3丁目のカレー屋さんの焼きチーズビーフカレー【孤独の路地裏探訪】【食べ歩き】
東京都 中央区 京橋。
日本橋と銀座に挟まれながら、どこか実直なビジネスの匂いがする街だ。
オフィスビルが天を突くように並び、忙しなく人々が行き交う。
午前の仕事を終えて、午後の約束の時間まで、だいぶ余裕がある。
昼飯を食べてから移動するか?移動してから昼飯にするか?
腹が、減った・・・
昼飯のことを考えていたら、腹が減ってきた。
よし、店を探そう。
寿司に、天ぷらに、焼き肉。
さすが都内の一等地だけあって、どこも高級店ばかりだ。
ちょっと、路地裏に入ってみるか。
美味しい店は路地裏にあり。
なんのはなしですか?

『3丁目のカレー屋さん』かぁ。
そう言えば、似たようなタイトルの映画があったよなぁ。
昭和な感じでいいじゃないか。
どこかノスタルジーを感じさせる。

メニューは何があるんだろう?
ほう、カレーと言っても焼きカレーなのか。




よし、メニューを決めよう。
焼きチーズビーフカレーが名物みたいだな。
シーフードカレーもうまそうだ。
さて、ビーフにするか?シーフードにするか?
ビーフ or シーフード。

「すみません。注文おねがいします」
「はい。どうぞ」
「焼きチーズビーフカレーを大盛でお願いします」
「辛さはどうされますか?」
「う~ん。中辛で」
「ご注文頂いてからお作りしますので、お時間かかりますが宜しいでしょうか?」
「はい。大丈夫です」

ほう、スプーンはスコップの形をしてるのか。
遊び心があって、いいじゃないか。
お菓子を食べて、待つことにしよう。
おお、レモンクリームなのか。懐かしい味がする。
それにしても、どれくらい待つんだろう。
もう、10分は過ぎてるぞ。
15分、20分…
約束の時間まで余裕はあるが、俺の胃袋はどうだ?
いい。待たされた分だけ、期待という名のスパイスが効いてくる。
25分…
「大変、お待たせしました」

食材は出来るだけ国産にこだわった一品
きたきた、こういうのがいいんだよ。
こんがりと焼けたチーズの香りが、鼻腔をダイレクトに突き上げてくる。
「いただきます」
うほっ!
想像以上だ。めちゃくちゃ、うまいじゃないかっ!
主張が強すぎないスパイス。 それでいて欧風ルーのコクが深い。
うん、こういうのスキ。

これぞ男のロマンだ
具材はすべて、この褐色のカレーに溶け込んでいる。
まるで地層の中で永年蓄積された石油のようだ。
俺は今、この東京砂漠で油田を掘り当ててしまった。
カレーと言う名の石油が俺の胃袋で発電してエネルギーに変わっていく。
うおオン!
俺はまるで人間火力発電所だ!

ふう、すっかり汗をかいてしまった。
都会のビル風がなんとも心地いい。
シーフードも食べてみたかったなぁ。
次は海底に埋もれている石油を掘り起こそうか。
(おわり)
『孤独の路地裏探訪(特別編)』でした。
なんのはなしですか?
元ネタの『孤独のグルメ』はこちらです。
現在 Season11 が放送中です。
『うおオン!俺はまるで人間火力発電所だ!』は Season1 第8話から引用しました。
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