ドイツ一人旅_動物園にて_05_06【海外旅行】
1999年冬 5日目 ベルリン
オラウータンの屋内施設でベンチに座りながら人間観察することにした。
動物園内はさすがに日本人は皆無でほとんどがドイツ人であった。家族やカップルが多いのは万国共通だろう。
子どもがオラウータンを探していると、突然奥の方からオラウータンが子ども目がけて駆け寄ってきて、壁をドンと叩いて子どもを驚かせていた。
日本との違いを感じたのは老夫婦が非常に多いことだった。動物園に限らずどこでも見かける。
そして必ずといっていいほど手をつないで仲良く歩いている。何とも微笑ましい風景であり僕も将来はそうありたいと思った。
それからドイツは自然がとても豊かに感じる。大げさに言うと森の中に街があるみたいだ。絶えず鳥がさえずり、リスが走り回っている。そんなことを思いながらぼんやりと座っていた。
どれくらい座っていただろうか。気づくと園内放送がアナウンスされて「蛍の光」のような曲が流れ始めた。
すると動物園内の人々が同じ方向に向かって歩き始めていた。そうか、もう閉園の時間か。時刻は16時半。ミュンヘン行の夜行列車(ICN)の出発まで、まだだいぶ時間があるな…
僕は動物園を出ることにした。
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