全盲の私がAIで映像を作る理由 白杖に目をつけたショート動画の裏側
私は全盲です。それでも、映像づくりに挑戦しています。
新しいYouTubeショートを公開しました。「想像をAIで映像化|白杖に目をつけて街を歩いてみた」という動画です。
白杖の先に目があったら
白杖の先に、もし目がついていたら。街はどんなふうに見えるんだろう。
現実のカメラでは撮れない視点だからこそ、AIで映像にしたとき、見る人の想像が引き寄せられると思いました。
私にとってAIは、便利な道具というより「できない」を仕組みで越えるための手段です。根性で埋めるのではなく、仕組みで補って表現の場所に立つ。そのためにAIを使っています。
10秒を音声だけで組み立てる
今回のショートは、たった10秒です。でも、その10秒を私は音声だけで組み立てています。
まず素材をフレーム単位に分割します。次に、そのフレームをAIエージェントに渡して内容を言葉にしてもらいます。出てきた文章を何十回も読み返します。読み返すたびに、頭の中で映像をイメージします。
テンポがズレている気がしたら構成を変えます。違和感が残るなら、さらに調整します。
文字が私の編集画面
目で確認できない私にとって、テキスト化された言葉が編集画面そのものです。
文字を読み、想像の映像を何度も流し直し、整えていく。それが私の編集です。
使っているツール
映像素材はSoraを使っています。短い尺でも情景が立ち上がりやすく、今回のテーマに合っていました。
効果音はコードAIに自動で入れてもらっています。場面の切り替わりに音が入ると、10秒でも情報が伝わりやすくなるからです。
最後にSuno AIで作った曲を重ねて、軽くマスタリングして完成です。
相棒はClaude Code
この一連の工程を支えている相棒が、Claude Codeです。
私はGUIではなく、CLIのターミナル経由で動かしています。コマンドで処理を回して、分割して、言語化して、整理して、確認していく。視覚情報に頼らない制作を意識しています。
AIがあるから、確認の回数を増やせる。やり直しを速くできる。時間がかかりがちな部分を短縮できるぶん、考える回数を増やせます。
AIは目の代わり
AIは「代わりに作るもの」ではなく、私の目の代わりをしてくれる存在です。
表現の手前にある壁を、一緒に越えるための相棒です。
小さな夢
私には小さな夢があります。
この挑戦が、若い世代や、これからの視覚障害者の可能性につながってほしい。「見えない人が映像を作るなんて無理」で終わらせたくない。「できるかもしれない」に変えたい。
個人の根性ではなく、手順と道具で近づける。そういう考え方が広がれば、社会への参画の形ももっと増えるはずです。
右手と左手に最強のAIを
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私がいま目指しているのは、自分をアップデートし続けながら、右手と左手に最強のAIを連れて社会を変えることです。
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