我慢、ではなく受容していきたい組織の話
解決は、ソリューションを駆使して問題そのものに答えを出すこと。
構造を変えて、終わらせること。
一方、解消は、
モヤモヤした状態を取り除いてスッキリさせること。
原因が残っていても、
気持ちが軽くなることはある。
この違いは、
我慢と受容の違いにも少し似ている気がします。
今日は、そんなことを考えてみたいと思います。
1. 組織が大きくなると「我慢」が増える?
会社が成長していくと、必ず変わるものがあります。
・ルールが増える
・配慮が増える
・制限が増える
会社立ち上げ期の経営では、
スピードや自由さが武器になります。
ただ、組織拡大のフェーズに入ると、
「みんなにとって安全かどうか」も重要になってきます。
そのとき、よく出てくる言葉があります。
「会社が大きくなっている証拠だから、我慢しよう」
そうなのかなぁと思いつつ、
最近、少しだけ気持ちが楽になる、そんな向き合い方に気がつきました。
2. 我慢と受容の違い
人間関係のトラブル時に、解決と解消は違う、
という話をすることがありますが、
我慢と受容の関係も同じような感じがします
我慢は、やらされている状態です。
納得していないけど、仕方なく従う。
受容は、自分で選んでいる状態です。
納得しているかどうかよりも、
「自分の意思で引き受けているか」が大きい。
自分たちが会社を大きくすると決めたなら、
その過程で増えるルールや制限も、
“やらされている”ものではないはず。
ただ、本音ではモヤっとすることもあるし、
昔の方が楽だったと思う瞬間もあるでしょう。
それでも、
「自分で望んだ成長だ」と言えるかどうか。
ここの心の持ちようではないかと思います。
3. 経営者も例外ではない
よくある誤解ですが、
制限がかかるのは社員だけではありません。
むしろ経営者の方が大きい。
・言葉の重みが変わる
・感情の出し方に注意が必要になる
・自由度が下がる
会社が“個人の集まり”から
“社会性を持った組織”になっていく過程で、
経営者も「個」から「公」に近づいていきます。
自分自身もそうですが、
経営者には、そもそも組織が合わなくて独立した人も一定います。
ルールが嫌いだった自分が、
ルールを作って従わせている、
これを矛盾と考えるのか、変化・進化と考えるのかで、
我慢か受容かも変わってきそうです。
経営者の悩みの多くは、
このグラデーション(モヤモヤ)の中にある気がしています。
4. 受容できる組織とは何か
では、どうすれば「我慢の組織」にならないのか。
僕が最近考えているのは、
✔ 経営者自身は導入目的を明確に持つ
✔なぜそのルールを作るのかを背景からちゃんと共有する
✔ 経営側も同じ制限を受けること
受容は、納得の積み重ねです。
一方的に「守れ」と言われれば我慢になる。
でも、
「目的のために自ら選んでいる」
「特定の誰かのためではなく会社のためである」
と思えれば、受け入れ方は変わる。
組織づくりは制度設計(ルールを設計すること)だけではなく、
意味の共有だと思っています。
5. それでも揺れながら進む
とはいえ、いつも完璧に受容できるわけではない。
「自由だった頃の方が楽だったな」と思う瞬間もあります。
自分で選んだ道であれば、
我慢ではなく、受容で進める組織でありたい。
無理をしないという意味ではなく、
自分たちで選んだ成長を、自分たちで引き受ける。
その積み重ねが、
たぶん“成熟した組織(個人、経営者)”なんだと思います。
僕自身も、
まだまだ途中ですが。
