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読書日記六十二 澁澤龍彦 映画論集成

ジャケ買いみたいなもんで

ヒグチさんの絵、猫が人気なんだろうけどやっぱりこういうのが良い

澁澤龍彦は若い頃随分話題だったけどきっと理屈たらたらの面倒臭くまわりくどい文章に違いない、と勝手に決めつけちゃんと読んだことがなかった。こんなに分かりやすいとは!まぁ雑誌かなにかのエッセイみたいな、しかも映画の話だから、他の本よりはよっぽど簡単に書いているのでしょう。
いろいろ成る程‼️と思いました。

澁澤さんは1987年に亡くなっているのでそれまでの映画。私が見たことあるのはここに出てくる映画の中の1/5位かな。一番新しそうなものでETとか。読んでると見てみたくなる映画が一杯あるけど、一番感じたのはヴィスコンティ。若い頃よく見た。レーザーディスク持ってたり、今でも一部はDVDがあるはず、どこかに、どこだろう💦 だけども成る程‼️と思ったのはヴィスコンティの話ではない。

35pラストの
ヒューマニズムなんか大嫌いだよ。ああ、お化けや怪物や人形の出てくるいい映画を見たいなぁ。
全面同意。そして83pにはこう書かれている。
ワイセツな妄想と残酷な欲望を頭にいっぱい詰め込んだ人間が満たされない潜在的な本能の重荷から解放されるためには
心理的な実現であってあくまで実質は無害な、という意味で映画等になる。そして
だから逆説的に言えば映画的再現が最も利用すべき領域は、反社会的・秩序破壊的傾向を胚胎すべき夢想の領土であって、こういう領土に実現された映画こそ、実は最も道徳的な作品なのである。
うんうん、そうでしょう? だから私が会社や学校で知ってるような日常の話の映画には全く興味がわかず、残忍なスプラッターものや宇宙人がでてきたり、あるいはヨーロッパの貴族の豪華にして敗退的な美の世界、そういう自分の現実から遥かに遠い世界の映画ばかり好きなのは大正解じゃん!と我が意を得たり‼️な気分になったよ。

実は今読んでる本も残酷なシリアルキラーが凄惨な殺人を繰り返す、それを執拗に描いてるもので面白い。シリアルキラーの展覧会とかあるとどうせいつも同じなのについつい見に行ってしまう、そんな自分が時々私、やばいのかな?とちょっとだけ心配になることがなきにしもあらず、なんだけど。でも喩え死ねばいいのにと思ってる人がいたとしても本気で死ねとか殺すとか思ったことはないし、現実に暴力的な事が目の前でおきたら狼狽えるし怖いだろうし助けたいと思うだろうし、そういう意味で現実に脳みそぐちゃぐちゃシーンが見たいわけではない。だけど映画や本の中ではいろいろ知りたい。それはおかしなことじゃない、と確信できてなんだか安心しました。なんてね。

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