JW1003 懐かしい御仁
【東征帰還編】エピソード9 懐かしい御仁
第十二代天皇、景行天皇の御世。
西暦111年、皇紀771年(景行天皇41)。
ここは、甲斐国(今の山梨県)。

東征をつづける、日本武尊(以下、タケル)一行は、「甲斐の国造」の「甲斐の君の塩海」(以下、塩)と、「速彦の宿禰」の親子が接待する中、この地を巡るのであった。


タケル(30)「ところで、塩よ。」
塩「はっ。」
タケル(30)「案内してもらいたいのだが・・・。」
塩「い・・・何処に?」
タケル(30)「阿倍の臣の武川別こと、ジュニア殿が祭主を務める、大滝神社だ。」



たっちゃん「皇子? 『ジュニア』に会われると?」
タケル(30)「御意。」
武日「じゃっどん、ジュニア殿に会ったなんち伝承は、聞いたこと無いじ。」
タケル(30)「伝承は無いが、ここまで来て、会わぬのは、おかしかろう?」
武日「た・・・確かに・・・。」
たっちゃん「それにしても、懐かしい御仁じゃ。」
タケル(30)「伯父上は、会ったことが有るので?」
たっちゃん「掛け合いは無かったが、エピソード293にて共演しておる。」
ダータケ「四道将軍が出陣したエピソードにござりまするな?」
たっちゃん「左様。」
わかたけ「おお! 伝説の四道将軍! これぞ、ロマン!」
こうして、一行は、オリジナル設定で、大滝神社を目指したのであったが・・・。
タケル(30)「ふむ。松の木の向こうに集落が見えるな・・・。」
速彦「こうして、松向という地名が生まれたんさよぉ。山梨県北杜市の小淵沢町松向に鎮座する、松向諏訪神社の伝承にござんす。」
たっちゃん「広野神社とも呼ばれるようじゃな?」
速彦「御意。」






塩「なお、祭神は、建御名方命、天照大神、大山祇神にござりまするぞ。」
そして、一行は、大滝神社に到着した。
タケル(30)「して、貴殿が、ジュニア殿にござりまするな?」
ジュニア「御意。エピソード329で祭主となり、登場は、エピソード415以来になりまする。」
たっちゃん「ジュニア! 久しぶりじゃのう。」
ジュニア「『たっちゃん』ではないか! 久しいのう・・・。息災のようで、何より・・・。」
たっちゃん「互いに、白髪交じりの齢となったな・・・。」
ジュニア「真・・・月日の流れには、逆らえませぬな。」
武日「して、大滝神社は、何処に鎮座しちょるんや?」
ジュニア「北杜市の小淵沢町上笹尾にござる。祭神は、大国主大神と少彦名命ですぞ。」




わかたけ「して、四道将軍の一人、武渟川別こと『カーケ』様の武働きについて、教えてくださりませ。」
ジュニア「父上の?」
わかたけ「はい!」
ジュニア「それが・・・。」
わかたけ「ん?」
ジュニア「これといった戦も無く、恙なく、甲斐国に辿り着けましたゆえ・・・。」
わかたけ「なんとぉぉ! 無念じゃぁぁ!」
ダータケ「兄上? 嘆き過ぎでは?」
わかたけ「されど、血沸き、肉躍る戦が無くて、何の四道将軍ぞ?」
ジュニア「父上も、同じようなことを申しておりましたな・・・。」
わかたけ「やはり? カーケ様も、お嘆きで在らせられたか・・・。」
ジュニア「たっちゃん?」
たっちゃん「ん?」
ジュニア「吉備(今の岡山県)では、大戦が有ったとか? それを聞かせてやっては?」
たっちゃん「いや、それについては・・・。」
わかたけ「耳にタコが出来るほど、聞いておりまする!」
ジュニア「さ・・・左様か・・・。」
とにもかくにも、ついでに紹介したのであった。
つづく
