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「父親になるまで知らなかった。妊娠・出産は想像の100倍壮絶だった話」


~不妊治療寸前から始まった、夫婦の10か月の記録~

はじめに

これから出産を迎えるパパに読んでいただきたい。

「子どもが欲しい」と思ってから始まった夫婦の挑戦

* 妊活開始
* 周囲からの様々なアドバイス
* 排卵日だけではダメと言われた話
* サプリや逆立ち説まで飛び出したこと
* 正解がわからない妊活の日々


妊活中の皆さん。

周りからのアドバイス、多すぎませんか?

「排卵日だけじゃダメだよ」
「前後3日が勝負」
「葉酸飲んでる?」
「逆立ちするといいらしいよ」

いや、最後のやつ本当か?

そんなツッコミを何度入れたかわかりません。

私たち夫婦も同じでした。

そして、不妊治療を予約した直後に妊娠が発覚し、その後待っていたのは想像を遥かに超える妊娠生活と壮絶な出産でした。

この記事では、

* 妊活中に感じた不安
* 妊娠発覚の瞬間
* 父親になる実感
* 出産当日のリアル
* 立ち会い出産で人生観が変わった話

を、夫目線で包み隠さずお話しします。

特にこれからパパになる男性にはぜひ読んでほしい。

なぜなら私はこの日を境に、妻を見る目が180度変わったからです。

では、あの日の話を始めます。



第1章

不妊治療を決意したその矢先、人生が変わった


結婚してしばらく経ち、

「そろそろ子ども欲しいね」

という話になりました。

とはいえ最初は楽観的。

そのうちできるだろう。

そんな感じでした。

しかし現実はそう甘くありません。

気づけば数か月。

何も起きない。

すると周囲から始まるアドバイス祭り。

まるで妊活コンサルタントの大商談会です。

「排卵日に合わせろ」

「排卵日の前日がいい」

「いや前々日」

「葉酸飲んでる?」

「体を温めろ」

「逆立ちするといいらしい」

・・・。

最後の人だけ都市伝説を持ち込んできました。

もちろん全部善意です。

ありがたい。

でも情報量が多すぎる。

気づけば夫婦でスマホを見ながら

「結局どれが正解なんだ?」

状態。

期待しては落ち込み。

また期待しては落ち込み。

そんな日々でした。

そしてある日。

妻が言いました。

「不妊治療の病院、予約したよ」

その言葉を聞いた時、

正直ホッとした気持ちと不安な気持ちが半々でした。

これで前に進める。

でも本当に大丈夫だろうか。

そんな複雑な気持ち。

ところが。

人生は時々ドラマよりドラマチックです。

病院の予約日を迎える前。

まさかの出来事が起こります。

その日、夫婦の人生が一気に変わりました。



次章予告

不妊治療を予約した私たちに起きた奇跡。

そして初めて見た”あの写真”で、父親になる実感が少しずつ芽生え始めます。



第2章

エコー写真1枚で世界の見え方が変わった


妊娠検査薬。

陽性。

最初は信じられませんでした。

本当に?

本当に?

説明書を3回読みました。

たぶん人生で一番説明書を真面目に読んだ瞬間です。

妻も私も半信半疑。

病院で正式に確認できて初めて

「本当に妊娠してるんだ」

と実感しました。

とはいえ、

父親になる実感はゼロ。

本当にゼロです。

男性なら共感してくれると思います。

だって自分のお腹は何も変わらない。

昨日と今日で変化なし。

体重だけは増えてるけど。

しかし。

病院で見たエコー写真。

あれは不思議でした。

正直、最初は何が映っているのかわからない。

医師の説明がなければ

「これは月面写真ですか?」

と言っていたかもしれません。

でも、

そこに確かに命がいた。

その瞬間から少しずつ変わり始めます。

赤ちゃんは順調かな。

元気かな。

妻は大丈夫かな。

そんなことを考える時間が増えていきました。

そして何より、

妻の体にはこれから大きな変化が起きていきます。

まだ私はその大変さを理解していませんでした。

本当の意味で理解するのは、

ずっと後のことになります。



次章予告

父親になる実感なんてないと思っていた私。

ところが数か月後、気づけば自分でも笑ってしまうほど変化していました。



第3章

気づけばベビー用品売り場ばかり見ていた

人は変わる。


本当に変わる。

その証拠に私は以前、

ベビーカー売り場なんて素通りしていました。

ところが妊娠してから数か月。

気づけばショッピングモールで

ベビーカーを凝視。

チャイルドシートを比較。

おもちゃコーナーを巡回。

完全に別人です。

以前の自分なら

家電コーナー直行でした。

今は違います。

ベビーベッド。

哺乳瓶。

抱っこ紐。

謎のアイテム。

聞いたこともないメーカー。

世界が一気にベビー用品で埋め尽くされました。

妻も産休に入り、

我が家の会話はほぼ赤ちゃん中心。

休日の予定も

「どこ行く?」

ではなく

「ベビーカー見に行く?」

になります。

そして不思議なことに、

それが楽しい。

まだ会ったこともないのに、

その子のための準備をしている。

今思うとあの時間は本当に幸せでした。

しかし。

そんな穏やかな日々の中で、

出産予定日は確実に近づいていました。

私はまだ知りません。

数か月後、

手が限界になるほどテニスボールを握り続けることになるなんて。

そして、

人生で最も無力感を味わう夜が待っているなんて。



第4章

「まだ先だと思っていた」臨月は突然やってきた

妊娠って10か月あるじゃないですか。
だから勝手に思っていました。

「まだまだ先だな」

と。

でも今振り返ると、

あの10か月は新型スマホの発売サイクルより早かった気がします。

気づいたら安定期。

気づいたら性別判明。

気づいたら産休。

気づいたら臨月。

いや、早すぎるだろ。

特に妻の産休に入ってからは時間が加速したように感じました。

平日は仕事。

休日はベビー用品探し。

チャイルドシートの取り付け確認。

ベビーベッド組み立て。

名前候補会議。

毎週何かしらやっていたら、あっという間でした。

そして迎えた臨月。

出産予定日まであとわずか。

ここまで来ると、さすがの私も少し緊張していました。

なぜなら、

出産について調べれば調べるほど怖くなってくるからです。

ネットを見る。

怖い。

SNSを見る。

もっと怖い。

動画を見る。

さらに怖い。

最終的に

「もう見ない方がいいのでは?」

という結論に達しました。

そんな中で一つだけ何度も見かける情報がありました。

それが

テニスボール。

いや意味がわからない。

出産の準備を調べているのに、

なぜテニスボール?

出産じゃなくてウィンブルドンでも始まるのか?

最初はそう思いました。

しかし調べると、

陣痛中に腰やお尻付近を押してあげると楽になるらしい。

しかも経験者の方々が口を揃えて言う。

「テニスボールは持っていけ」

そんなに言うならと、

私は半信半疑でテニスボールを準備しました。

この時はまだ知りません。

そのボールが後に私の相棒になることを。

そして手の筋肉を破壊することを。

そんなある日。

予定日も近づき、

いつ呼ばれてもいいように会社にも話をしていました。

スマホの着信音にも敏感になります。

通知が鳴るだけでドキッとする。

トイレにいてもスマホを持つ。

風呂にも近くに置く。

完全に待機モードです。

でも、

心のどこかでは思っていました。

「予定日まではまだ少しあるしな」

「きっともう少し先だろう」

と。

甘かった。

本当に甘かった。

ある日、

妻が言いました。

「なんか少し水っぽい気がする」

最初は夫婦そろって

「気のせいかな?」

程度でした。

量も本当にわずか。

ネットで調べると、

破水の場合もあるし違う場合もある。

結局よくわからない。

こういう時のネット検索って、

安心したいのに逆に不安が増えるんですよね。

そして病院へ電話。

助産師さんから言われました。

「念のため来てください」

念のため。

この言葉が後に大きな意味を持ちます。

病院で検査。

待合室で待つ私たち。

私はまだ呑気でした。

たぶん違うだろう。

今日は帰るんじゃないかな。

そんなことを思っていました。

そして診察結果。

先生が一言。

「破水ですね」

・・・。

えっ?

破水?

あの破水?

ドラマで見るやつ?

心の準備ゼロ。

理解が追いつかない。

そして続けて言われます。

「このまま入院になります」

えっ?

今日?

今から?

帰らないの?

頭の中が完全にパニックです。

予定日まではまだ少しある。

出産はもう少し先。

勝手にそう思っていた私たち。

でも赤ちゃんは違ったようです。

こうして私たちは、

想定外の形で出産当日へのカウントダウンを迎えることになりました。

しかし本当の試練はまだ始まっていませんでした。

なぜなら、

破水したのに陣痛が来なかったからです。

そして翌日。

私たちは人生で最も長い夜へ突入していくことになります。



第5章

破水。そしてそのまま入院。想定外のスタート


「破水ですね」

先生のその一言で、

我が家の平和な日常は終了しました。

数分前まで

「帰りに何か食べて帰ろうか」

なんて話していたのに、

気づけば入院決定です。

人生、何が起こるかわかりません。

病院のベッドに横になる妻。

その横でソワソワする私。

落ち着きなく歩き回る姿は完全に動物園のサルでした。

しかし問題が発生します。

破水したのに陣痛が来ない。

来ない。

本当に来ない。

待てど暮らせど来ない。

私なんて途中から

「赤ちゃん、道わかんなくなった?」

と思い始めていました。

もちろんそんなわけありません。

すると先生から説明がありました。

このまま陣痛が来なければ、

翌日は陣痛促進剤を使うとのこと。

陣痛促進剤。

なんか強そう。

名前からして強そう。

ゲームなら間違いなくレアアイテムです。

私は軽く考えていました。

陣痛を起こす薬でしょ?

つまり自然に来る陣痛を少し手伝う感じかな?

そんなイメージ。

ところが後で知ることになります。

全然違いました。

翌朝。

促進剤スタート。

病院の空気が一気に変わります。

私も付き添いのため仕事を休んでいました。

なぜなら、

この日のために秘密兵器を持参していたからです。

そう。

テニスボール。

数週間前からネットで学んだ、

出産界の最強サポートアイテム。

私はポケットから取り出しました。

テニスボールを。

まるで伝説の勇者が聖剣を抜くように。

しかし現実は違います。

勇者ではありません。

ただの会社員です。

そして数十分後。

陣痛が始まりました。

最初は

「あ、来たかも」

くらい。

まだ余裕がある。

会話もできる。

ところが徐々に表情が変わる妻。

そして助産師さん。

「痛くなったら押してあげてくださいね」

ついに出番です。

私はテニスボールを構えました。

そして教わった位置、

お尻の上あたりを全力で押します。

グググググッ!!

人生でこんなに本気でテニスボールを押したことはありません。

テニス経験ゼロなのに。

すると妻。

「楽!!」

えっ。

そんなに?

そんなに違うの?

私は一気に調子に乗りました。

これは俺にしかできない仕事だ。

俺にも役割がある。

よし任せろ。

押す。

押す。

ひたすら押す。

押すたびに

「ありがとう」

と言われる。

正直ちょっと嬉しい。

人生でこんなに必要とされたことあっただろうか。

ところが。

陣痛はどんどん強くなっていきます。

5分おき。

また5分後。

また5分後。

終わらない。

テレビだと、

「痛いー!!」



「生まれましたー!!」

ですよね?

違いました。

全然違いました。

痛い。

痛い。

痛い。

痛い。

痛い。

永遠に痛い。

夕方。

まだ生まれません。

19時。

まだ生まれません。

20時。

まだ生まれません。

21時。

まだ生まれません。

私は気づきました。

手が終わっていることに。

パンパンです。

腕も肩も悲鳴を上げています。

握力なんてとっくに旅立ちました。

そしてここで、

人生最大級の愚かな判断をします。

「少し力を弱めてもバレないんじゃないか?」

人は疲れると馬鹿になります。

私は証明しました。

陣痛到来。

私は力を弱める。

すると。

「いっっっったああああああ!!」

妻の絶叫。

病院中に響き渡るレベル。

秒でバレました。

私は心の中で土下座しました。

ごめんなさい。

本当にごめんなさい。

二度と手を抜きません。

そこから再び全力。

握力を犠牲にしてでも押す。

テニスボールと一体化する勢いで押す。

もはや私も妻も限界です。

しかしこの時の私はまだ知りませんでした。

本当の戦いはここからだということを。

そして、

自分がどれだけ無力なのかを思い知ることになることを。

気づけば時計は22時近く。

長い長い陣痛との戦いの末、

ついに助産師さんが言いました。

「分娩室へ移動しましょう」

私はホッとしました。

やっとだ。

やっと終わる。

そう思いました。

・・・

もちろん終わりません。

ここからが本番でした。



第6章

TVの出産シーンは嘘だった。終わらない陣痛との戦い


分娩室へ移動。

その言葉を聞いた時の私は、

正直ホッとしていました。

ようやくだ。

ついにゴールだ。

長かった。

本当に長かった。

これであと少し頑張れば赤ちゃんが産まれる。

そんな風に思っていました。

・・・

甘かった。

激甘でした。

練乳レベルでした。

TVドラマや映画の出産シーンってあるじゃないですか。

妊婦さんが

「痛いー!!」

って叫んで、

病院に運ばれて、

数分後には

「おぎゃあああ!」

って赤ちゃん誕生。

私の脳内イメージも完全にそれでした。

しかし現実は違います。

全然違います。

むしろ別競技です。

分娩室に入った妻。

助産師さんから

「はい、いきんで!」

の声。

妻も必死に力を振り絞ります。

そして終わる。

かと思ったら、

終わらない。

また陣痛。

またいきむ。

また陣痛。

またいきむ。

エンドレス。

無限ループです。

私は途中から

「これ本当に人類みんな経験してるの?」

と思い始めました。

全国のお母さん達、

すごすぎませんか?

こんなのレベル100のボス戦ですよ。

しかも回復アイテムなし。

セーブポイントなし。

途中離脱不可。

私は隣で手を握るだけ。

ただそれだけ。

本当にそれだけ。

人生でここまで役に立たないと思ったことはありません。

妻は命がけ。

私は応援係。

完全に戦力外です。

助産師さん達は忙しく動いています。

先生も来ています。

私はというと、

邪魔にならない場所を探して少し移動。

そしてまた手を握る。

存在価値、

ほぼ加湿器です。

しかし妻は違いました。

数時間にわたる陣痛。

促進剤。

疲労。

睡眠不足。

すべてを抱えながら必死に頑張っています。

その姿を見ているだけで胸が苦しくなりました。

途中、

妻が小さな声で言いました。

「もう無理かも・・・」

私は慌てて励まします。

「大丈夫!」

「頑張れ!」

「あと少し!」

・・・

いや、

何の根拠もありません。

あと少しかどうかも知らない。

完全に精神論です。

でも何か言わなきゃと思ったんです。

だって本当に何もできないんですから。

そして時間が経つにつれ、

妻の体力はどんどん削られていきました。

顔色も変わっていく。

声も小さくなる。

目もうつろ。

さすがの私も笑えなくなってきました。

赤ちゃんが心配。

もちろんそれもありました。

でも正直に言います。

この時の私は、

赤ちゃんより妻のことしか見えていませんでした。

苦しそうな妻。

疲れ切った妻。

それでも頑張る妻。

見ていて本当に辛かった。

代われるなら代わりたい。

でも代われない。

何もできない。

こんなに無力なことある?

人生で初めてそう思いました。

すると、

助産師さん達の雰囲気が少し変わりました。

何か相談している。

先生も来る。

私は急にソワソワ。

ドラマならこの辺で不穏な音楽が流れます。

そして説明がありました。

「吸引分娩に切り替えます」

吸引分娩。

事前に聞いたことはありました。

でも実際に自分達が経験するとは思っていませんでした。

妻はもう限界寸前。

それでも最後の力を振り絞ろうとしています。

私はただ手を握る。

そして思っていました。

ありがとう。

ごめん。

頑張って。

ありがとう。

ごめん。

頑張って。

頭の中はそればかりでした。

気づけば涙が出そうになっていました。

そして次の瞬間。

私は人生で忘れられない光景を見ることになります。

・・・

いや、

正確には見ていません。

なぜなら。

次に起きた出来事が早すぎたからです。

本当に一瞬でした。

そして私は、

人生で一番間抜けな言葉を口にすることになります。

「えっ?」

「えっ???」

「いつ産まれたの???」



第7章

「えっ?いつ産まれたの?」その瞬間、私が泣いた本当の理由


「吸引分娩に切り替えます」

先生のその言葉から、

正直あまり記憶がありません。

それくらい妻の様子ばかり見ていました。

汗だく。

ボロボロ。

何時間も続いた陣痛。

限界まで削られた体力。

それでも必死に頑張る妻。

私は手を握ることしかできません。

何かしてあげたい。

代わってあげたい。

でも何もできない。

人生最大の無力感でした。

そして、

その瞬間は突然やってきました。

助産師さん達が慌ただしく動きます。

先生も何か声を掛けています。

私も緊張して見守ります。

次の瞬間。

・・・

助産師さんが赤ちゃんを抱いていました。

えっ?

えっ???

えっ?????

いつ産まれたの???

本当にそう思いました。

いや、

出産の瞬間を見てませんでした。

頭が全然追いついていませんでした。

さっきまで妻を見ていた。

気づいたら赤ちゃんがいる。

まるで手品です。

人生最大のマジックショーでした。

助産師さんから

「抱っこしてみますか?」

と言われます。

もちろんです。

ぜひお願いします。

生まれて初めて抱く我が子。

恐る恐る腕の中へ。

軽い。

小さい。

柔らかい。

そして、

思ったより髪の毛あるな。

それが第一印象でした。

感動しろよ。

と今なら思います。

でも本当にそう思ったんです。

そしてその直後。

私は泣いていました。

と言いたいところですが。

もっと前から泣いてました。

産まれた事に気づく前から。

ボロボロ泣いていました。

顔はぐしゃぐしゃ。

目は真っ赤。

鼻水もたぶん出ていました。

傍から見たらこう見えたと思います。

「感動して泣いているお父さん」

たぶん100人中100人そう思います。

でも違うんです。

本当に違うんです。

もちろん赤ちゃんが生まれて嬉しい。

それもあります。

でもその時の私の涙の理由は、

ほぼ100%妻でした。

ずっと見ていました。

何時間も。

陣痛に耐える姿。

苦しむ姿。(ここでは目頭が熱くなってます)

体力を削られる姿。(涙腺決壊)

限界まで頑張る姿。(鼻水解放)

そして最後まで諦めなかった姿。

全部見ていました。

だから赤ちゃんを抱いた瞬間、

頭の中に浮かんだのは妻のことでした。

すごい。

本当にすごい。

よく頑張ったね。

痛かったね。

ありがとう。

ごめん。

お疲れ様。

いろんな感情が一気に押し寄せてきました。

私は妊娠もできません。

出産もできません。

陣痛の痛みもわかりません。

どれだけ辛いのかも想像しかできません。

でも一つだけわかったことがあります。

出産って、

命がけです。

本当に命がけなんです。

テレビでは数分。

ドラマでは1話。

でも現実は違う。

何時間も痛みに耐え、

体力を削り、

命をかけて新しい命を産む。

私はその現場を初めて目の前で見ました。

そして思いました。

世の中のお母さん達、

全員すごすぎるだろ。

人類最強じゃないか。

少なくとも私はそう思いました。

そしてもう一つ。

全国の男性に言いたいことがあります。

これから父親になる人。

立ち会い出産できる環境なら、

絶対に立ち会ってほしい。

仕事が忙しいとか。

恥ずかしいとか。

血が苦手とか。

いろいろあると思います。

でも一度でいい。

妻が命がけで頑張る姿を見てほしい。

あの日の光景は、

一生忘れません。

たぶん死ぬまで忘れません。

今後もし妻に腹が立つことがあったら。

夫婦喧嘩をしたら。

理不尽だなと思ったら。

私はあの日を思い出します。

分娩室で戦っていた妻を。

ボロボロになりながら頑張っていた妻を。

そうすると不思議なんです。

少し優しくなれるんです。

あの日、

私は父親になりました。

でもそれ以上に、

妻の偉大さを知りました。

それが私にとって、

本当の出産の日だったのかもしれません。



第8章

感動の出産。しかし本当の戦いはここからだった


無事に出産を終えた私たち。

正直、

「これで一安心だ」

と思っていました。

世の中のお父さん達。

もし過去の自分に会えるなら伝えたい。

甘い。

甘すぎる。

練乳どころじゃない。

パフェにハチミツをかけたレベルで甘い。

出産はゴールではありません。

スタートです。

しかもフライングスタートです。

まず寝れない。

本当に寝れない。

夜中。

赤ちゃんが泣く。

ミルク。

オムツ。

寝る。

また泣く。

ミルク。

オムツ。

寝る。

また泣く。

えっ?

さっき寝たよね?

というレベル。

赤ちゃんの体内時計と大人の体内時計は別の生き物です。

さらに驚いたのが妻でした。

出産という超大型イベントを終えたばかりなのに、

休む暇もなく育児が始まる。

あれだけの戦いを終えた直後です。

普通なら有給3か月欲しい。

私なら確実に寝込みます。

しかし妻は違いました。

フラフラになりながらも赤ちゃんのお世話をしていました。

改めて思いました。

母親って本当にすごい。

私はと言うと、

抱っこ係。

ミルク係。

オムツ係。

ゲップ係。

そして、

寝落ち係。

夜中の授乳中、

「大丈夫?」

と声を掛けた次の瞬間、

自分が寝ている

本当に申し訳ない。

でも眠かった。

本当に眠かった。

全国のお父さん達なら共感してくれると思います。

たぶん。

いや怒られるかもしれません。

そして気づけば、

赤ちゃんはどんどん成長していきました。

首がすわる。

寝返りする。

ハイハイする。

つかまり立ちする。

歩く。

親は毎日見ているから気づきにくい。

でも写真を見返すと驚きます。

こんなに小さかったのか。

こんなに成長したのか。

泣きながら抱っこしていた日々も、

今では少し懐かしく感じます。

そして、

私たちは次の大きな壁にぶつかります。

そう。

保育園です。

当時の私は知りませんでした。

保育園選びが、

まさか人生でここまで悩む問題になるとは。

兄弟別園。

送迎問題。

謎ルール。

そして想像を超える出来事の数々。

育児が少し落ち着いたと思った頃、

私たち家族は新たな戦場へ向かうことになります。

その話はまた別の記事で。

ただ一つだけ言えることがあります。

妊娠も。

出産も。

育児も。

思い通りにはいきません。

でも、

だからこそ面白い。

そして振り返った時、

全部が大切な思い出になります。

この記事が、

これから妊活を始める方。

妊娠中のご夫婦。

出産を控えているご家族。

そんな誰かの不安を少しでも軽くできたなら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、

本当にありがとうございました。

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