ドイツ一人旅_ヴァルハラ神殿_07_03【海外旅行】
1999年冬 7日目 レーゲンスブルグ
いつの間にかドナウ川から離れ、小さな集落を歩いていた。
まだヴァルハラ神殿は見えない。そこに路線バスが停まっていた。ありがたい。もうバスに乗ろう。例え、ひと区間でも構わない。
「ゴー トゥー ヴァルハラ?」
するとバスの運転手は言葉が通じないのかポカンとしている。もう一度訊ねてみると今度は理解した様子で地面を指さした。さも「ここがヴァルハラだ」と言っている様だった。
しかし神殿らしきものは見えないではないか。本当にここがヴァルハラなのか?
僕が憮然とした表情で立ち尽くしていると、バスの運転手が今度は小高い丘へと続く小道を指さした。どうやらその丘の上に神殿があるようだ。そういえば小説『ドナウの旅人』では裏道から登って行ったことを思い出した。
僕は運転手に礼を伝えると小高い丘の頂上を目指して登りだした。きつい。本当に頂上には神殿があるのだろうか?
しかしその不安はすぐに解消された。しばらく登ると神殿らしき建物が見えたからだ。
ラストスパート。最後の力を振り絞りようやく頂上にたどり着くとそこはヴァルハラ神殿の裏側だった。
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