JW787 日本武尊帰還
【筑紫再征編】エピソード42 日本武尊帰還
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦97年、皇紀757年(景行天皇27)。
日本武尊(以下、タケル)の一行は、国中(今の奈良盆地)に向けて進んでいた。

タケル(16)「して、ここは、何処なのだ?」
もち「柏の済やじ。」
ナッカ「淀川の河口付近っすよ。」



タケル(16)「もう、そんな処まで来たのか?」
弟彦「それに、いつから船路となったのです?」
よっちゃん「左様。前回は、山に登っておったのですぞ?」
もち「前回までは、鳥取県の伝承。今回からは『日本書紀』の記述なんや。仕方なか。」

たけし「ところで・・・。」
もち「なんや?」
たけし「柏の済という呼び方は、正しくないと思うのですが・・・。」
タケル(16)「どういうことだ?」
たけし「柏の済という地名は、十六代目の仁徳天皇の御世に名付けられるんですよ。ですから、私たちの時代には、柏の済なんて言い方はしてないんです。」
チヂオ「では、どう呼べば、良いのです?」
疾風「モォォ!」
田子「ふむ。難波の済にしよう!・・・と申しておりまする。」
タケル(16)「そうしようぞ! 素直に申せば、名など、どうでも良い!」

するとそこに、二人の民がやって来た。
民(い)「皇子! お初にお目にかかります。『ビルボ』と、お呼びください。」
民(ろ)「我については『フロド』と、お呼びください。」
タケル(16)「う・・・うむ。して、何用で参ったのだ?」
ビルボ「荒ぶる神が、暴れてはるんです。」
フロド「毒気を放ち、道行く人を苦しめ、禍の基となってるんですわ。」
チヂオ「要するに、退治てくれと?」
ビルボ「その通りです。」
タケル(16)「わかった。退治てやろうぞ!」
そこに、荒ぶる神が現れた。
荒ぶる神「紙面の都合で、出てやったぞ!」
タケル(16)「では、覚悟ぉぉ!」
ザシュッ
荒ぶる神「見事じゃぁぁ!! グフッ」
ビルボ・フロド「おおきにぃぃ!」×2
こうして、荒ぶる神を退治した一行は、ついに、国中の纏向日代宮に帰還したのであった。



ちなみに、西暦98年、皇紀758年(景行天皇28)2月1日のことである。
タケル(17)「なっ!? いつの間に、年を越していたのだ?」
驚く「タケル」の面前で、景行天皇こと、大足彦忍代別尊(以下、シロ)が宣う。
シロ「何を驚いておるのじゃ。それよりも、申すことがあろう?」
タケル(17)「はっ。俺は、大王の命によって、ひとたび兵を挙げ、ひたすらに、熊襲の魁帥を討ち、その国を、ことごとく鎮定致しもうした。」
シロ「うむ。」
タケル(17)「西の洲は、もはや、平らかとなり、民は、恙なく暮らしておりまする。」
シロ「うむ。見事なり。」
タケル(17)「また、吉備(今の岡山県と広島県東部)の穴の済の神と、難波の済の神が、共に邪な心を持ち、毒気を放って、道行く人を苦しめ、禍の基となっておりましたゆえ、その悪しき神も、ことごとく討ち滅ぼし、海と陸、二つの路を開きもうした。」
シロ「そうか・・・。熊襲だけでなく、荒ぶる神も滅ぼしたか・・・。さすがは、我が皇子よ!」
タケル(17)「もったいなき言の葉!」
シロ「では、ゆっくりと、疲れを癒すが良い。詳しいことは、夕餉の折に聞こうぞ。」
タケル(17)「はっ。」
こうして、熊襲平定は、無事に完了し、西国は平穏となったのであった。
つづく
