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減税の話をするときに財源の話をしちゃだめ。ましてガソリン税には

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与野党がガソリン減税に合意しましたが、与党は「代替財源」を求めています。たぶん立憲民主党もそうじゃないかな。減税で税収が減るんだから、その分をどこかから持ってきて埋めなくちゃならないって考えるのは、自然と言えば自然ですが、実はいくつかの意味でめちゃくちゃにおかしい。特にガソリン暫定税率の話はめちゃくちゃです。

ガソリン減税より重要な消費税減税も少しずつ議論されていますが、参院選の公約に食料品にかかる消費税の時限的減税(最大2年)を掲げた立憲民主党は「国債に頼らない」と明言して、これを代替財源で賄うことを主張しています。頭がおかしいと思います。自民党も消費税減税となったら「財源財源」って言うでしょうね。でも、それは完全に間違ってます。

先に原則を書いておきます。減税に「代替財源」を求めてはいけません。代替財源って、要するに何か別の歳出を削ることです。でも、それでは単なる予算の付け替えだから、経済規模を拡大させません。それでは経済効果は小さい。減税の目的は可処分所得を増やすことと同時に経済規模を拡大させることです。そのためには国の歳出を増やさなくてはなりません。本当に足りないなら、代替財源を求めるのではなく、赤字国債を発行するんですよ。それが当然です。

国の「財源」は主に税収と赤字国債などの国債です。税は財源ではないという主張もありますが、現に税収は使ってるので主要財源です。経済が活性化すれば税収は増えます。今は毎年過去最高の税収を更新しています。2023年から2024年で税収は3兆円増えてます。その分だけ「財源」は勝手に増えてるわけです。もうひとつが赤字国債や建設国債。「赤字」っていうと人聞きが悪いですが、国の財源です。国債は歳入から歳出を引くと8兆円くらい。だから、税収と国債を合わせると毎年10兆くらい増えてるわけです。

そこでガソリン減税の話ですが、そもそもガソリンにかかってる税金って何か。もともとは道路特定財源で、道路の整備や維持管理に使う財源だったんですよ。これは受益者負担の考え方で、そもそもそれがいいかどうかはさておき、筋は通ってます。ところが2009年にこれが一般財源化されたから、もう道路に使う税じゃなくて、ほかの税と同じです。すると、どうして自動車を持ってる人だけが余計な税を負担しなくちゃならないか、全然わかんないですよね。典型的な不公平税だと思います。

その不公平な税の暫定税率だけをやめましょうっていう話です。正確には暫定税率は2010年に恒久化されて「特例税率」なりました。ほら、財務省のやり口がわかるじゃないですか。まず道路特定財源としてガソリン税を導入して、さらにそれに暫定税率を乗せました。暫定なのにずっと廃止せず、それを恒久化してしまいました。その前に道路特定財源を一般財源にしてしまいました。そもそも道路特定財源が要らなくなったから一般財源にしたわけですよ。要らないならガソリン税を廃止するのが筋だったはずです。そして、暫定の約束を反故にして恒久化したけど、そもそも筋が通らない税のそのまた筋が通らない恒久化です。

ちなみに、道路特定財源を廃止して一般財源化したのは麻生政権、暫定税率を特例税率として恒久化したのは民主党政権。ただし、道路特定財源の一般財源化と暫定税率の恒久化を強く主張していたのは財務省です。この話は2008年の福田康夫政権から始まってるらしく、民主党が暫定税率廃止を主張したのに対抗して自公政権が一般財源化し、民主党は政権を取ったら暫定税率を恒久化してしまったという茶番のようです。結局、実現したのはまさに財務省の筋書きなんですよ。

財務省は一度獲得した税は絶対に手放そうとしません。時限的な税を恒久化するのは常套手段です。時限的な「悪税」だった復興所得税がいつの間にか森林環境税になったのもそれです。税だけじゃなくて、財務省は自賠責保険の積立金から一般会計に流用したお金を返そうとせず、それが6000億残ってます。そのせいで(そのせいだけじゃないと言いますが)自賠責保険料が値上げされました。たかだか6000億が返せないはずはないじゃないですか。財務省は「守銭奴」なんですよ。おっと、話が少し逸れました。

ガソリン暫定税率の廃止に必要なのは年間1-2兆円です。そんなのは赤字国債を増やさなくたって、税収の自然増だけで賄えてしまいます。ことこの問題に関する限り、そもそも代替財源なんか必要ないんですよ。国は儲けすぎています。明らかに国民から取りすぎている。それは国民に還元するべきものです。たかだか1-2兆円に代替財源を求めるのは守銭奴とその仲間だけです。

ガソリン暫定税率だけじゃなく、ほかにももっと減税したらさすがに代替財源が要るだろうって思うかもしれませんが、経済規模を拡大するためには国債を増やすのが正しい。この話はまた別の記事で。

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