見出し画像

ギバーの適性が高い職業

ギバー(giver)とテイカー(taker)は、アメリカの組織心理学者であるアダム・グラント教授が、著書『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』で提唱した概念です。

この概念として、ギバー(giver)とテイカー(taker)のほかに、マッチャ―(matcher)もあります。これらを簡単に説明しますと、世の中の人は、

(a) 他人に何かを与える気質をもつ人(ギバー)
(b) 他人から何かを得ようとする気質の人(テイカー)
(c) (1)と(2)の中間で、何かを与えられたらお返しに何かを与える気質の人(マッチャ―)

の3種類に分けられるというものです。

ただし、人はさまざまな側面を持っていますので、ある面ではギバー、別の面ではテイカー、と異なる側面を持つ場合があります。

また、若い頃はテイカーで年を取るとギバーに変わる場合がありますし、その逆に変わる場合もあります。

そして、この概念が仕事の適性にも関わってきます。

テイカーとマッチャ―は様々な職種でみられますが、ギバーは、特定の職種に多い傾向を感じます。

今回は、それに関する内容です。


■ギバーが向いている職種

□ホランドの職業選択理論

ギバーが向いている職種を考える前に、まず職業を適性で分類する必要があります。

これを分類したものとして、ホランドの職業選択理論(RIASECモデル)があります。

ホランドの職業選択理論では、人の性格を、現実的・研究的・芸術的・社会的・企業的・慣習的、の6つのパーソナリティ・タイプに分けます。
このパーソナリティ・タイプの概要を取り上げます。

(1) 現実的(Realistic):機械の操作など、現実と向き合う仕事が適している人
(2) 研究的(Investigative):研究したり物事を深く掘り下げる仕事が適している人
(3) 芸術的(Artistic):芸術など、自由で創造的な仕事が適している人
(4) 社会的(Social):教育や介護など、他者にサービスする仕事が適している人
(5) 企業的(Enterprising):目標を定め他者と交渉するような仕事が適している人
(6) 慣習的(Conventional):簿記や事務など、体系的な仕事が適している人

そして、この(1)~(6)を六角形で表すと、下図のようになります。

ホランドの六角形

たとえば(5)の企業的と(2)の研究的のように、対角線上のタイプ同士は相反する傾向があります。

また(5)の企業的と(6)の慣習的のように、両隣の2つのタイプとは親和性が高い傾向があります。

□ギバーの適性

私は専門学校で、就職課の責任者として就職相談を行っていました。

ここから先は、その経験を基にしています。

ギバーは、人に何かを与える性質があるため、人に教えたり、人にサービスするなど、人と関わる職種が、適性が高いように感じます。

つまり、(4)の社会的が該当します。

また公務員も、適性が高いように思います。

私がこれまで接してきた地方公務員の人には、何か揉め事があるとそれに加わろうとする人(関西ではそれを、いっちょ噛みといいます)を見かけました。

公務員で生活が安定しているから、他人の揉め事に取り組める余裕があるということでしょう。いっちょ噛みの人も、自分は得することがない活動をしていることから、ギバーといえるでしょう。

いいなと思ったら応援しよう!

木村宏一 お心遣いありがとうございます。この記事への反響としても、受け止めさせていただきます。