「酔歌」提灯、ご紹介。
2021年8月14日
ソファに寝転んでたら、額にぽつっ。
連日の大雨、修理したのにまた天井の雨漏りか、真上のエアコンからか…。
築40年のアパートなので、台所には「火の用心」、いつのものかもわからない茶色いシールが貼りついている。昔は赤提灯をかざして火の用心って夜回りしてたのよね。
配信をご覧いただいてる皆さんには先々週に初披露したんだけど、最近、実はうちに本物の赤提灯が仲間入りした。
「酔歌」提灯じゃ〜〜〜!!!
毎週日曜夜20時からの私のおなじみ生配信「酔歌、大塚茉莉子」の看板提灯ですっ。どう?かっこいいじゃろ。(写真見て)
一ヶ月くらい前に横浜のデパートの駄菓子屋をうろうろしていたら、目に入ったのはホッピーの赤提灯。んっ、これ酔歌て書き直して配信に使えないかな…餅は餅屋、提灯は提灯屋、そうだ提灯屋でオリジナルをつくってもらおう!
ということで次の日の午後、浅草の老舗中の老舗、江戸手描提灯屋、「山崎屋源七提灯店」さんの戸口に立っている私でありました。
創業300年だよ、なんか大名みたいな人とかさ、将軍御用達の和菓子屋さんとか歌舞伎の大御所とかがきっと常連さんでさ、私なんかが入っていいのだろうか… さっと入り込んだ私でありました。
東京って素晴らしいよ。
出迎えてくれたのは山崎屋八代目のご主人(名詞に八世って書いてあった、かっこいい)。かくかくの理由でこんなふうに使いたいんですけどと言うと、にこにこ丁寧に提灯の材料やサイズ、文字の種類などについて教えてくださった。
実物に職人さんの手描きってだけでありがたいのに、文字の種類の紹介で紙に酔歌の綺麗すぎる試し描きまでしてくださった。
千社札の書体の江戸文字を始め、流麗な女性らしい書体やらいろいろ見せていただいたんだけど(全然書体の名前覚えられてない)結局、勘亭流と呼ばれる歌舞伎文字にしました。
なんでも千客万来を願って、内へ内へと丸く入る字体だそうで、商い繁盛の意味があるらしい。
わーい。たくさん酔歌を観てほしいよ。
ではよろしくお願いしますとお店を後にし、きらきら光る浅草の空の下、「お盆セール」とか旗を立てた仏壇屋の横などを、ああ東京!花の東京!!とうきうき歩き上野の赤提灯で一杯ひっかけ…
ちょうど一週間後、提灯を受け取りに再び山崎屋さんの戸を叩きました。
「酔歌さんだあ?」
名乗ると出迎えてくれたのはご家族のおばあちゃま(ご主人が書いてたので酔歌という店の人だと思ったのね)、そして小さな二匹の仔猫!
えっこの間はいなかったのに〜 日本の土間を畳を箪笥を、筆を寄席文字を提灯をバックに走り回る日本猫ちゃんたち、なにこの平和。聞けばこの一週間内にこちらにもらわれてきたらしい。きゃわわわ。こんな素敵なおうちに来られて良かったね。
そして出来上がった提灯!!!
真白い和紙を赤く塗り、真ん中に「酔歌」と堂々の黒い歌舞伎文字。威厳すら感じる。私にはまだ分不相応な気もする。
使わない時は折り畳んで保管してくださいね、とご主人。ずっと大事にします、と心から感謝した。
またきっと訪ねたいなあ〜。
東京って素晴らしいね。
餅は餅屋、提灯は提灯屋、まりこも歩けば棒に当たり、いろんな伝統文化に触れられて、島崎藤村先生の詩を拝借、酔歌やって聴いてもらえて、お天道様も雨も猫もある。
これ以上の幸せはないなぁ、、、と、ちょちょぎれた浅草から池袋デパ地下でマグロを買って帰った。
動画にも少し記念に登場させたけど、この提灯いいでしょ? 家飲み時も飲み屋気分よ。おほほほほ
この格好良い提灯に恥じない番組をやろう、たくさんの人に、たくさん喜んでもらえる番組をやろう!と決意新たに。
赤提灯の看板も加わった「酔歌、大塚茉莉子」。
改めて末永く、よろしくお願いいたします。お手元にお酒をご用意の上、また明日の20時にお会いいたしましょう。




