心不全療養指導士、「METs」を患者に説明できますか?SASを使った生活指導、PTの実践トークを公開します
薬剤や病態の説明は自信を持ってできるのに、いざ「日常生活のどこまでなら動いていいですか」と患者に聞かれると、答えに詰まる——そんな経験はありませんか。
これは知識不足ではなく、METsという単位が「数字」のままで止まっていて、「生活の場面」に翻訳されていないことが原因です。
この記事では、身体活動能力質問票(SAS)という指標を軸に、METsをどう患者の生活シーンに翻訳して伝えるか、PTが臨床で実際に使っている考え方を解説します。
なぜMETsは「数字のまま」だと使えないのか
METs(メッツ)は運動強度を表す単位で、安静に座っている状態の酸素消費量を「1」として、その何倍のエネルギーを消費しているかを数値化したものです。
問題は、この数字だけを患者に伝えても、実際の行動には結びつかないという点です。「あなたは3METs以上の活動は控えてください」と言われて、具体的に何をどこまでしていいのか、パッとイメージできる患者はほとんどいません。
ここで役立つのが、日常生活の具体的な活動とMETsを対応させた指標、**身体活動能力質問票(Specific Activity Scale:SAS)**です。
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