猫も、花火を見る。
昨日、自宅から花火が見えました。
実家から帰ってきたばかりで、私は移動疲れ。夫も仕事から帰ってきたばかり。
そんな日に、あの人混みの中へ出かけて、屋台の長い列に並ぶ元気はありませんでした。
だからこの日は、自宅で夕飯を食べながら、のんびり省エネ花火鑑賞。
ちょっとウッドデッキに椅子を出して、ふたりで乾杯しました。
夫はビール。私は自家製の紫蘇ソーダジュース。
間近で見る花火の迫力や美しさには、もちろん遠く及びません。
でも、自宅から見る花火には、自宅ならではの良さがあります。
蚊に刺されないし、涼しくて快適、人混みに揉まれることもありません。
そして何より、好きな飲み物を片手に、気楽にゆっくり眺められる。
そんなふうに花火を見ていると、ふとうちの愛猫マナちゃんが窓辺にいることに気づきました。
じーっと外を見ています。
花火を。
……猫も、花火を見るんだ。
私はこれまで、猫が花火を見ているところをちゃんと見たことがありませんでした。
犬はどうかというと、うちの柴犬は昔、散歩中にたまたま花火の打ち上げに遭遇したことがあります。
その日は花火が上がることを知らずに散歩に出てしまい、大きな音に驚いてパニックに。
知らなかったとはいえ、可哀想なことをしてしまい今でも反省している、苦い記憶です。
そんな経験があるので、花火を見ながら「マナちゃんは怖くないのかな」と不思議に思って、少し調べてみました。
猫にとって花火の大きな音や振動は、やっぱりストレスになることがあるそうです。
でも、マナちゃんのように家の中から、少し離れた場所で花火を見ている場合は、また違うのかもしれません。
自分の家の中という安心できるテリトリーにいて、外の花火も程よい距離にある。
大きな音や地響きも、外で聞くよりずっと穏やかです。
そして、マナちゃんを見ている限り、耳を伏せたり、逃げたりする様子はありません。
ただ、じっと花火を眺めています。むしろ、かなり興味津々のよう。さすが元野良出身(?)肝が据わっています。
同じ花火でも、柴犬にとっては恐怖で、マナちゃんにとっては鑑賞会。
犬と猫、反応がこんなに違うなんて。
私たちが「花火きれいだね」と眺めている横で、マナちゃんも同じ花火を眺めているのかと思うと、なんだかちょっと可笑しい。
間近で見る花火とはまた違うけれど、家から見る花火も、ささやかだけれど良いものでした。

ちょっとウッドデッキに椅子を出して、マナちゃんと同じ夜空、花火を眺める。
疲れて帰ってきた日に、無理をせずゆるく楽しめる夏の夜。
とはいえ、次は花火の音を感じながら空を眺めて、活気のある屋台を歩いて、浴衣も着ちゃったりして。
そんな夏らしい花火の夜も、また楽しみたいなと思います。
今回は自宅から。次は、ちゃんと観に行こう。
そんな楽しみを、ひとつ残しておくことにしました。
そして帰ってきたら、またマナちゃんに「今日はこんな花火だったよ」と報告しようと思います。
猫も、花火を見るんですね。
そんな小さな発見があった、夏の夜でした。
一夜明けて、マナちゃんは今日もお気に入りの窓辺の爪研ぎの上で、ごろんと寝ています。

昨夜、あんなに真剣に花火を見ていたのが嘘みたい。
そして、花火の翌日はいつもの日。
そんなマナちゃんを眺めながら、今日も平和だなと思います。

