前立腺癌闘病記録
60歳の頃、前立腺の手術をしたのだが、その後、完治して頻尿は治まった。
78歳のここ最近になり、頻尿が激しくなってきた。
某月某日、頻尿器科に通院。
エコー検査結果、前立腺肥大症と診断された。
前回の手術の跡から、前立腺が成長し
膀胱を圧迫しだしたとのことである。
その日に血液検査を受け、次回受診時に結果が出るとの説明を受ける。
頻尿対策の投薬を開始するよう勧められ、次の日から投薬開始。
某月某日、泌尿器科受診
血液検査結果、基準PSA値4.0に対して、PSA値26程度のスコアが出たため、前立腺癌の疑いが指摘された。
精密検査をするためMRI検査をすることになった。
MRI検査結果受診時は家族同伴が勧められた。
某月某日、妻が同伴して泌尿器科受診。
MRI検査結果、小さな黒い点のような影があり、癌の可能性も否定できないため、生検の受診を勧められ、生検を受診
頻尿対策の投薬は継続することとなった。
某月某日、妻と二人で泌尿器科受診。
受付を済ませた後、採尿と採血を済ませる。
採血結果が出るまで1時間以上かかるということもあり、2時間以上待合室で待機する。
いよいよ受診、
血液検査結果、再びPSA値26程度のスコアが出たため、前立腺癌の疑いが指摘された。
某月某日:妻と二人で泌尿器科に行く。
生検の説明を受ける
術後の生活で出血などがある可能性があるが、驚かないようにとの説明があり。
その後、麻酔科の先生から、麻酔に対する詳しい説明がある。
麻酔から手術終了までの所要時間は約1時間。
まれに、歯が欠ける、歯が抜ける、喉の痛み、気管支痙攣、悪性高熱症が出る場合もある
万が一のことであるが、脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞、心筋梗塞などの合併症をおこす場合もありうる。
その際は、医師側で緊急対応を行う。
明日の生検手術に向けて、朝食は抜き、水分も午前7時以後はとらないこと。
麻酔中に胃の中を空にしておかないと
誤嚥性肺炎をおこす可能性がある。
最後に、麻酔の承諾書を記入。
その後、主治医から生検結果の説明の予約日を決めた。
生検の結果は、生検後の10日以後に決まるということなので、主治医と相談して主治医の都合の良い約2週間後とした。
某月某日生検受診
酸素マスク、血圧計、パルスオキシメーター、点滴装着、点滴に睡眠薬注入、
以後、目が覚めるまで、意識不明。
目覚めると、生検の手術は完了していた。所要時間1時間
痛み、体調異変全く無し。
妻は生検の採取確認をしたらしい。
生検の針は12本刺したらしい。
採尿の結果、尿に薄い血がまじるが
血の塊ではないので問題無しとのこと。
尿道に軽い痛みがある。
生検後通常生活3日目
血尿は多少あるが、頻尿が続き、失禁もあるため、介護用パンツを妻に買ってきてもらう。
安心快適で散歩もできるので軽い散歩を次の日から開始する。
通常生活6日目
血尿はなくなるが、頻尿は相変わらずなので、散歩に介護用パンツは欠かせない。
入浴は普通に出来る。
通常生活10日目
頻尿は相変わらず激しい。
散歩中、失禁する場合があり、介護用パンツが役立つ。
某月某日、生検の結果を聞きに、
通院
受付を済ませ、検査用の採尿カップを提出。
その後、泌尿器科外来受付。
泌尿器科の主治医に結果を聞く。
「結果」
生検の結果、2つの癌の塊確認。
1つ目は中程度で心配無し。
2つ目はかなり進行しているため
摘出手術か、放射線療法かが今後の課題となる。
癌の転移が無いか、RI室で骨シンチグラムと
CT室で胸腹骨盤部の検査を行う予約をいれる。
この結果を踏まえて、仮に他のカ所に癌が転移しているようであれば、治療方針は、それに合わせて決定しなければならない。
某月某日
妻の付き添いで、RI検査とCT検査を受診。
結果は8日程度後に判明するとのこと。
以下、CT検査とRI検査のGemini におけるレポート
『前立腺癌におけるCT検査の役割と診断レポート』
前立腺癌の診断において、CT(コンピュータ断層撮影)は主に**「病期診断(ステージング)」と「治療計画の策定」**のために用いられます。
前立腺内部の評価(局所診断)についてはMRIに譲りますが、転移や周囲臓器への浸潤を確認する上では不可欠な検査です。
1. CT検査の主な目的前立腺癌におけるCTの役割は、主に以下の3点に集約されます。
リンパ節転移の評価: 骨盤内(内腸骨、外腸骨、閉鎖リンパ節など)や腹部傍大動脈リンパ節の腫大を確認します。
遠隔転移の確認: 肺転移、肝転移、あるいは溶骨性・造骨性の骨転移の有無を評価します。
周囲臓器への浸潤: 精嚢、膀胱、直腸など、隣接する臓器への直接浸潤の程度を評価します。
2. 読影のポイントA. 局所所見(Local Findings)
前立腺の形態: 前立腺の肥大、辺縁の不正(不整)を確認します。
周囲脂肪層: 前立腺周囲の脂肪層が消失している場合、包外浸潤(T3a以上)を疑います。
隣接臓器: 膀胱底部の壁肥厚や、精嚢角(前立腺と精嚢の間の角度)の消失がないかを確認します。
B. リンパ節(Lymph Nodes)基準: 一般的に短径 10mm 以上のリンパ節を「有意な腫大」とみなします。
部位: 閉鎖リンパ節は前立腺癌が最初に転移しやすい部位であるため、注意深く観察します。
C. 骨転移(Bone Metastasis)造骨性変化: 前立腺癌の骨転移は、骨密度が高くなる「造骨性(Sclerotic)」の変化を呈することが多いのが特徴です。
CTの強み: 単純X線写真よりも早期に、かつ多断面から骨の変化を捉えることが可能です。
3. CT検査の限界コントラスト分解能: 前立腺内部の解剖(移行域と辺縁域の区別など)や、癌病変そのものを特定する能力はMRIよりも低いです。
早期診断: 前立腺内に留まっている早期の癌(T1-T2)をCTで見つけることは困難です。
4. レポート記載例(イメージ)【所見】前立腺は $45 \times 40 \text{ mm}$ 程度に肥大。
辺縁は概ね平滑であるが、右後方の脂肪層にわずかな濃度上昇を認め、包外浸潤の疑いを否定できない。
骨盤内に有意なリンパ節腫大(短径 10mm 以上)は指摘できない。
骨窓にて、腰椎および骨盤骨に明らかな造骨性転移を疑う骨硬化像は認められない。
【診断】前立腺癌疑い。明らかな遠隔転移や有意なリンパ節転移なし。Stage評価のため、追加のMRI検査および骨シンチグラフィを推奨。
5. まとめ前立腺癌におけるCTは、**「全身の広がりを把握するためのツール」**です。
PSA値が高い場合や生検で陽性が出た場合、がんが前立腺の外に広がっていないかを確認するために実施されます。
『前立腺癌におけるRI検査(核医学検査)の概要』
前立腺癌の診療において、RI(放射性同位元素)検査は主に転移の有無を確認し、病期(ステージ)を正確に診断するために用いられます。
1. 骨シンチグラフィ (Bone Scintigraphy)前立腺癌が最も転移しやすい部位は「骨」です。
骨シンチグラフィは、全身の骨代謝の状態を画像化する検査です。
使用薬剤: $^{99m}$Tc-MDP(テクネチウム標識リン酸塩化合物)など。
目的: 骨転移の早期発見。
原理: 癌細胞によって骨の代謝が活発になっている部位に薬剤が集まる性質(集積)を利用します。
メリット: 一度の注射で全身の骨をくまなくチェックでき、X線検査よりも早期に転移を発見できる可能性があります。
注意点: 骨折や炎症(関節炎など)がある部位にも集積するため、他の画像検査(MRIやCT)と併せて総合的に判断されます。
2. PSMA PET/CT検査 (PSMA PET)近年、世界的に普及が進んでいる極めて精度の高い検査です(日本では一部施設や治験、自費診療などで実施)。
使用薬剤: $^{68}$Ga-PSMA-11 や $^{18}$F-PSMA-1007 など。
目的: 早期の再発診断、微小な転移の特定。
原理: 前立腺癌細胞の表面に多く発現する「PSMA(前立腺特異的膜抗原)」というタンパク質に結合する薬剤を使用します。
メリット: 従来のCTや骨シンチグラフィでは見つけにくい小さなリンパ節転移や遠隔転移を高感度に検出できます。
PSA値が低い状態での再発確認に非常に有用です。
3. その他のPET検査$^{11}$C-Choline PET: 癌細胞の細胞膜合成(コリン代謝)を指標とする検査です。
PSMA PETが登場する以前から一部で使用されています。
$^{18}$F-FDG PET: 一般的な癌検診で使われますが、前立腺癌は一般に糖代謝が低いため、悪性度が高い場合や去勢抵抗性(ホルモン療法が効かなくなった状態)の場合を除き、第一選択にはなりません。
4. 検査の流れと注意点
薬剤投与: 放射性医薬品を静脈注射します。
待機: 薬剤が全身に行き渡るまで、数十分から数時間待ちます。
撮影: ガンマカメラやPET装置のベッドに横になり、20〜40分程度かけて撮影します。
被ばくについて: 検査で使用する放射線量はごくわずかであり、日常生活に支障をきたすような健康被害の心配はありません。
薬剤は時間とともに減衰し、尿などから排泄されます。
まとめ前立腺癌におけるRI検査は、特に**骨転移の評価(骨シンチ)と、近年注目されている精密な病期診断(PSMA PET)**において不可欠なツールです。
治療方針(手術、放射線療法、薬物療法など)を決定するための重要な指標となります。
レポート 以上
ただし頭部頂点部に1カ所ピンポン玉程度の小さな黒点あり。
癌の頭部への転移の可能性も否めないが良性腫瘍かも知れない。
それを確認する為
頭部のMRI検査をする事に決定。
その検査で癌転移か単なる良性腫瘍か確定できるが、当日はできない為、予約を入れて、検査を受けることにする。
某月某日
妻の付き添いで頭部のMRI検査受診
の為、泌尿器科来院。
MRI検査の受診誓約書を提出。
その後MRI検査室入室
最初に造影剤を右腕に注射。
(左手には万が一の為のナースコール)
造影剤注入はMRI検査の精度をあげるために通常おこなわれる。
造影剤を打ちながら、いよいよ
MRI検査受診。
検査時間約40分。
検査結果は数日後に決定。
某月某日
妻の付き添いで、泌尿器科にMRI検査の結果を聞きに行く。
その前に、膀胱の残尿量が多いとの判定で、残尿量検査を行った後に、導尿を行なうことに決定
「前立腺癌の転移結果」
《癌の転移》無し。
前立腺癌の治療方法の選択肢がひろがる。
その結果を踏まえて、国際医療センター日髙に予約を取っていただく。
その後、妻と付き添いで、看護婦さん2人の指導のもと、導尿検査セットを用いて、残尿量を測定。
残尿量、500CC
かなり多い。
放置すれば腎臓を痛める恐れあり。
さっそく、自己導尿セットを購入。
1日に最低3回程度、導尿が必要。

その日の午後9時30分
自己導尿記録600CC
極めて多い。
これは夕食後大量の白湯を飲んだ為と思われる。
次の日の午前6時
自己導尿記録600CC
極めて多い。
『結論』
尿意が無いにも関わらず、これほどの量が出るのは、やはり「自己導尿」の効果が多大であり、自己導尿せずに放置していれば、腎臓障害などの病気が懸念されていたことであろう。
自己導尿の結果に驚きを見せた。
この記録は毎日ノートに付けている為、次回受診の時に主治医にお見せするつもりである。
「自己導尿経過」
自己導尿開始3日目
自己導尿の回数1日6回に増える。
これはどうやら膀胱が自己導尿に慣れてしまって、回数が多くなったようである。
器具の消毒が不完全だったのか、炎症を起こし、尿が濁り、38度の高熱がでる。
次の日は、炎症がおさまったのか、尿の濁りがかなり少なくなった。
体温も少し高めだが、36.8度の平熱に近くなり、
生活には支障ない範囲である。
しかし、あまり無理はできないので
散歩はしばらく中止して、安静にして体調管理に努める。
以後、数日間、自己導尿時に血尿がでる。
導尿の回数も頻繁になり、遠距離散歩も厳しくなる。
自己導尿は不便で、とても辛い。
夜間も何度かおきて、自己導尿をする。
睡眠不足になやまされる。
某月某日
国際医療センター日髙の紹介状を取りに伺う。
同日、自己導尿のセットを交換。
消毒液を補充。
自己導尿は続くが、血尿はおさまり、心配は無いが、1日あたりの自己導尿の回数がかなり増える。
某月某日
紹介状を持参して、妻と二人で
国際医療センター日髙の泌尿器科初診受診。


まず、血液検査を行なう。
その後、レントゲン検査。
心電図
そして、紹介状のデータをもとに受診。
結果、前立腺摘出手術は高齢のため見送り。
放射線療法とホルモン療法を併用。
放射線療法は、1ヶ月後に放射線科の先生と主治医が協議して、放射線量を決定。
癌のうち、1つは中程度で心配無いが、他の1つはかなり悪性で、慎重を要するようである。
その日は、いきなりホルモン療法の注射を打つ事に決定。
その際の注意時頃が説明される。
ホルモン療法は前立腺を成長させる男性ホルモンを抑えて、女性ホルモンを注射する。
最長の1回で6カ月有効なホルモン剤を選択。
副作用として、女性の更年期障害である、胸のドキドキ、ほてりが生ずるが、一般的な生活には支障にならない。
万が一、酷い症状がでたら、国際医療センターに連絡をいれる。
まれに、脳梗塞や心臓疾患につながる事もある。
まぁ、あまり心配しないようにとの事。
承諾書を記入し、ホルモン剤投与を受ける。
右下腹部にホルモン剤の注射。
痛くもなんとも無い。
その次の日も、特に目だつた体調の変化は無い。
ホルモン剤の注射から数日後、排尿障害が多少軽減される。
わずかだが、自力で排尿出来るようになる。
ホルモン療法の効果として、排尿障害が治る場合もありうるが、歳のせいか
膀胱の機能が衰えているため、排尿障害は自己導尿で補うしか無い。
数日後、血尿が出たため、泌尿器科受診。
尿検査の結果、かなり尿が濁っているということで、抗生物質の投薬を2週間継続する事に決定。
抗生物質の効き目は、即日からあらわれる。
自己導尿をカップに採取しているが、明らかに、濁りがなくなり、透明もしくは薄い黄色となる。
某月某日、国際医療センター日髙の泌尿器科と放射線科共同で受診。
導尿記録簿と、抗生物質投与レポートを持参。


ホルモン療法は1ヶ月経過。
PSA値37から16.9に半減。
(正常値4以下)
依然として高いが、ホルモン療法の結果が完全に効果を果たしている。
ホルモン療法のみでは、心もとないので、放射線照射治療を20回行うことに決定。
これは、ある程度、ホルモン療法の経過を観察するため、放射線照射治療は12月以後に行う。
放射線照射治療は、1ヶ月間継続される予定である。
なお、現在、排尿障害で自己導尿を行っているが、前立腺癌が完治しても、
加齢による膀胱の不調により、排尿障害が完治出来るとは限らない。
ここまででとりあえず 完
続きのレポートは半年後〜1年後となりそうである。
