さんはよくわかると思います。
本当にご苦労様です。

さらに、海の上は逃げ場がありません。
同じメンバーと長期間過ごすため、人間関係がうまくいかないと、それだけでかなりしんどいです。
機関部の職員は、職人気質な人が多くて関係を上手く築くのは至難の業です。
私もそうなるかもしれないと思いながらも「それじゃいけない」と言い聞かせながら仕事をしております。

実際、最初の頃はきついと感じることも多く、何度も「向いてないかもしれない」と思いました。
それでも続けてこれたのは、家族の存在があったからだと思います。

それでも、この仕事には他では味わえない感覚があります。

自分たちの手で、何千トンもある船を動かしているという実感。
エンジンが正常に動き続けている安心感。
トラブルを乗り越えたときの達成感。

これは、実際に現場にいないと分からないものです。

私はもともと船舶整備士として働いていました。
エンジンを「直す側」から、「動かす側」へ。
この違いは想像以上に大きく、責任もプレッシャーも増えました。

似たように感じるかもしれませんが、「壊れた機械を治す」から「壊れないように管理する」、これにはかなり違いがあります。

実際どっちが難しいの?ってなるかもしれませんがどっちとは言いにくいです。

ただ、私の感覚では後者のが難しく感じます。
なぜかというと、全部とは言いませんが、壊れていたら目で見れば分かりますよね?
故障の症状は自分の経験から大体予想がつきますが管理は壊れていない機械の「音」、「臭い」、「温度」、「圧力」目では見えない事を常に感じておかないといけません。
音のほんの少しの違いが故障の前兆だったりします。
機関室は音がすごく大きいんです、その中で空気の漏れる音など小さな音まで聞き分けなければなりません。

この感覚に慣れるまでは物凄く時間がかかります。
これが職人と言われる所以なのかもしれません。

それでも、「もっと大きなエンジンに関わりたい」という気持ちと、家族のために収入を上げたいという思いが、挑戦するきっかけになりました。

長い航海では、家族と会えない時間も続きます。
この部分は、今でも簡単なことではありません。

機関士の仕事は、決して楽ではありません。
むしろ、きついことの方が多いです。

でもその分、普通の仕事では経験できないことがあります。

そして今では、教えてもらう側から教える側になりました。
だからこそ、自分が最初に感じたしんどさを、少しでも減らしてあげたいと思っています。

機関士という仕事は、目立つ仕事ではありません。
いわばダークヒーローのような存在です。
皆さんの目になかなか触れる事はありません。
ですが、船を動かすうえで欠かせないんです。

トラブルを乗り越えて思うことは、何もない1日が実は1番価値のある1日だったりするのかもしれませんね。

まだまだ機関士はすることがあります。
荷役もしてますし、入港作業もしたりします。

もし少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

まだまだ書ききれていないリアルがたくさんあるので、
機関室の詳しい話や、実際に起きたトラブルの話なども、今後書いていこうと思います。

このnoteでは、

・船員の仕事のリアル
・機関室の世界
・海の上での生活
・副業ライターへの挑戦

などについて書いていこうと思っています。

副業の方も引き続き、コツコツ実績を積める様に頑張っていきます!


気になることがあれば、ぜひコメントで教えてください。
いただいた声をもとに、これからもリアルを発信していきます。

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