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日記「制作中の音楽」

今日は県知事選挙の投票に行き、靴を買い、絵を描いた。

いつも3〜5曲くらいを延々とリピートでかけながら絵を描いている。ランダムで流していると新しい音楽を聴くことに集中が持っていかれて流れが中断されてしまうので、ぐるぐると同じグループを繰り返すのが性に合っている。

今日は無性にSMAPの「SHAKE」を聴きたくなったのだがこれがやはりサブスクには存在せず、どうしようかと思った結果、「SHAKE」の作曲家である小森田実氏の曲である「恋する瞳」をかけていた。
この曲は「SHAKE」の元ネタで、大体同じメロディーである。しかしこの曲を聴いてどうしようもなく思うのは、歌詞の重要性だ。
「SHAKE」のサビ、「シェイクシェイク ブギーな胸騒ぎ チョーベリベリ最高ヒッピハッピシェイク」という意味不明な箇所。
これが「恋する瞳」だと「ロマンチックチック その瞳 見つめていると泣けるほど」となる。

聴き比べると瞭然だが、明らかに「SHAKE」の意味不明な歌詞の方が良い。後者は、どことなく間延びした感じがある。一音に一文字という結びつきがはっきりしすぎるのがその原因のように思う。この曲の「見つめていると泣けるほど」の12文字の箇所に、SMAPは「チョーベリベリ最高ヒッピハッピシェイク」と歌う。情報量としてはほとんど0に近いが、音節が細かく切れることによって、ヒッピハッピシェイク感が演出されている。トートロジーでしかないが、「ヒッピハッピシェイク」という音が、「ヒッピハッピシェイク」を表現している。そしてその感覚は「恋する瞳」の歌詞と比較することによって強化される。これが正しい聴き方なのかも。
調べたら「SHAKE」の作詞家である森浩美氏は、ブラックビスケッツの「Timing」の歌詞も手がけているらしい。「Timing」も一時期絵を描いている時にヘビーローテーションしていた曲なので、森浩美作詞の曲はなにか琴線に触れるものがあるのかも知れない。この曲はサビの「まわれまわる」という部分が「まわるまわる」ではないのがオシャレだ。一文字違うことで、歌詞とメロディーの繰り返しは単なるそれではなく螺旋階段のように上昇しながらまわる閉じない動きとなる。
あとは好きな歌詞といえばやはり井上陽水作詞の「アジアの純真」のサビ「地図の黄河に 星座を 全部 浮かべて ピュアなハートが 誰かに めぐり会えそうに流されて行く 未来の方へ」という部分。意味が分かりそうでわからない。意味のある地面に着地しようとした瞬間、また無意味の虚空へ浮かび上がってしまう。あるいは「めぐり会えそうに流されていく」ような歌詞。

あらためて書き出してみると僕は単に意味不明な歌詞が好きなだけなのかも知れない。

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