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うちの父は、少しずつ愛情の出し方を間違えている。



今回は父の話をします。
お食事中の方はスルーしてください🙇

大便をする時は、必ず報告が入る。
別に言わなくていい。

でも本人は
「腸閉塞になって何度も入院してるから、
心配かけるわけにはいかねーんだ」
と真顔で言う。

オナラ(ガス)はさらにひどい。
なぜかお尻を持ち上げて、人がいる方向へ発射する。
「スムーズに出ないからだ」とのこと。

冬はストーブの前でやることもある。
暖かみで一気に臭いが広がった。



さらにドライブ中の車内では、
「この辺はやたらと硫黄の香りがするなぁ」
とか言い出した。

…一瞬、温泉地?と信じたけど、
よく考えたらただの透かしっ屁だった。

車内は大ブーイング大会となった。



ある日、スーパーのレジに並んでいると、
知らないうちにカゴの中におやつが増えていることがある。

父がこっそり入れていた。

こちらへ向かって、
「内緒にしてて」とポーズを取っていた。

もちろん会計直前で「え?」となるけど、
もう並んでしまっているので何も言えない。



腸閉塞の手術後、退院してきた父は
「俺こんなに痩せた」
と言って、ズボンが全部ブカブカだと軽く自慢しながらサスペンダーをしている。

でも最近、明らかに食べる量が増えていて、少しずつ元に戻ってきている。

それを指摘すると、
「お前らには言われたくない」
とだけ返ってくる。



父は以前ジムに通っていたが、
年金生活になり、
「これからは家で筋トレする」
と言い出した。

リユース店でコツコツ集めた器具たち。
実家の一角は、いつの間にか“プチトレーニング室”になっていた。

最近は私の子どもも筋トレを始め、
その用具を借りてトレーニングしている。



孫のことになると、
春休みに一緒にパークゴルフへ行っては
「あの子は筋がいい」と大絶賛。

完全に孫バカである。

猫にもやりすぎる。
しつこく構いすぎて、毎回噛まれている。

それでも懲りない。
可愛すぎて、もうどうしようもないんだと思う。

なのに夜になると、
猫は父の後ろをついていき、
尻尾を立てて寝室までついていく。



そんな父を見てきたから、
私は「一緒に遊ぶ人」だと思ったことは一度もなかった。


だが、私が入院して、2歳の娘を実家に預けた時。
退院して顔を出した瞬間、目に入ってきた光景は衝撃だった。

父が、孫と普通におままごとをしていた。


あの父が。
遊びに行くと言って、
ホームセンターにしか連れて行かない父が。

あの、オナラの方向を指定する父が。
孫の相手をしていた。

正直、うまく説明できない。


ただ一つ言えるのは、
この人はきっと、これからもずっとこうやって生きていくんだと思う。

最近は、息子がこっそりアルフォートをカゴに入れていたり、
なぜか刺身を紛れ込ませていたりする。



どうやら、その血はしっかり受け継がれているらしい。


愛情の出し方まで、似なくていいのにと思いながら。



#CoinBridge (コインブリッジ)
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