見出し画像

かつて日本橋に存在したカフェの話

約3年前、日本橋小伝馬町にイルマン堂というカフェがあった。



高校生の時にInstagramで一目惚れしたのがきっかけで通うようになった、非日常的な珈琲屋。会話も禁止。


最初は友だちと行ったけど、計4回か5回行った中で人と行ったのはそれっきり。


空間・飲食物・音楽・皿・店主のナカムラさん、アルバイトの店員さん、Instagramの文章など、イルマン堂を構成するすべてのものが好きだった。


そんなに近い場所に住んでいたわけではなかったけど、そのカフェだけを目的に年に1度は足を運んでいたと思う。


非現実的なその空間にいるのが好きだった。
その帰りに東京を漫然と歩くのも。


イルマン堂はお客さんが置き手紙をしたくなるくらいには、人々が現実を忘れてただそこにいられる貴重な空間だったと思う。



私が大学生の時、1年間の留学に行く3日前に行ったのが最後の訪問になった。

留学中に閉店していたことを帰国後に知った。


その時の衝撃をずっと引きずったままで、noteを書かずにはいられないほどイルマン堂の亡霊になっている。



最後の訪問では思いがけずテリーヌをサービスしてもらった。


留学中、テリーヌに添えられていたメッセージはスマホの裏側に。ずっと心の支えになっていた。


今でもそのメッセージはとってある。



日本橋小伝馬町にイルマン堂という珈琲屋は確かに存在していた。


小伝馬町駅の壁のどこかが、店の入り口に繋がっていたりはしないかな。


どうか、もう一度あの珈琲屋に行けますように。閉店から3年が経った今でもそう願っている。



いいなと思ったら応援しよう!