禁煙外来に3回失敗した私が、それでも禁煙できた理由
ギャンブル依存症を克服した私は、次に「人生をもっと良くしたい」と思うようになりました。
そのとき真っ先に頭に浮かんだのが、タバコでした。
ギャンブルを始めた頃から吸い始め、気づけば生活の一部になっていました。
「これもやめられたら、もっと生きやすくなるはず。」
そう思って禁煙を始めました。
でも、正直に言います。
禁煙も、ギャンブル依存症と同じくらい苦しかったです。
私が禁煙したかった理由
禁煙したいと思った理由は、とてもシンプルでした。
お金がかかる
タバコ中心の生活が苦しい
喘息が悪化していた
どれも「やめたい理由」としては十分でした。
それでも、やめられませんでした。
頭ではわかっているのに、体が求めてしまう。
依存症とは、本当に厄介なものです。
タバコ中心の生活になっていました
当時の私は、どこへ行くにも喫煙所を探していました。
外出先を決める基準も、
「タバコが吸えるかどうか」。
長時間吸えない予定があるだけで憂鬱になりました。
旅行も。
買い物も。
仕事も。
すべてタバコが中心でした。
今振り返ると、自分がタバコを吸っていたというより、
タバコに人生を支配されていたのだと思います。
何度挑戦しても失敗しました
私は禁煙外来に3回通いました。
それでも失敗しました。
「禁煙外来なら成功率が高い」
そう聞いていたので、
失敗するたびに思いました。
「もう自分には無理なんだ。」
保険診療で再挑戦できるまで一年待たなければならないこともあり、そのたびに大きく落ち込みました。
禁煙に失敗するたび、
自分は意志が弱い人間なんだと責め続けていました。
そんな私が禁煙できた理由
振り返ると、一番大きかったのは、
**「実際に禁煙できた人と出会えたこと」**でした。
依存症を克服した人の話を聞くたびに、
こんなことを思いました。
「この人でもやめられたなら、自分にもできるかもしれない。」
その小さな希望が、
何度も挑戦する力になりました。
依存症は、一人で戦うにはあまりにも強敵です。
だからこそ、
同じ経験をした人の存在は、本当に大きいと感じています。
禁煙して変わったこと
禁煙してから変わったことはたくさんあります。
良かったこと
体が軽くなった
朝が楽になった
食事がおいしくなった
お金が残るようになった
イライラする時間が減った
中でも一番大きかったのは、
**「心が穏やかになったこと」**です。
タバコが吸えないストレスから解放され、
以前よりもずっと落ち着いて毎日を過ごせるようになりました。
一方で、デメリットもあります
禁煙すると、
タバコの臭いにとても敏感になります。
以前は気にならなかった副流煙も、
今ではすぐに気づきます。
また、
健康を意識するようになったことで、
自然と喫煙者との付き合いが減りました。
これまで当たり前だった人間関係や行動パターンが変わることに、少し寂しさを感じた時期もあります。
それでも私は、
禁煙して本当に良かったと思っています。
禁煙できない人へ
今では禁煙を続けて約7年になります。
でも、
私は「もう安心だ」とは思っていません。
依存症は、
"一度やめたら終わり"ではないからです。
ふとしたストレス。
お酒の席。
誰かが吸っているタバコの匂い。
そんな小さなきっかけで、
吸いたくなる瞬間は今でもあります。
だから私は、
「自分は依存症なんだ」ということを忘れないようにしています。
最後に
もし今、
禁煙したいのに何度も失敗している人がいたら、
どうか自分を責めないでください。
あなたの意志が弱いからではありません。
タバコは、それほど依存性が強いものです。
実際、私はギャンブル依存症を克服したあとでも、
禁煙には何年も苦しみました。
だからこそ、
失敗してしまう苦しさも、
「もう無理だ」と思ってしまう気持ちも、
痛いほどわかります。
でも、一つだけ伝えたいことがあります。
失敗した回数は、挑戦した回数でもあります。
私は禁煙外来に3回失敗しました。
何度も「もう諦めよう」と思いました。
それでも挑戦をやめなかったから、今があります。
依存症の回復は、
一直線ではありません。
立ち止まる日もあります。
後戻りしそうになる日もあります。
それでも、
昨日より今日、
今日より明日と、
少しずつ依存から距離を取れれば、それは立派な前進です。
焦らなくて大丈夫です。
自分を責めるよりも、
「今日も吸わずにいられた」「今日は一本少なかった」
そんな小さな一歩を認めてあげてください。
その積み重ねが、
数年後には「あの頃の自分には戻りたくない」と思える未来につながります。
私もまだ回復の途中です。
だからこれからも、一緒に少しずつ前へ進んでいきましょう。
