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春眠フラペチーノ【毎週ショートショートnote】

健太は呪文を唱えた『春眠フラペチーノ』を受け取ると、彼女が待っているテラス席に向かった。眠気を誘うような穏やかな日差しを浴びながら、入学当時のことを思い出していた。

都内の大学に進学し、上京してきた健太は、都内を探索していた。

「あれが、あのスタバか…」

意を決して、店内に足を踏み入れた。

「ご注文をどうぞ」
「ええっと…、ブラックコーヒー…」

「本日のドリップコーヒーでよろしいでしょうか?」
「は、はい」

「サイズはいかがしますか?」
「Mサイズで」

「トールでよろしいですか?」
「ト、トール…?」

しどろもどろしていると、隣のレジで女性がスマートに注文していた。

「春眠フラペチーノをアーモンドミルクに変更。ホイップの上にハチミツをかけて、シナモンパウダーを多めに振ってください。サイズはベンティで」

(…ラリホーの呪文か?)

女性と目が合うと悪戯っぽく微笑んでいるような気がした。

後日、その女性とは同じ大学の構内で再び出会うことになる。

(410文字)



田原にかさんの企画に参加しています。
毎週ありがとうございます。

#毎週ショートショートnote
#ショートストーリー
#春眠フラペチーノ

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