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墓ミーム【毎週ショートショートnote】
日本では30年後に人口が1億人を下回ると推定されていた。出生率が減少し続けることが前提だ。
しかし、人手不足を解消するために移民を受け入れたことで逆に人口が増えてしまった。国民を支える資源問題と同時に墓不足も問題になっていた。
多国籍の移民を受け入れたことで宗教上の理由で埋葬方法も異なりダイバーシティが推進されていた。
埋葬方法として一般的な墓石を建てる墓はあっという間に廃れていった。遺骨は累積的に増えていく一方で、国土が狭く、土地価格も上昇したからだ。
墓キャンセル界隈では新たな埋葬方法を提唱した墓ミームが発生し、そのうちのいくつかは採用されるようになっていた。
今後は樹木葬や海洋散骨など、自然に還す方法が主流になると予想されている。
…
30年後。
AIの発展に伴い、死者は体を持たない仮想空間で永遠に生活するようになっていた。
『墓石を建てるように言ったはずだぞ』
『金がもったいなくてさ』
いつの世も親族同士の争いが絶えない。
(410文字)
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