ソーセージ座流星群【毎週ショートショートnote】
僕はお父さんと一緒に焚き火を囲みながら夜空を眺めていた。
「あっ、流れ星」
「どこ?」
「鈍いなぁ、お父さんは」
「あっ、流れた!」
「うわっ!うわっ!すごい数だよ」
「そうか。ソーセージ座流星群だったのか」
流れ星に見えたのは、惑星間の宇宙戦争によるミサイルの応酬だった。発端は肉業界とビーガン業界の他愛のない争いだった。肉業界がビーガン業界に対して、肉を使っていないのにソーセージと名乗るのは食品偽装だと主張したのだ。それを揶揄してソーセージ座流星群と呼ばれるようになった。
「そんなことで戦争になるの?」
「戦争なんて、言葉ひとつで起こるものなのさ」
「そうなの?」
「誰にだって絶対に譲れない聖域があって、そこには触れちゃいけないんだ」
お父さんはお酒のつまみにソーセージをかじっていた。
「あっ、それ」
「どうした」
「お母さんが明日の朝食に楽しみにしていた、特別なスパイシーソーセージだよ」
「オーマイガー!」
「また、戦争が始まっちゃうよ」
(410文字)
昨日の続きになりました。
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